インドネシア中央銀行は、8月29日、ベンチマーク金利を0.5%引き上げて7%にしました。
同行によるベンチマーク金利引き上げは、今年に入ってから3回目です。
同行は、燃料補助金削減に伴う燃料価格高騰から生じるインフレに先手を打つべく、今年5月までは5.75%であったベンチマーク金利を7月までに6.5%まで2段階で引き上げてきましたが、7月のインフレ率が8.61%と過去4年間の最高値を記録したため、インフレ抑止とルピア防衛の観点から更なる金利引き上げに踏み切ったものです。
8月26日のこのブログでご紹介した「4つの政策パッケージ」は、ルピアの防衛やインフレ抑止に大した効き目はなさそうだと市場から見くびられたのか、株価は反応しませんでしたが、8月29日の金利引き上げには市場は好感を示し、株価は上昇しました。
米国では、金融引き締め、というか超緩和からの正常化のうわさが流れただけで株価が下がるのに、インドネシアでは金利を引き上げると株価が上がるとは、ややこしい現実ですね。