田村哲太郎のインドネシア経済・株ブログ

データの記載には人並みの注意を払っているつもりですが、一人で書いておりますし、人間のすることですから、間違いが全くないというわけはないと思います。間違いにお気づきになられた方は、 tamuratetsutaro@gmail.com にご一報いただければ幸甚に存じます。 なお、投資は自己責任でお願いします。当方では、当ブログの記載に基づくいかなる責任も負うことができません。

タグ:ルピア

425日のジャカルタ・グローブ紙によると、インドネシアで生活関連物資を扱っているユニリーバ・インドネシアの今年第1四半期決算は、売上が8.73兆ルピア(約760億円)、利益が1.36兆ルピア(約120億円)となり、売上は前年同期比15%増加、利益は5%の減となりました。

 

減益の原因は、ルピアの値下がりによる経費の増加であるとのことです。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/weak-rupiah-high-cost-goods-hit-q1-unilever-profit/

米国FRBのイエレン議長が金利引き上げ時期について、テイパリング終了後6ヶ月程度後、と319日の会見で述べましたが、この金利引き上げ時期は「予想外に早い」
という受け止めがなされたため、インドネシアの通貨ルピアが売られ、株価も下落しています。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/rupiah-slides-three-months-feds-rate-rise-signal/

 

今年になって、かなり上昇してきたインドネシアの通貨ルピアですが、219日のジャカルタ・グローブ紙は、ルピアが今後更に上昇を続けるには、経常収支の壁が結構分厚いのではないかという専門家諸氏の見解を報じています。

 

三菱東京UFJシンガポールの東南アジア担当研究者は、「インドネシアの経常収支改善は、今後については、疑問が残っている。おまけに、今年は選挙という不確定要素もある。」と述べたとのことです。

 

ノムラ証券シンガポールの専門家は、「鉱産物輸出に新たな規制がかかってきているので、貿易収支の黒字は継続しないと考えている。」と述べたとのことです。

 

ゴールドマン・サックスは、ルピアのフェア・バリューが1ドル11800ルピア程度と考えているとのことです。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/rupiahs-world-beating-rally-faces-trade-balance-hurdle/

214日付のジャカルタ・グローブ紙によると、世界の投資ファンドは、2014年になってからインドネシアの株式や債券に10億ドルを投資したとのことです。

 

昨年後半は、インドネシアから大量の資金を引き上げた海外投資ファンドが、一転、投資に積極的になったのは、インドネシアの経常収支の赤字幅が順調に減少しつつあるからです。

 

2013年第2四半期の経常収支赤字幅は、年率換算でGDP4.4%でしたが、第3四半期には、これが3.8%となり、第4四半期には1.98%と大きく減少しました。

 

インドネシアの輸出は、201312月に前年比10.3%も増加しましたが、これは201110月以来最大の伸び率です。これに対して、輸入は0.8%減少しており、この結果、12月の貿易黒字額は15億ドルに達しました。

 

しかも、今年7月に予定されている大統領選挙で、最も当選に近い位置にいるのがジャカルタ特別市の市長であるジョコ・ウイドド(通称ジョコウイ)氏であり、同氏は、脱税摘発とジャカルタの交通システム改善に積極的であるため、その改革姿勢が投資家たちに高く評価されているようです。

 

今年1月には騰勢が強かったインフレも、今年末までには4.9%程度に低下するだろうとインドネシア中央銀行は予想しているようです。

 

この結果、通貨ルピアは、新興国通貨の中では、今年に入ってから最も対ドル・レートが上昇しています。多くの専門家も、この傾向は年末まで続くと見ているようです。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/rupiah-leads-emerging-currencies-as-indonesia-lures-1-billion/

26日のジャカルタ・グローブ紙によると、インドネシア中央銀行は、インドネシアの外貨準備高が201312月の994億ドルから20141月には1007億ドルに増加したと公表しました。

 

この報道を受けて、インドネシアの株価は上昇しました。特に上昇が目立ったのは、農業セクターの2.1%、インフラ関連の1.9%、不動産セクターの1.3%でした。

 

この日は、ルピアも0.1%ですが対ドルで上昇し、10年もの国債は、9.1453%から9.1131%に金利が下がりました。

 

なお、この日は、同時に、インドネシア政府から2013年のGDP成長率が5.78%になったということも公表されています。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/jci-rises-for-2nd-day-as-sinar-mas-agro-resources-jasa-marga-advance/

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