田村哲太郎のインドネシア経済・株ブログ

データの記載には人並みの注意を払っているつもりですが、一人で書いておりますし、人間のすることですから、間違いが全くないというわけはないと思います。間違いにお気づきになられた方は、 tamuratetsutaro@gmail.com にご一報いただければ幸甚に存じます。 なお、投資は自己責任でお願いします。当方では、当ブログの記載に基づくいかなる責任も負うことができません。

タグ:赤字

69日のジャカルタ・グローブ紙によると、インドネシアの2014年第3四半期の経常収支赤字は、第2四半期に比べて縮小するだろうとインドネシア中央銀行の幹部が予想しているとのことです。

 

ただし、GDP2.06%の赤字で済んだ2014年第1四半期と比較すれば、第3四半期の赤字はまだ大きいものとなりそうで、その原因について同幹部は、石油とガスの輸入が大きく、また輸出も減少しているから、と答えています。

 

経常収支赤字については、先週、チャティブ財務大臣も、第2四半期には拡大が予想されると述べていますが、その規模については、2013年第2四半期に記録されたGDP4.4%よりは小さなものとなろうとのことです。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/indonesia-q3-current-account-deficit-expected-narrow-q2-central-bank-official/

 

62日のジャカルタ・グローブ紙によると、4月のインドネシアの貿易収支は19.7億ドルの赤字となり、2.2億ドルの黒字という市場予測を下回りました。この結果、ルピアは1ドル11750ルピアまで下落しています。

 

6月末から始まるラマダンにあわせて、インドネシアの輸入圧力とインフレ圧力は継続すると見られており、ルピアは弱い状況が継続しそうな模様です。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/indonesia-trade-deficit-hits-rupiah-asia-fx-weaker/

 

215日のジャカルタ・グローブ紙は、2014年のインドネシアの経常収支の赤字幅が、GDP2.5%未満になるだろうというインドネシア中央銀行の予測を報じています。

 

2013年の経常収支赤字幅については、GDP3.3%に相当する385億ドルとなったとのことです。

 

2013年の1年間で、通貨ルピアは対米ドルで26%も値下がりしましたが、そのせいもあって、2013年第4四半期には輸出が3.8%増大し、輸入は6.6%減少しました。この結果、先週ご報告したように、第4四半期の経常収支赤字は年率ベースでGDP1.98%、額にして40億ドルにまで縮小しています。この赤字幅は、同年第2四半期の半分以下です。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/bi-optimistic-on-nations-trade/

16日のジャカルタ・グローブ紙は、インドネシアのチャティブ・バスリ財務大臣の発言を伝えています。

 

それによると、インドネシアにおける2013年第4四半期の経済成長は、第3四半期から1.4%ないし2.0%縮小し、2013年通年では5.7%に着地するとのことです。

 

また、同大臣は、インドネシアの経常収支赤字が、2013年通年ではGDP3.5%ないし3.7%となり、2014年については同2.7%ないし3.2%に縮小するだろうという見解を述べたとのことです。

 

同大臣は、経常収支赤字改善のためにインドネシア政府が昨年8月以来実施してきた対策が、成果を生み出しているとも述べたとのことです。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/indonesia-sees-q4-gdp-contracting-1-4-2-0-percent-basri/

 

とはいえ、インドネシア株に投資している者にとっては、もう一歩進んだ成果を期待したいところです。

 

インドネシアの2013年第1四半期の経常収支赤字額は、53億ドルと、年率換算でGDP2.4%でしたが、第2四半期には年率換算でGDP3.6%に拡大しました。

 

しかし、6月に燃料補助金削減による燃料価格引き上げが実施されたことにより、2013年全体では、経常収支赤字がGDP2.5%程度に収まる結果となろう、というインドネシア中央銀行の見通しが公表されたと85日のジャカルタ・グローブが伝えています。

 

http://www.thejakartaglobe.com/business/light-at-end-of-account-deficit-tunnel-says-central-bank/

 

同行の幹部は、GDP2.5%程度の経常収支赤字は、十分にコントロール可能なレベルであり、インドネシアのような新興国においては、一定の発展段階で必要となる資本財輸入のために生じる経常収支赤字として自然な状況であるとも語っています。

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