4月23日付のジャカルタ・ポスト紙によると、インターナショナル・インドネシア銀行(BII、ティッカーはBNII)は、2012年決算において、配当をゼロとすることを株主総会で決定したとのことです。

2012年決算の同行の1株利益は21ルピア(純益全体では約1.2兆ルピア=約120億円)と2011年の数字からほぼ倍増しており、最近の株価が420ルピア前後であることを考えれば、そこそこ稼いでいるといえると思えますが、同行経営陣は、あえてこの利益を配当せず、クレジット事業を拡大していくために使用する方針であるとのことです。

更に、前年の純利益をつぎ込むだけではなお足りず、同行は、5月に1.5兆ルピア(約150億円)を新株発行により調達する計画も有しています。

クレジット事業を拡大するのになぜそんなにお金がかかるのかは素人の私には良く分かりませんが、あの生活の楽そうな楽天的で豊かな国で、人々にクレジット生活の癖がつけば、何でもかんでもクレジットで買うようになるのではないか、という気はします。

同行の名前には「インターナショナル」という言葉が入っていますが、目の付け所はずいぶんとドメスチックなのではないか、とも思われます。

無配の決定がなされたのは、4月22日の株主総会でしたが、同行の株価は、その日に少し上げた後、また少し下がっています。無配による事業拡張は、投資家にとって、想定の範囲内ということだったのでしょうか。

http://www.thejakartapost.com/news/2013/04/23/bii-retains-profits-credit-growth.html