飾り立てた言葉より、シンプルな一言が胸に刺さることがあるものです。
飾るのではなく、驚かせるのでもなく、ただそこに初めからあったように。この先もずっとあるように。

そんな静けさを私は愛しています。
それは確かさ、と言い換えても良いかもしれません。

人生はどこかだけ切り取ることなんてできなくて、特に変わったことのない日も含めて、毎日の積み重ねです。
物語に登場する人物も同じだと思うのです。

他者の気持ちを知りたいという欲求は、そのまま自分と向き合うことでもあります。
どんな日々を積み重ねてここに在るのか。
何故、気持ちを揺らすのか。
それを文字から読み解いて音に乗せるのが役者の仕事です。
確かな言葉になるように。

私はこの仕事が好きです。


◇◆秋葉舞滝子◆◇