silphy_ehart

純情アグレッシブ!

ラノベとエロゲとエロ漫画に囲まれる日々。二次元ダイブの準備はOK?

4

[書評] スクール・デモクラシー!1

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吉村夜『スクール・デモクラシー!1 』 ※Amazon

満足度★★★★☆


つるぺた幼女が、2.1mのビッグフットに恋する――?

舞台は、「学校内民主主義」(スクールデモクラシー)
掲げている中高一貫校。この原則の扱いをめぐって対立していた
二つの生徒会は、新たに上がった議題「学校への雑誌の持込許可」
について、舌戦や裏取引を繰り広げることになる。

まぁ個人的には、雑誌とか普通に持ち込めと思うわけで、
一冊丸々議論するほどのテーマとしてはショボいと思う。

だがしかし、キャラがすごく良い。というか深い。
それぞれ初見での印象に対して、その後の描写で
良い方にギャップを広げている。

巨躯で不細工で、女子に怖がられているけど、
実は知的で、体力があり、胆力にも優れている主人公。

ロリ体型の儚い印象だけれど、その芯は太く逞しく、
強靱な意志を持ってやり遂げる素質を秘めたヒロイン。

全ステータスがMAXに近い反則クラスなのに、
学校の既存体制に異を唱えて茨の道を往く先輩キャラ。

何て言うかな……皆、人任せの人生じゃないんだよ。
それぞれのキャラが、自分の意志を持って発言し、
行動し、責任を取る。すごく潔くて、頼もしい。

だから次の議題でも、彼らが何をしでかしてくれるか、
非常に楽しみだ。ちなみに表紙の幼女は剃ってます。
1

[書評] 吼える魔竜の捕喰作法

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内堀優一『吼える魔竜の捕喰作法』 ※Amazon

満足度★★★★★


胸が薄いヒロインの、胸が熱くなる物語。

軽薄な態度の裏で、強く逞しく、背中で語る主人公。
壊れそうに脆くも、芯がしっかりしたヒロイン。
ファンタジー色を鮮やかに散りばめた、設定と世界観。

完璧だ。
俺得過ぎてほぼイキかけました。

本書は、「竜を狩る」お話。
竜を狩る人々と凶暴な竜の戦いが描かれている。

騎士や宗教といった言葉が頻出することから、
舞台は中世ヨーロッパがベースとなっている。
……が、なぜか冷蔵庫やカメラなど、電化製品が出てくる。
ちょっと時代考証はあまあま風味かなw

主人公は騎士団に所属して竜と戦うわけではなく、
単なる肉屋。しかし、ただの肉屋じゃあない。
単騎で上級竜をぶちのめすという、謎の強さなのだ。
しかも肉屋だけに、倒した竜は美味しくいただいちゃう。

この「竜を食べる」という描写により、
本来重いはずの世界観が、まろやかに中和されている。
まぁ、竜が美味しいのかどうかは知らないが……w

さて一方で、ヒロインは騎士団に所属している。
だが才能が無く、窓際の扱いで日々悶々としていた。
そんな中で、主人公との出会いが、彼女を変えていく。

おちゃらけで、フリーダムで、でもべらぼうに強い主人公に、
何度かピンチを救ってもらった彼女は、心を揺さぶられた。

騎士こそがこの世で最も強く正しい者だと信じていたけれど、
そうではなかった。強さや正しさは、身分に宿るものではない。
一人前の騎士になれない彼女だからこそ気付けた、答え。

ただ、シンプルに生きること。
食べたい物を食べ、やりたいように振る舞う。
肉屋の主人公が示した道は、彼女を原点に立ち戻らせた。

本書は、謎が多い主人公を解き明かしていくと同時に、
このヒロインが成長を遂げていく様を見守ることになる。

また主人公の強さの謎とも関連があるようだが、
陰で暗躍する竜族信仰の宗教も非常に不気味だ。
1巻ラストの黒幕の言葉からすると、今後、
とてつもなく強い竜が出現してくると思われる。
wktkしちゃうわー。
30

[書評] 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1

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鳳乃一真『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1』 ※Amazon

満足度★★★☆☆


8年ぶりのえんため大賞受賞作品。
既にコミック化、アニメ化も決定している。
販売元のエンターブレインは、本気で売り込みに来ている。

本書は、人工の孤島へと強制転校させられた主人公が、
その島に眠る秘宝を探し集めることになる――というお話。

読み終えた印象は、失点の少ない作品だなと。
減点方式で評価すれば、かなり良い点を取るだろう。
ただ、読み手の心を引っ掻くとか、打ち抜くとか、
そういう鮮烈なインパクトに欠けているように思う。

まぁ、一言で言えば、あまりワクテカしねーんすよ。

まず、主人公の活躍シーンが少ないのが勿体ない。
ある叙述トリックを活かすためなのだろうけど、
さっさと本気出してピンチを切り抜けて欲しいぞ。

それと、タイトルにもなっているヒロイン。
単に可愛いだけじゃなく、ゲームマスター級の支配力を
持っているのに、物語の進行には一切関与しない。
ちょっとイラッとくる。

とはいえ、全体的には面白要素がわんさかである。
異能力が使えるようになるお宝を巡って、
様々な勢力が争い、裏切り、協力していく。

主人公の狙いや実力は、ようやく終盤で明確になったので、
次巻以降はもっと面白くなりそう……かな。いや、うん。
29

[書評] SUSHI-BU! 1貫目

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西野吾郎『SUSHI-BU! 1貫目』 ※Amazon

満足度★★★☆☆


バカ!バカ!お寿司!
コメディ要素の強い、日常系ラノベ。
江戸前寿司部という、ワケの分からん部活動の話である。

部活の名前と内容も大概だと思うが、
本書は、キャラの名前に仕掛けがある。
なんと主人公の名前は、イソノカツオ。

当然、そんな名前じゃからかわれるわけで、
カツオ君の過去のエピソードには、涙ぐましいものがある。
(休み時間の度に野球に誘われるとか……)

そしてメインヒロインが、江戸前素子(えどまえ・もとこ)。
そう、音読みで「エドマエズシ」である。

そんな彼女は、せっかくだから俺は寿司職人を目指すぜ!
……という、間違った方向にアグレッシブな展開になるのだった。

1巻では、部員集めて、江戸前寿司部を作ろうぜ!というところまで。
非常にネタとしては新鮮で、すごくワクワクしながら読める。
というか、寿司ラノベって初なんじゃねw

ただ内容的にはキワモノ過ぎて、個人的には1巻を読めば満足かな。
結局、あえて部活で寿司握る必要もないわけで。
寿司を握ることに意味を見出す、もっと切迫した動機が欲いと思う。
24

[書評] あおはるっ!

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内田俊『あおはるっ!』 ※Amazon

満足度★★★☆☆


胸焼け大食いバトルを描いた『喰 -kuu-』や、
変態共が華麗に舞う『倒錯クロスファイト』の著者。

いつもの作風だと、「強烈に奇妙で魅力的な」キャラばかりだけど、
今回は至って普通なキャラ配置だった。まるで毒が抜かれたような。

本書は、クリエイター志望の人が多く集まる学生寮が舞台。
最近越してきた新人寮生が、明るく天然な笑顔の裏で、
実は思い悩んでいて……という展開。

ときたま妄想癖がオーバードライブする小動物系娘、
尖ったツインテールをなびかせ、ロックに生きるツンデレ、
お姉ちゃん……いやお母さん?? 所帯じみたヒロインなど、
隙のない布陣で、どのキャラも可愛い!ガチで!

ただし、お話、これがいただけない。

メインヒロインとなる新入寮生の、問題発覚が遅過ぎ。
おかげで「この娘は何をワガママ言うのか」と思って、
ずっとイラッとしながら読む場面が続いてしまっている。

それと、新入寮生の問題解決編があまりにおなざりで白ける。
プロの仕事をしている奴なら、あの程度では引かない。
ああいう人間は、性善説で生きる人間を鴨にして、
骨までしゃぶって捨てるくらいじゃなきゃ盛り上がらんw

個人的に本作は残念な出来だったけれど、
好きな著者の一人なので、次回作は期待してるおー。
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