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森田陽一『双子と幼なじみの四人殺し』 ※Amazon

満足度★★★★☆

怪作。
尻と太もも。
無神経な不思議系。

タイトルからして少し引いちゃうけど、そこは安心して欲しい。
中身はもっと引く。もう全力で退く。本当に殺してやがるw

ただ、かなりドン引きの展開の割には、ぐいぐいハマれる。

キャラの言動が思い通りというか、予想以上というか。
主人公、ヒロイン、サブキャラ含め、全員がブレてない。
正義漢は正義漢、アナーキーはアナーキー、クズはクズ。


<破綻者たちの日常>

あらすじは省略。キチガイ同士の饗宴。

本書では、何人かの死が描かれている。
主人公らの両親、クラスの同級生、関係のない人々……。

人が人を殺すには、理由がある。
たとえ短絡的な犯行としても、納得できる理由がある。

けれど本書には、全くそれがない。
なぜ殺すのか? 殺人という究極的手段でないとダメか?
という疑問が尽きない。殺される方も無駄死にである。

本書ではあえて殺人を、軽い行為として書いている。
一番好きなモノを守るために、二番目以下のモノを、
容赦なく切り捨てていく。たとえそれが、人であっても。

またそういう選択をしたキャラが、全く悪びれていない。
人間として死守すべき最後の一線まで超えているのに。
つまり、バレなきゃいいってことか?
むしろアイツらは、人間なのか?

ここまで理解できないキャラも久々だったわw
彼らなりに筋は通ってるから、嫌いじゃないけど。