主人公に向って
「お前 早く 死ねよ」
のような言葉を殴る蹴るの後に必ずといっていいほどニヤニヤ顔で言い含めて帰る主人公の父役の光石研がにくったらしくてコトの外いい。
この父を殺害するところまでは
〜どうなるんだろう・・・のサスペンスだが〜殺害と共にドラマ性がなくなり間伸びしてしまう。
どうしようもない父の借金=600マンを渡辺哲(震災被災難民)が殺害の果てに手に入れ返済する(このエピソードも考えられぬほど漫画的)ことで、でんでん(闇金屋のボス)からの追い込みもなくなる
〜ん・・・ドラマ性は借金の返済後やはり停止する。
主人公は包丁を持って街に飛び出し〜ヤバイ奴(通り魔)を成敗しようと・・・
バスの中や・・
街頭コンサートで通り魔犯罪を未然に防ぐ・・・
・・・こんな奇跡的な場面(通り魔犯罪)に巡り合うのって・・・ありえない確立。
類は友を呼ぶという方程式のようだが・・・
・・・・・・・・・・
漫画の原作なんで、
なんでも、アリアリなんだろうが・・・
東北震災(本物リアリティー)とからめて描くのであれば、
漫画的なエピソードは廃して、リアリティ(ドキュメントの手触り)で押し切った方が〜と思ってしまった。
主人公の周りに集まる震災難民=テント族のように見える(切羽詰まった感がない、演技が漫画的)
園チームの面々が演じてるのだが・・・なんか、ゆとりで演じていて切迫感がない。
今村作品の「うなぎ」に出てきたような取り巻きの匂い・・・園チームの面々ではない、顔の知られていない俳優を発掘してほしかった。
主人公と、同級生と、ていたらくな母と父、闇金の取立屋〜近親殺戮
無駄なものを捨てきって描くのも手だと思った。
染谷将太(主人公)*二階堂ふみ(同級生)の2人には素人っぽい下手さが欲しい
高校生特有の不気味な「ヘタ」な匂いが・・・
以上のコト事が理由なのか〜ラストを走る主人公の切迫した呼吸が伝わらなかった。
ラストの場面は泣ける場面のようだが・・・。
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