赤字110億円から1年後に黒字192億円とはすごい回復っぷりですね。
新生銀行:今9月中間純利益110億円、前年の192億円赤字から回復新生銀行(東1:8303)が11日に発表した2009年9月中間期の連結決算によると、純利益が110億円だった。前年同期の192億円の赤字から大幅に回復した。2008年9月に買収した新生フィナンシャルの収益寄与により、資金利益が増加した。国内の景気低迷の影響などで不良債権が増加したことで与信関連費用の計上を余儀なくされたが、前年同期に比べ減少し、業務合理化を推進し、損益改善につなげた。 経常収益は前年同期比5%増の2977億円、経常利益は53億円(前年同期は250億円の赤字)だった。
※短信はこちら
売上は5%しか増加していないのに利益は大幅に回復しているので、コスト構造が大幅に変わったようです。銀行ビジネスのことはよく分からないのですが、短信を見てみると経常費用のうち、資金調達費用が約22%減、その他業務費用が約27%減少しています。記事にも書かれているように、業務合理化を進めることでその他業務費用を22%(=約276億円)減らしています。どのような合理化を行ったのか非常に興味深いところです。また、前年比で22%(=約119億円)減少している資金調達費用ですが、単純に費用を減らしたわけではなく、資金調達方法の構成を見直している点が面白いです。短信に掲載されている内訳を比率に直してみました。
| 調達方法 | 前年度 | 今年度 |
|---|---|---|
| 預金利息 | 41.7% | 66.4% |
| 借用金利息 | 16.1% | 14.3% |
| 社債利息 | 13.5% | 8.8% |
| 他 | 28.7% | 10.5% |
ところで、このように大幅に大幅に業績改善した新生銀行ですが、今年の6月にティエリー・ポルテ氏から八城氏に社長が変わっています。八城氏は長銀から新生銀行になった当時の社長、その後会長に退き、後任としてティエリー・ポルテ氏が社長になりました。今年6月の人事異動はそれをもとに戻した形となっていました。そして今回の決算発表。今回のコスト削減がいつから取り組まれていたものかはわかりかねますが、八城氏の手腕によるところは大きいんじゃないかと思います。八城氏はなかなか面白い経歴の持ち主なので、興味のある方はこちらからどうぞ。
普段の生活に新生銀行は全く関わりは無いし、仕事にも銀行ビジネスは全く関係無いのですが、何で今回新生銀行に注目したかというと、この本がとても面白かったからです。
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