東海店の寺西です。

最近朝はかなり寒いですね。防寒対策していますか?

先日は多くの方がウエアを求めて来店されました。ありがとうございました。

そして同じくロードバイクを求めて何人か来店されましたが、その中の2人(どちらもロードバイクは初めて)が
少し気になることを言っておられたので、ここを見ているかは分かりませんが説明させて頂きます。

気になることとは、
「ロードバイクはシマノの105が付いた物を買えばいいって聞いたんですけど」
という一言。

雑誌やネットではそう書かれていますが、実際のところ105が付いているだけではダメです。
性能が100%出るようになっていなければ宝の持ち腐れです。

そこでリヤエンドの話。


リヤエンドとはココです。矢印のところ。
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丁度リヤディレーラーが取りついているところです。

リヤエンドの黒いパーツです。

これは一般にエンド金具と言われます。


この台座は取り付けにかなりの精度が求められ、エンド金具が曲がった状態ではリヤディレーラーも曲がって付きます。
宝の持ち腐れになるかもしれない理由はココです。

私の場合、リヤ10段変速以上では必ずこの精度チェックを行っています。

このように行います。
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リヤディレーラーを取り外し、代わりにエンド修正機というものを取り付けます。


この時にこの隙間がどの場所でも一定になるようにします。
6時の位置↓
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9時の位置↓
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12時の位置↓
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これぐらいで精度はOKです。

この作業で車軸とリヤエンドが初めて「直交」したことになります。
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このようになって初めてリヤディレーラーの性能を出す「準備」が整ったわけです。


ここからワイヤー処理、各ボルトの調整、スプリングテンション調整等を行い、初めて100%の性能が出るわけです。
エンド金具が曲がっていれば例えデュラエースでも気持ちよく変速しません。

「シマノ105であれば良い」というだけでは無いということがお分かりいただけたでしょうか?
しっかり整備してあるお店で買うということが大切です。(回りくどいですが、シミズサイクルで買えば良いってことですよ!笑)


ここからは既に自転車をお持ちの方へ。


自転車で転倒した経験はだれでも一度や二度あると思います。

その際、右に倒れるとリヤディレーラーを強く打つことがあります。
するとエンド金具が内側に曲がり、リヤディレーラーが車軸に対して曲がった状態になります。

これは大変危険な状態です。

もしそういった状態で乗りますと、一番軽いギヤにした時に変速機が車輪のスポークに巻き込まれ、最悪の場合転倒や自転車の破損といった状態になります。

破損させると平均して1万円程度の修理になります。不安な方はぜひ一度点検にお持ちください。
お買い上げの方は目視点検無料です。点検の結果、修正の場合はちょっとだけ工賃がかかります。

転倒してリヤディレーラーに傷が入っているけど、まだお店でチェックしてもらっていないという人は一度点検にお越しください。

他にも困ったことや、相談したいことがあればお気軽にどうぞ!