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マッドマックス27年ぶりの新作。2作目の退廃した世界観が大好きだった(3はみていない)

正直、予告編をみたときは他のハリウッド超大作と見分けがつかなかった。CGを駆使した超巨大マシンが爆音でドカンボカンしてても、何も感じないし、そもそもSFとかアクションってジャンルが苦手なんだな。
「くるんだろ?はやくしろよ……はいキター!!はい予想通りこいつ死んだー!主人公はいかなる逆境をも乗り越えて微笑んだー!」ってもう全部このパターン

苦手だわ~

というわけで、マッドマックス最新作も、そんなお決まり満載の超大作アクション(笑)なのだろうと、考える間もなく脳内から完全消去したのである。

ところが2日前実家でマッドマックス1作目を観ているときのこと、何となく「Mad Max」をググってみた。

そして検索結果一覧に腰を抜かす。

なんと、マッドマックス最新作が、あのIMDb(海外の採点レビューサイト)で10点満点中8.5をマークしていたのだ。IMDbは、日本最大であろう"やほお映画"なんて足元にも及ばない超大規模な映画サイト。何が凄いって、映画を採点してる人の数だよね。例えばこのマッドマックス最新作は20万人が採点をしている。

私は昔からの悪いクセで、何でもかんでもみんなが絶賛していれば面白いんだろう!と謎の確信を抱く。

今回の場合も例外じゃなく、絶賛レビューにあっけなく流され、鑑賞して、感想を書いているなう。

で、一体全体どうだったのかってことだ。


一言で…一言でいいます

"はがゆい"


「はがゆい?は…はがゆいwww?なにそれwwwww蚊にでも刺されたんすかwww」なんて思ってるそこのポチャ男くん。今から説明するから黙ってな。



はがゆいとは、言い換えれば「賞賛できるところはたくさんあるのに、私は傑作とは呼べない」ってことだ。

◎賞賛できるところ
・ストーリーがほぼないから、アクション鑑賞に全力を注ぐことができる
・約400時間分から選りすぐった、一瞬の無駄もない映像
・敵キャラが濃く強烈
・車を知らなくてもワクワクするようなトンデモ改造車
・シリーズ初見OK
・ほとんどがスタント。CGに頼らないリアルさ
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開始数秒で確信が生まれる。これは大当たりだと思わせてくれる疾走感溢れるオープニング。
冗談抜きでニヤケが止まらなかった。
だってさ、普通なら時間をかけての状況説明があるわけじゃん。今いるのはドコで…とか、主人公はドンナ人で…とか何かしらのね。
でも、怒りのデスロードは違う。1分も経たぬうちに

はい、こいつがマックス

はい、砂漠

はい、こいつら敵

はい、絶体絶命

早ええ!!

ここまで急展開してくれるともうありがとうしか言えない。

いい意味でわかりやすすぎじゃん。
シリーズを知らなくても楽しめるやつじゃん。
マッド→名、マックス→姓だと思ってるようなギャル男たちも楽しめちゃうじゃーーん!

しかも失速しない。それは、息つく間もないアクションシーンの完成度によるところが大きい。特に、計算されたカメラワークは、アップ→引きを無駄に繰り返す昨今のハリウッド作品とはひと味違う!車体を映すときの、スピルバーグの『激突!』のようなアングルはたぎるね。
無駄使いが多くなりがちな"音"も、小さくしてみたり散りばめてみたりと、バババの爆音だけで乗り切ろうとしていない。例えば、敵のマシンが遠くのほうから段々と近づいてくるときも、トラウマが幻聴に現れるときも、音の効果で神経がグワングワン揺れ動く

あとは、敵ども。ギターから火炎放射するあいつ好きだなあ。
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敵キャラのビジュアルと、攻撃の仕方が全体的にツボすぎて…。普通の人間でもないし、かといって現実離れしたエイリアンでもない。白塗りしたアホどもが銃をぶっ放すのがいいんです。
でも、結構万を辞して登場した「人喰い男爵」たるキャラがあっけなく死んだのは残念だったな。
総じて、CGに頼った超大作(笑)になるわけでもなし、キャラを掘り下げすぎてアクションを忘れるわけでもなし、潔ーーくアクションに徹する姿勢は素晴らしいものだと思うんす。

◎私が傑作と呼べない理由
ここまで褒め称えておいてあれですけど、私はこの映画を傑作と呼ぶことはできません。
もうこれは好みの問題。

映画としての、技術・効果面のみで評価した場合のクオリティは非常に高い。まぶいっす。と、ここまでは認める。
でも私はやっぱり中身(ストーリー)がしっかりしている映画に感動するんだなー。ドラマ映画が好きなんだな。
潔くプロットを簡略化したせいか、設定はあっても主題がなかった。
でも、結局"純"アクション映画としてはこのマッドマックス最新作が私の理想形。

つまり、これを傑作と呼べない私の感性でもって傑作と位置付けることのできる"純"アクション映画は存在しないんじゃないかな。ドラマ・コメディ寄りのアクション映画なら好きな作品はいくらでもあるけど。

結論:オススメです