俺ジャーナル

翻訳やったり物書いたりしています。文章の著作権は私に帰属します。

下で冠を正してはいけないような木を、
あまり増やさないでほしい。

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 僕はただでさえ仕事が速いほうではないのだけど、疲れてくるとさらにスピードが落ちてしまう。連綿と連なる英文を見てすっかり呆然としてしまい、気力が削がれてしまうのだ。そこでちょっと前から、電子版を底本として使う場合は、事前にテキストをハイライトするようにしたところ、これがいい!

 普段はだいたい、まずピリオドまで訳したらそこでキーボードから手を離し、次のピリオドか、次の大文字を探す。要するに、どこまでが次の1文になっているのかを探す。でもこれが割と曲者の作業で、せっかく大文字を見つけたと思ったら地名や人名の類だったり、さらには思いのほか次が長文だったりして、やる気を削がれることが割と多いのだ。どうしても前の文を訳してからその文を訳すまでに間が空いてしまうため、気持ち的にリズムが悪くなってしまうのも頂けない。

 そこでこうして、1文ずつハイライトしてみたんだけど、これはもう「なんでもっと早くこうしなかったのか!」と思うくらいに良かった。ちなみにオレンジの部分は「ここは前の文と繋がってるけど長文だから、一応ここで切ることもできるよ」的な感じ。とにかく「ここまで訳す」を視覚的に把握しながらの作業は非常にやりやすくていい。

 ちなみに紙の本を底本とする場合は、遠慮なく蛍光ペンで文尾に印をつけてしまう。たぶん、似たようなことをしている訳者さんも多いんじゃないだろうか。

 あとひとつ、仕事の能率アップのために鉄則にしていることがある。

 訳していると、どうしても「うーん、ここは難しいし訳しづらいし文章複雑だし……」という難所に出くわし、その難しさとモチベーションの低下の相乗効果で、下手をするとそこを突破するのに小一時間かかってしまうことがある。以前はそういう部分で「今日はやめたやめた! やってられるか!」とふて寝してしまうこともあったのだけど、そうすると、翌日に「あー、あそこやらなくちゃいけないのか……」と気が重く、作業になかなか取り掛かれないことに気づいた。

 なので、難所は意地でも突破し、翌日の出だしには楽な部分を残してから寝るようにしている。そうすると、その日一日の作業に向けて助走が付けやすいように感じている。

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