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「まだ仕事をしたことのない会社や人と仕事をしてみよう」 とふと思い立ったのは去年のこと。年末の忘年会シーズンあたりから営業をしてみたのですが、今年は本当に嬉しい悲鳴というか嬉しい修羅場というか、とても忙しくできています。フリーでこんな状態、ある意味夢みたい。ペン1本握りしめて島ひとつ見えない海に浮かんで途方にくれていたようなかつての自分に、「いずれ仕事あるよ」と教えてあげたい。

 というのは本音なのですが、本来が怠け性なものだから、やはり「くあー! 次のページめくったら、いきなり『完』とか書かれてねえかな!」とか思うわけです。毎ページ。そんな僕が何年経ってもやめられない悪癖が、ページ数ひとケタ目の繰り上げと切り捨て。この悪癖のせいで、1日に何度も勤労意欲を失いかけます。

 たとえば、残りページ数が125ページに入るとします。すると「おお、これで残り120ページじゃん!」と、脳が勝手にひとケタ目を切り捨てます。 僕の場合はだいたい1ページ(10ワード×30行として)30分から40分くらいのペースなのですが、2、3時間仕事してページ数を確認すると、その辺でようやくリアル120ページになるわけです。

「残り120ページか……」脳内で声が聞こえます。「減ってねえ……」

 で、ここでまず意欲をそがれるわけですが、やらないわけには行きません。仕方がないからコツコツまた作業をして、さらに2、3時間。ページ数を確認してみると、残り116ページ。

「 まだ120ページあるわ……」今度は脳が勝手にひとケタ目を繰り上げます。「減らねえ……」

 そんなわけで僕は、1日のうち6時間から7時間くらいは、延々と同じところで足踏みをしているかのような気持ちで過ごしているわけです。ほんと、損な性分だと思います。

 ついでになんですが、ドラえもんの言う翻訳コンニャクは、厳密には通訳コンニャクだと思います。