シンプル税理士の単純明快ブログ

税金・経営・会計の専門家税理士の読んだ本の紹介を中心としたブログ。“多読乱読”読書家の日常読書に興味ある方はどうぞ。

子母沢寛「勝海舟」(一)黒船渡来

子母沢寛氏の書かれた「勝海舟」を読みました。

子母沢氏は1892年、北海道生まれで

新聞記者をされていた方です。

この勝海舟は昭和43年に発行されたもので、

ピカレスク・ロマンの傑作とされています。


この作品を読んで本当に感動しました。

今まで勝海舟は坂本竜馬の師としか

考えておりませんでした。

しかし、この作品では勝の少年時代から

35歳くらいまでの生い立ちが書かれており、

その中には幕末の人々の喜怒哀楽、

そして現状を打破しようとする努力がわかりました。



もう一度日本とはどういう国なのか、

生き方を教えてくれる感動作でした。


苦境にあって、もう一度立ち直る力を身に着けたい方におススメの一冊です。


勝海舟 (第1巻) (新潮文庫)
勝海舟 (第1巻) (新潮文庫)
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眉村卓「妻に捧げた1778話」

SF作家、眉村卓氏の書かれた

「妻に捧げた1778話」を読みました。

眉村氏は『時間の旅人(ときのたびびと)』などの

若者向けSFストーリーをかかれた方です。

私は中学時代に「不定期エスパー」という作品を読んで

から好きで読ませてもらっている作家さんです。


この「妻に捧げた1778話」という本は

昨年、スマップの草薙さん主演で映画化されたので

題名を聞いたことのある方も見えるかもしれません。


ガンに侵された奥さんに毎日1話のショートストーリーを

書くという取り決めをした眉村氏。妻が亡くなった次の日まで

5年近く毎日話を書き、ついには1778話になったという

実話に基づくストーリーです。


妻との思い出と作家としての立場。

「はた迷惑な本だ」と罵られることもあったようですが、

亡くなった次の日まで書かれたお話には、、、、正直心を打たれました。


大切な人の死に目に眉村氏のような心で接することができたら・・・。

そう思える一冊でした。


妻に捧げた1778話 (新潮新書)
妻に捧げた1778話 (新潮新書)
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津本陽「小説 渋沢栄一 上」

明治の大実業家、渋沢栄一氏の伝記小説

『小説 渋沢栄一』を読みました。


渋沢氏は財務省の国税庁の基礎を作った方、

そして、フランスから複式簿記を持ち帰り、

日本の銀行や商業界に伝えた方と。

税理士として多くの恩恵を受けさせて頂いている方です。


その渋沢氏がどのような幼少期を過ごし。

維新の志士として活動し、一転、徳川慶喜公に使えることとなり、

慶喜公の弟の付き人としてフランスに留学し、

そして、大隈氏からの強引な誘いで官僚として財務省に使え、

日本で初めての銀行を創設し、頭取になり繊維工場を作り、

実業界に乗り出して行ったかが、上巻では書かれていました。


渋沢氏の『論語と算盤』という本はこのブログでも過去に紹介しましたが、

彼がなぜ実業界で成功し、その上、倫理観と商業とをつないで考え

日本銀行など多くのシステムが今にまで残り、その書籍に

今と相通じる精神ができあがったのか、その理由が知りたくて読んでいます。


幼少期、論語・中庸・大学など中国古書を教えた父の影響が

まずあるように思いました。

その後、濫読多読の毎日を送ったとありましたが、多くの書籍が

現実と理想とを適合させる平衡感覚や、実務に対する目を養ったようです。


海外に目を向け、いい所を取り入れ、

また、日本の精神も大事にする渋沢氏。

私をふくめ、今の日本人が見習わなければならないお手本の様な気がします。


小説渋沢栄一 上 (幻冬舎文庫 つ 2-12)
小説渋沢栄一 上 (幻冬舎文庫 つ 2-12)
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宮口定雄「平成23年度版 税務ハンドブック」

平成23年度改正を盛り込んだ宮口定雄先生の

「平成23年度版 税務ハンドブック」を読んでいます。


この本は税金に関する最新の法令を

コンパクトにした一冊で、私は仕事の際は

常に持ち歩いています。


今年は出たのが10月1日でした。

通常だったら5月か6月には出版されるのですが

震災の影響で法令改正が遅れ、それにともない、

ハンドブックが出来上がったのも10月になってしまいました。


これから、寒くなるにしたがって税金のお悩みの相談を

多く受けます。ハンドブックをしっかり勉強して、

的確に回答ができればと思っております。



平成23年度版 税務ハンドブック
平成23年度版 税務ハンドブック
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司馬遼太郎『翔が如く』

司馬遼太郎氏の書かれた

『翔が如く』全10巻を読破しました。

1冊300ページはあるので、3000ページは読みきった計算になります。


この本は、明治初期、警察の創設から始まり、

征韓論に破れ、西郷隆盛が下野。

西南戦争が起こり、大久保利通が暗殺されるまで

を描いた小説です。


明治の初期、人がどのように政府を作り

そのような気持ちを持って庶民が暮らしていたか。

日本政府発生の道のりはどのようだったかが

わかりました。


特に、後書に書いてあった司馬さんの

「戦後の政府も明治の初期とかわらない」

という趣旨の言葉は、税理士として課税庁と

相対す事のある、われわれとしてはよくわかる気がしました。


政府は政府で問題があるし、

国民は国民の方でも問題はある。

どちらが善でどちらが悪とは言えないが

双方歩み寄って問題を解決していかないと

国というのは良い方向に進んでいかないのだと思いました。


歴史を紐解き、人物や出来事から、未来を考えさせられた名作でした。


翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)
翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)
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