私は一体100円で何を買ったんだ

スーパーの見切り品でマンゴーが、元々500円だったやつが100円で売ってて買ってきました。マンゴーがすごい好きなのですごいうれしくて、もう帰り道とかにYouTubeでマンゴーの切り方とか見ちゃって。

もちろん、帰ってすぐ食べたりとかそんなことはしません。ベストコンディションで食べるためにまず普通に夕飯を食べました。デザートととして食べることによって、その持ち味が最大限に活かせるのではないかと考えたわけです。考えてみれば、今までデザートをおいしく食べるためにご飯とおかずを食べたことは無かったです。この後食べるもの楽しみだなっていう状態で何か食べるの初めてだな、こんなに食事ってワクワクするものなんだな、今まで食べていた夕飯は何だったのだろう、夕飯早く終わらないかな、そんなことを考えていたら夕飯が食べ終わりました。

そしてデザートととして、マンゴーを切りにかかりました。予習はバッチリです。いよいよ、お楽しみのマンゴーを切ってみると、そこには私が考えもしなかった光景が広がっていました。100円で見切られたマンゴーの中身は、ほとんどが熟れきってしまい、真っ黒になっていました。きっと、食べることが出来ないわけでは無いのでしょうが、その色で私の食べる気はかなり落とされてしまっていました。YouTubeで直前にみずみずしいものを見ていたせいもあるでしょう。それならYouTubeなんて見なければよかった。楽しみにして浮かれなければよかったと、私は酷く落ち込みました。そして、そんなことも想定していなかった自分の考えの甘さに絶望しました。そもそもが500円が100円の見切り品です。せいぜい食べられる部分は5分の1程度、もしかしたら全体的に8割程度腐っているのではないか、と考えるのが普通の教育された大人の考えることです。しかし、当の私は「なんかマンゴー100円で売ってるラッキー！きっとおいしいだろうなーデザートで食べよーペロペロ」程度にしか考えていませんでした。思ってみれば、考えの甘い人生でした。30歳くらいになったらとりあえずなんか仕事してある程度の収入があるんだろうなーと考えていました。バンドやったら何となく有名になれるんじゃないかと思っていました。結婚して子どもいたり自動的にするもんだと思ってました。しかし、そんなに人生簡単にはいかないんですね。今やっと気づかされました。私は今日払った100円以上に、もっと大切なことに気付かされました。ありがとう。人生そんなに甘くはありません。明日からは、地に足をつけてしっかりと生きていこう、そう思いマンゴーおいしかった！！見た目あんまよくなかったけど！！