パスピエの5thアルバム「幕の内ISM」を紹介します。

パスピエは非常に特徴的なボーカルなので、第一印象はあまり良くないバンドでした。ちょっとアニメ声っぽいトーンゆえに抵抗感があったのですが、聴けば聴くほどに良いバンドです。全体的にもハズレな曲が無くて、どの曲もそれぞれの味があってパスピエの入門者には特にお勧めできるアルバムです。

このアルバムの特徴をざっくりまとめると、

・シンセサイザーを多用したアレンジ
・言い回しが独特で才能とセンスを感じる歌詞
・メロディーが非常にポップで中毒性の高い楽曲群

アルバムの中でも特にお勧めなのは、以下です。

4. あの青と青と青
シンセピアノのイントロからリズム隊に乗せたAメロのメロディのしゃくり方がハマります。アレンジの広がりもあって、ドラマティックな仕上がりになっています。

7. とおりゃんせ
この曲でパスピエに完全中毒になってしまいました。イントロのディレイの効いたギターから、サビまでのメロディの不安定な雰囲気が最高です。これまでのバンドから明らかに差別化されたオリジナリティに感動します。メロディ内で微妙に転調を混ぜたり、歌詞を重視した曲全体の流れも素晴らしいです。

8. MATATABISTEP
韻を踏んだ今風の歌詞の可愛らしさに相まって、サビのキャッチーなメロディがとってもダンサブル。LIVEで盛り上がること間違いなしの曲です。

このバンドのカッコイイ所は、単純なA、B、サビの展開ではなく、必ずサビ前に別のメロディラインを挟んでいるところです。この箇所が最後のサビへの盛り上がりに一役買っています。バンド自体のアレンジも素晴らしいのですが、何といってもボーカルの声質と、日本人のエッセンスが詰まった歌詞の才能は素晴らしいです。

知人に勧めると始めの印象が大体良くないですが、、聴けば聴くほどハマりますので是非聴いてほしいアルバムです。


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