実家でミルクボランティアしていた子猫二匹、

 あっさりと貰われていってしまった。
 模様がはっきりしていて、聞き分けがよくて、目元ぱっちりで、人なつっこかったら、そら貰われていくわな。
おふくろさんもあっさりしたもんで、あんな愛想のいい犬みたいな子猫、ウチにはもったいない、、などと妙な感想。その場にはRもいたけど、「うちは聞き分け悪くて愛想の悪い偏屈な子が育つのよ、あれみたいに」とおれを指さして、「ほんとごめんなさいね」ってRに謝るって、なにをネタにあやまってんだよ。さらに「○くん(息子)はあんな風になってなくて、Rちゃんえらいわー」とか褒めるし。
 猫を基準になにごとか評価するのはいつものことだけど、身内を身内に猫基準で評価すんなよな、と。
 でもRはご機嫌で、「じゃあ私は聞き分けよくて器量がよくて人なつっこいってことよね。くっくっく」とか何度も繰り返す。器量よしとかは言ってなかったと思うけどなあ。それも猫と比べられて喜ぶわけ?


家に帰れば、最近ドラネコ化しているクロちゃんがRによじ登ってくるんだけど、XX家で育った割には、君(くろちゃん)は聞き分けいいよねー 私に似た? などとご満悦。
こうして聞き分けの悪い偏屈な亭主ができあがる。秋だなー