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「梅雨の真っ最中である。暗雲立ち込める空」


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「処が、五月晴れの日もある」


アメリカのトランプ大統領は強かである。否、何処の国の首領も外交に掛けては強かであることに変わりは無い。

日本の首相は国民に対して、野党に対しては強かである。取り分け安倍総理は自民党内に敵無しと見るや、トランプ氏以上に傍若無人に振舞う。慰霊祭で見せた沖縄県知事、玉城デニー氏に対する態度がそうだ。沖縄県民に対して、其処に知事として玉城氏が居ないかの如くであった。

 

然し相手がアメリカと成ると途端に弱腰に成る。いざと言う時安保条約は機能するかどうかはっきりしないまま長年来た。其れが近年やっと同盟関係であるとの言質が取れた。其れが反故に成らない様アメリカが或る国に経済制裁を科すと言えば、一も二も無く追従した。

 

トランプ氏にすれば経済制裁もポーカーで言う処のブラフである。経済制裁を科すと言って相手の出方を見極める手段なのだ。処がアメリカの政策に追従する国が居れば、ブラフがジョーカーに成る。相手国はジョーカーに対抗出来る手段として、核兵器を持つことを目指す。其処で核保有国は核拡散防止条約を国連で議決し、各国に批准させた。インドとパキスタンとは加盟せず、核を保有して居る。

 

其れは『米・露・英・仏・中以外の国は核兵器を保持しては成らないし、保有国は削減に努めなくてはならない』と言うものだが、実際には各国競って保有を増大させて来た。制裁措置を講じるなら、先ずアメリカが核削減の範を示さねば為らない筈である。核を保有しないで経済大国の一端を担う日本なら、「アメリカの遣ってることは理不尽だ」の一言位言っても良い処だ。

 

核兵器は実際には使えない。使おうとしたことは幾度か有ったが。其れなのに高額な予算を費やして持ちたがる、不思議な兵器だ。核兵器の数は1万5千発だそうだ。地球を何度も破壊する量である。其れだけ持ってどうすると言うのだ。其れとて古く成ったら処分の対象にも成ろう。放射能をどう処理して居るのか、是又謎だ。北朝鮮やイランが持ちたがる程の効果は今や無い。核保有国も其れが使えない以上宝の持ち腐れだし、輸出することも出来ない。

 

今回のG20での最大の議題は「経済戦争」であった。是を仕掛けているのはアメリカである。貿易赤字を解消したいが為だ。抑々赤字に成るのは、輸入したいものが、輸出出来るものの量と金額を超えて居るからだ。(幼稚な理論で呆れるだろう)

赤字を回収する為には、各国が欲しがる製品を生産することに尽きる。アメリカ国民が必要とする製品が外国産であれば、其れ等を輸入せざるを得ない道理だ。単純に考えればアメリカは国民が欲する、必要とするものを生産し、其の為の技術を高めなければならい。他国に買って呉れと頼む程余って終うものを作らなければ良いのだ。(是とて小学生の理論である)

何処の国でも国民が生きて行く為に必要なものは自給出来る体制作りが基本であって、国土の条件から国産出来ないものは輸入するが、其の代わり他国が不得手なものを技術力で生産、輸出してバランスを取る。

 

アメリカは、資源に事欠かない、隣国はメキシコ・中南米で安い労働力に不足は無く、二度の世界大戦での勝利に依って経済発展を遂げることが出来た。大戦で培った兵器製造技術があり、世界中から学者や技術者が集まって来た。英語は世界語と成った。アメリカは他国から学ぶものは無いと思った。

 

長年の好敵手だったソ連の崩壊に依って資本主義に勝るものは無い、との驕りがあった。何不自由ないアメリカは他国の窮状には関心を持たない癖が付いた。

夫々窮状を抱えた国々は、内に籠って打開策を真剣に練って来た。自分の給料と地位よりも、国が、企業が食って行ける状態を目標に頑張った。その集団力はアメリカの個人の力に打ち勝った。日本の短期間での高度成長然り、近年の中国の発展然りである。

 

其れに対して貿易不均衡の誹りを振りかざすのは間違っている。自国が輸入過多だから貿易赤字が増える、と言うなら輸出に専念すればいいのに、関税を掛けて自国内で輸入品を買い難くする、つまり国内の消費を抑えると言う方法には効果は無いと思う。
関税が高くなっても、必要なものは輸入しなければ成らない。アメリカ国民は通常より2割高い製品を買わされることになり、然もその2割の関税分は政府の財布に収まるだけだ。アメリカ国民は是を黙って見ているのだろうか?

 

企業にしても、海外から原材料や部品を調達して居れば、仕入れ値が上がる。すると作った製品の価格は上昇し、輸出し難くなる。そう為れば貿易赤字は少しも解消しない。企業の経営者はトランプ氏の政策に唯々諾々と従うしか無いのだろうか?