IMG_2719

「八ヶ岳から流れる川俣川渓谷の紅葉と赤岳」


IMG_2730

「松原湖の紅葉。まだ少し早い」


地球上の水の0.01%が人の利用出来る淡水で、後は塩分を含み植物をも育てることが出来ないと来ている。詰まり山火事が発生した時、ヘリコプターで水を運び上空から散布する方法が最も効果が高いのだが、この場合海水は使えない。川や湖が近くに在ればだが、そうで無ければ水道水を使うしかない。

水道水は飲み水であって、作るのに膨大な費用が掛かって居る。山火事は消した。水道は断水に成ったでは始まらない。

 

塩は生命の維持には欠かせないものだが、もし海水の塩分がこれ以上(現在3.5%前後)増えたら魚や藻などが死滅して終う。そう為れば人類も終焉を迎えることに成る。だから、岩塩などとして陸地に存在する塩が溶けて海に流れ出さないようにすることが大切だ。

 

その塩分を含まない淡水は雨水しかない。日本では天の恵みである雨水を2割しか利用出来て居ないそうである。其れは降れば川と為って忽ち海に流れ込むからで、湖沼とダムが淡水を貯めると言っても我が国で一年間に使用する水は生活用水、農業用水、工業用水を合計すると琵琶湖3個分だそうだ。我が国の湖沼の水は100%利用されておらず、当然足らないだろう。その分は地下水を利用して居る。地下水利用は大体1~3割らしいのだが、はっきりしたことは国土交通省の資料を見ても良く分からなかった。

 

地下水を井戸や湧き水として生活用水に使って居ただけでは問題は無かったのだが、近年は水道料金が高いので必要な水を地下水に求め、安く上げる企業が増えている。就中只で汲み上げた地下水をミネラル・ウォーターとして高値で売り、利益を上げる企業も大手を振って居る。企業の宣伝に踊らされ、こうしたミネラル・ウォーターを疑うことも無く利用する人が増えたからだ。

 

これは一つにヨーロッパ人の真似では無いか?何しろ石灰岩地帯が多い彼方の水は硬水で、飲料には向かないから発達したのだが、軟水である日本でエビアン、ボルヴィック、ビッテルが持て囃され、そうした西洋かぶれの日本人気質を利用して、企業が富士山の水、アルプスの水と言って金儲けの為に売り出し、其れが評判となり、メーカーと契約までして水を取り寄せる様に成った。

 

ミネラル・ウォーターを購入する人は水道水がカルキ臭いからと言う。カルキは次亜塩素酸ナトリウム(さらし粉)のことで、漂白・消毒に使われている。斯の塩素の匂いがカルキ臭さの元なのだ。一方、ミネラル・ウォーターは消毒薬が入って無く、臭みがない上にミネラル(無機物=カリウム・カルシュウム・マグネシュウム)が体に良いと信じられている。処が体に必要なミネラルは殆ど含まれては居ないそうだ。ミネラルは食物から取り込むしか無いのであるが、企業は其れを伏せて居る。

 

ミネラルと言う言葉と企業の宣伝に騙されて、只カルキ臭さが無いと言うだけで、ガソリンよりも高価な水を皆さん飲んで居られる訳だ。元はと言えば只で汲み上げた地下水をボトルに入れただけなのだが・・・・。

中東の油田からくみ上げた原油を遙々巨大タンカーで日本まで運び、精製して各地のガソリンスタンドまで運ばれたガソリンよりも高値であるにも拘らず、有難がって買って飲む人の気が知れない。聞く処に依れば、水道水もペット・ボトルに入れ、蓋をし、10秒程思いっきり振れば、カルキは分解され、匂いも無くなるそうである。

 

お金がある人の趣味・趣向に逆らっても仕方が無いが、地下水を年中大量に汲み上げることには看過出来ない問題が在る。其れは公共のものである筈の地下水が企業に拠って独占的に利用され、其れで利潤を上げて居ることだ。

 

元来、地下水の利用は個人の家庭用水の程度で有ったので、法の規制が無かった。処が工業用水、農業用水、その他への利用が増大し、地下水の汲み上げが地盤沈下と地下水位の異常低下(井戸枯れ)、海岸地方での塩水化に因る塩害、汚染などを齎し、深刻な状況にある。自分だけ、自社だけ良ければ、儲かれば、他は知ったことでは無いとの考えを変えて行かねばこの問題は片付かない。彼等も将来自分達の首を絞めることに成ると自覚せねばならない。

 

日本でも雨水の有効利用をもっと計画的に遣る事と、安易な地下水に頼らないことが重要である。