借金相談 自己破産と破産法の取扱説明書

借金でお悩みの方のために,東京 多摩 立川の弁護士が,借金問題解決の方法である債務整理の1つである自己破産とそれを規律する破産法について,分かりやすく説明していきます。

◆このページの記事一覧◆

  • 誰でも自己破産できるのか?
  • 少額管財にはどんな類型があるのか?
  • 自己破産の体験談(相互リンクページ)

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誰でも自己破産できるのか?

Q.誰でも自己破産できるのか?

A.誰でも自己破産できるわけではない。 自己破産するためには,破産手続開始原因が必要となる。 個人の自己破産の場合には,「支払不能」でなければならず,法人の破産の場合には,「支払不能」であるか,「債務超過」のでなければならない。



自己破産できるのは・・・

たまに,「ちょっと借金を支払うのが厳しくなったので,自己破産したい。」と言ってくる人がいます。

確かに,自己破産は借金問題の解決方法として用いられてはいるのですが,誰でも自己破産できるというわけではありません。

自己破産・免責によって債務を支払わなくてよくなるということは,逆に言えば,債権者はもう支払ってもらえないということです。

やむを得ないという理由がないのに自己破産・免責を認めてしまうと,あまりに債権者に酷です。 したがって,そんなに簡単に誰でも自己破産できるわけがありません



破産手続開始原因とは・・・

破産手続は,裁判所の破産手続開始決定によって始まりますが,破産手続開始のためには,当然,破産法上の要件を満たしていなければ決定は出ません。

一番重要な要件は,「破産手続開始原因があること」です。 個人の破産の場合で言えば,破産手続開始原因とは,「支払不能」であることです。

ごく簡単に言うと,「もう借金を支払い続けていくことができない」状態にあるということが必要となります。

したがって,「ちょっと借金の返済が厳しくなってきた」というくらいでは,破産をすることはできないのです。 そういう場合には,任意整理個人再生によって,ある程度の支払をしていくことになります。




支払不能とは・・・

では,どういう場合に支払不能であるといえるのかというと,これは一概には言えません。

人によって収入も生活環境も違いますし,もちろん,どれだけの借金があるのかも違います。 したがって,支払不能であるかどうかは個別に判断するほかありません。

もっとも,判断の仕方自体はだいたい誰でも同じです。

債務総額と持っている資産・家計の状況を比較してみて,任意整理によって返済していくという方法をとることができるかどうかで判断するのが普通だと思います。

任意整理の方法をとることができるならば支払不能とまではいえない場合が大半でしょうし,できないならば支払不能といえる場合が大半でしょう。

ですので,支払不能かどうかの判断には,できる限り正確な資産や家計の状況を調査する必要が出てくるのです。

ただ,ここで1つ注意すべきことは,支払不能かどうかの判断は客観的判断であるということです。 主観的な判断ではありません。

要するに,自分では支払えそうもないと思っているだけではダメだということです。

債務総額,資産や収入等の客観的な状況をもとに,客観的に支払を継続していくことができないかを判断しなければならないのです。




その他の考慮事項・・・

もう1つ,免責の点も考慮に入れなければいけません。 個人の自己破産においては,免責が許可されないのならば,まったくの無意味です。

ですから,自己破産の申立てをする前に,免責が許可されるかどうかについてもよく調査しておく必要があります。 

重要なことは,免責不許可事由があるのかどうかです。

東京地裁の場合,免責不許可事由があっても,裁量免責によって,免責不許可の度合いが著しい場合や手続に協力しないような場合を除いては免責許可を得ることができますが,同時廃止か管財か判断においても関係してきますから,やはり免責不許可事由の調査は必要でしょう。

また,否認権行使の可能性も考えておく必要があります。

たとえば,否認権行使の相手方が家族や友人であるような場合,そういう人たちに迷惑をかけることになってしまうおそれがありますから,あらかじめ調査しておく必要があります。

一番問題となることが多いのは,保証人がいる場合です。 破産すると,債権者は,その破産者の保証人に返済を請求することになります。

しかも,原則として一括請求をしますから,保証人には相当の負担をかけることになってしまいます。 その点も破産申立て前に考えておく必要があるでしょう。




【関連書籍】






・・・借金問題解決の方法である債務整理全般について興味をお持ちの方は,姉妹ブログ「債務整理の取扱説明書」をご覧下さい。




少額管財にはどんな類型があるのか?

Q.少額管財にはどんな類型があるのか?

A.資産調査型,免責調査型,偏頗弁済型等がある。



少額管財・・・

破産手続は大別すると,原則である管財手続と例外である同時廃止手続とがあります。

東京地裁などでは,個人の自己破産における管財手続について,予納金の金額を大幅に減額した少額管財という運用がなされています。

同時廃止となるのは,破産者に破産手続費用を支払うだけの資産が無いことが明らかで,かつ,免責不許可事由が無いことが明らかな場合です。

ということは,逆に言えば,少額管財となるのは,破産者に破産手続費用を支払うだけの資産が無いことが明らかであるとは言えない場合,又は,免責不許可事由が無いことが明らかであるとは言えない場合であると言えます。



資産調査型・・・

資産が無いことが明らかであるとは言えないとは,つまり,資産がある場合だけでなく,資産があるかも知れない場合もの含まれるということになります。

資産がある場合には,その資産について換価処分できるのかどうか,できるのであれば換価処分することになります。

資産があるかも知れないという場合には,資産があるのかどうかを調査し,あれば換価処分できるかどうかを調査して,できるのであれば換価処分をすることになります。

このように資産に関して調査の必要があるために少額管財になる場合のことを「資産調査型」と呼んでいます。



偏頗弁済型・・・

資産があるかも知れないという場合には,単に隠れた財産や紛失した財産があるという場合だけでなく,否認権行使によって財産を取り戻せるかも知れないという可能性がある場合も含まれます。

この場合には,否認権行使が可能であるかどうかを調査し,可能であれば否認権行使をして財産を取り戻し,さらにそれを換価処分することになります。

特に問題となる否認の類型が偏頗弁済の事案であることから,偏頗弁済の調査のために少額管財となる場合のことを「偏頗弁済型」の少額管財と言うことがあります。

もちろん偏頗弁済以外の否認権行使の場合も少額管財となります。 いずれにしろ資産調査型の一種です。



免責調査型・・・

免責不許可事由が無いことが明らかであるとは言えない場合とは,免責不許可事由がある場合だけでなく,免責不許可事由があるかも知れないという場合も含まれます。

免責不許可事由があるかも知れないという場合には,まず本当に免責不許可事由があるのかどうか調査する必要があります。

免責不許可事由がある場合や上記の調査によって明らかになった場合は,裁量免責を与えてよいかどうかについての調査が行われます。

このように免責に関する調査のために少額管財となる場合のことを「免責調査型」と呼んでいます。



その他の類型・・・

その他,給料が差し押さえられており,早急にこの差押えを解除させるために少額管財を選択すると言う場合があります。

また,東京地裁の場合には,個人事業者の場合には原則としてか少額管財が選択されます。 事業資産の調査が必要となるからです。

もっとも,いずれの場合も同時廃止となることはあり得ます。




【関連書籍】






・・・民法に興味をお持ちの方は,姉妹ブログ「民法の取扱説明書」をご覧下さい。




自己破産の体験談(相互リンクページ)

このブログと相互リンクしてもらっているサイトです。
どれも参考にさせてもらっています。

なお,相互リンクは随時募集しています。
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★ 自己破産者のブログ
komatteさんのブログ。 「自己破産の決意とその後〜後悔・悔しさ・再起の過程〜」とのことです。


★ 自己破産@体験からの進め方のヒント
Bankruptedさんのブログ。 「借金に悩み、債務整理が頭によぎる方へ、私の、自宅任意売却〜自己破産に至る体験をお話します。ご自身の選択の参考にしてください。」とのことです。


★ 私の自己破産体験記2007
minaさんのブログ。 このブログは「2006年10月、自己破産を決意〜2007年12月、免責確定までの記録です」とのことです。


★ 自己破産白書
石ころさんのブログ。 「派遣社員,年収手取り160万。300万の借金を抱え,首が回らず弁護士事務所の戸を叩きました。相談の結果,自己破産で進めることになりました。こうなるまでの人生を振り返りつつ,現在の状況をリアルタイムで綴っていきます。」とのことです。


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350pointさんのブログ。 「独身アラサーのパート社員が6年間で350万の借金を抱え、地道に返済しつつも自転車操業、ついに法的手続きを進めることになりました。家計簿も付けつつ、日々の出来事も記していきたいと思います。」とのことです。


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bankruptcyさんのHP。 「このサイトは多重債務に陥ったわたしが、自分で自己破産を申請、免責を得て新たな人生をスタートした経験を元に作成致しました。自己破産の事や色々な債務整理も満載?多重債務からの脱出新たな人生を歩む手助けを目指しております。」とのことです。


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