はーとふるでいず

子供なし、10歳年下の妻に先立たれた寂しいオヤジの独り言

今日は期日前投票に行ってきた。

投票所入場券には私の名前しかない。
妻の名前の記載がない。
長年、二人分の入場券があったのに。
二人で投票してたのに。

寂しいがしょうがない。
一人で投票所に行った。

投票所に着いたら、来ているのは老人ばかりだった。
要領の悪い爺さんが受け付けでもたついている。
私は少し間を空けて後ろに並んで待っていた。

誰かに肩を叩かれた。
振り向くと、知らない婆さんが、
「受け付けはあっち」
と、私の後方を指して教えてくれた。

後方には、別の爺さんの相手をしている若い職員がいた。
テーブルはあるが、受け付けには見えない。
私に気付いて職員が来た。
入場券を見せると、
「ああ、ちゃんと記入済みですね、受け付けにどうぞ」
と教えられた。

だから私は受け付けに並んでいるのに。

受け付け前にチェックが必要なら、そこを受け付けとすればいい。
余計ややこしくしている。

というか期日前投票するなら、家でちゃんと裏面記入してこい。
と思ったが、老人ばかりだから無理なのか。
そういう事を知らずに投票に来ているのだろう。

それにしても、なぜこんなに多くの老人が期日前投票するのか不思議だった。
投票日にもたもたすると悪いと思って、前もって来るのだろうか。
世間への気遣いか。

私もその内要領の悪い老人になる。
そう思って周りの老人達を見渡すと、複雑な心境になった。


帰りに灯油を買ってきた。
これで一安心。

家に着いて、まず扇風機を仕舞った。
ついこの間まで出番があったのに、ここ数日で急に寒くなった。
さすがにもう使わないだろう。

家電を仕舞う際は、妻が綺麗に拭いて私が箱詰めするのが役割だった。
しかし、もう全部私一人でやるしかない。
15分くらいかけて仕舞った。

次はストーブを引っ張り出した。
電池セット完了。
灯油も給油OK。

あとはヤカンに水入れて乗せればいつでも使える。
が、ヤカンがない。
どこを探してもない。

前回ヤカンを片付けたのは私だ。
間違いない。
でもどこへ片付けたのか思い出せない。

狭い我が家、収納スペースは広くもないのに。
仕舞いそうな所は全部探した。
棚という棚は全部扉を開けたが見つからない。

捨てたり持ち出したりもしていない。
間違いなく家の中にある筈だ。

私の脳のダメな所がまた出た。
どこに入れたか忘れてしまう。
ニワトリか!リスか!

ま、ないものはしょうがない。
その内どこかで発見するだろう。
妻が導いてくれると期待しよう。


今朝、食後のコーヒーを飲んでまったりしている時だった。
珍しく私のケータイが鳴った。
職場からだった。

朝っぱらから何だ?
私のプライベートタイムを侵すんじゃない、と思いながら出た。

私 「もしもし」
職場「今日しんさんですけど」
私 「え………」

まさかと思い、慌ててカレンダーを見たら私だった。
今日は私が出勤する日だ。

既に勤務時間に入っている。
やってまった。( ̄▽ ̄;)
アホみたいにコーヒー飲んでる場合じゃなかった。

平謝りして電話を切り、すぐ出勤準備にかかった。
職場までは車で1時間以上かかる。
大遅刻や。

焦りながら思った。
妻がいてくれたらこんなミスはしないのにと。
「ママがおらへんからや」
自分のミスを妻のせいにしてしまった。

その後すぐに自己嫌悪。
「ゴメン、俺がアホやでや」

職場の人は大遅刻して到着した私を笑って許してくれた。
気を付けねば。


birthdaycake2
omuraisuarigatou
2013年の私の誕生日に妻が作ってくれたベジケーキとベジオムライス。
妻が作るのはヴィーガン料理だから、砂糖もチョコも卵も使わない。
でも美味い。

私の誕生日には、よく何か作ってくれた。
妻はサプライズするのが好きだったから、その努力は惜しまいタイプではあった。
でも、ここまで凝ったケーキは他になかった。

ええ歳こいて誕生日なんかどうでもええけど、妻の気持ちが嬉しかった。
二人きりの家族、1年に2回の誕生日は大切にしていた。

それに引き替え、結婚記念日はお互い忘れる事が多かった。
「そういえば一昨日結婚記念日だったね」
「え、そう?」
という感じだったから、毎年特に何もしてこなかった。

妻が昏睡する数日前の結婚記念日も忘れて過ごしてしまった。
数ヵ月経ってからそれに気付いた。
最後の記念日くらい二人でお祝いしたかったと悔やんだが、遅いにも程がある。

もうこれから先ずっと私にはサプライズもケーキもプレゼントもない。
妻の誕生日は、私一人でケーキ買ってお祝いするけど。
これから先ずっと。


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