2010年12月

2010年12月31日

大晦日

大荒れの2010年もまもなく暮れます。ここ数年、毎年のように今年は大変な年だったと嘆息していたような気がするが、実際、個人的な事情の中で、健康問題なんかを基準に考えれば、まずまず贅沢は言えまいなんて自分を納得させざるを得ないし、そのとおりだと思う。それでも今の政治の現状、体たらくを見ていると、この国の将来に希望が全く持てなくなってしまうことも事実。実に情けないし、心底から憤りを隠せなくなってしまう。中国を筆頭に台頭するアジア諸国、ロシア、何よりアメリカという最重要同盟国との付き合い方、間合いの取り方に確乎たる信念も見られないし、軸足そのものが一向に定まらない、外交力ゼロ、インテリジェンスそのものがかけらも機能しない、そりゃぁ日本の存在感は紙のごとく軽くなるばかりは必然か?何処まで民主党の内紛につき合わされるのか、2011年も出だしから波乱含みだ。
とにもかくにも、我々庶民にはこの国から逃げ出す選択肢はない。政府は政府、法は法。辛いね。何はともあれ時は移る。旧年中のご厚誼を謝すとともに、か細いながら、来年に期待しよう!祝大家過個好年、新年快楽!

sino0508tea at 21:41|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 日常のできごと 

2010年12月25日

歳末

b2cdffe9.jpg不景気でさっぱり冴えない年末だが、御堂筋の電飾はやはり素晴らしい、見事だ。
とりあえずアイフォンで写真の出来はイマイチだが、雰囲気は出ているようだ。
それにしても最近、街のど真ん中で”ジングルベル”が聞こえなくなったように思うが、そう感じるのはあながち老生だけではなさそうだ。まさに政治経済の迷走が原因ということか?

sino0508tea at 23:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日常のできごと 

2010年12月20日

中国漁船

またまたやってくれた。今度は韓国の警備艇に得意の体当たりをしたようだが、あえなく沈没して死者が出たとの報道。天を仰ぐね。18日に韓国の排他的経済水域(EEZ)で明らかに違法操業中であった由。黄海の名だたる好漁場で、これまでも何百回と拿捕を繰り返してきたそうだが、その無法ぶりもエスカレートの一方だったようで、鉄パイプ、や棍棒、スコップを使って抵抗したり韓国側にも死傷者が出る激しさだとか。いやはや何とも荒っぽい所業であることよ。今回、中国側に死者や、行方不明者が出ている割には、中国側の公式報道が皆無に近い(ネットでの韓国批判は相当出ている模様)のは、一つには我が国の「尖閣諸島沖事件」と異なり領有権問題が絡んでいないだけに、両国政府とも外交問題に発展しないように慎重に構えている節があると想像されるが、それにしてもかの国の勝手気ままな報道姿勢には苦笑しかない。思考回路は、アウトロー北朝鮮と大差ない印象だ。


sino0508tea at 16:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 中国のニュース 

2010年12月14日

Leonie

d7ead3f0.jpg「レオニー」を勇んで観てきた。世界的な彫刻家として名高いイサム・ノグチを育て上げた、実在のアメリカ人女性(レオニー・ギルモア/Leonie Gilmour)の文字通り波乱にとんだ人生を描いた作品。女流映画監督・松井久子がドウス昌代(Duus Masayo)の「イサム・ノグチ ~宿命の越境者」に感銘を受け、脚本を書き、日米合作で7年間をかけて作った労作で、小理屈抜きで感動ものだ。
20世紀初頭の日露戦争なんかを挟んで騒然たる雰囲気の中、日本が国際社会である種の存在感を示しつつあった時代。しかし男尊女卑の機運が横溢する日本社会で子連れのアメリカ人女性が・・。考えるだけでもその意志の強さと、ひたむきさにスゴイなと率直に思うし、切ない感覚が、一つの詩情を刺激する。
主演は、ついこの間も「シャッターアイランド」で見かけた英国系のインテリ女優・エミリー・モーティマー(Emily Mortimer)で大変な熱演だった。野口米次郎役は中村獅童が演じている。セリフがほとんど英語で苦労したんだろうな。
また、強い元祖・シングルマザーとして生きたレオニーが、日本で生んだ長女(Ailes Gilmour、後NYで著名なモダンダンサーとして名を成す)の父親の名前を明かさないまま、米次郎と対峙する場面で「ヨネ」から“Slut!/売女!”とののしられ、”あなたに言われたくない“とばかりに、しっかり跳ね返す場面は印象的だった。
もう一つ、津田塾大学創設者の、津田梅子が日本でレオニーに再会した時に見せた、硬い表情と日本で「妾」的な存在の女性に、まっとうな仕事は与えられないといわんばかりの対応がズキンと心に響いたね。開明派女性の代表にしてこの言(事実か否かは知らないが・・)津田梅子ファンはどう感じたのかな?逆にラフカディオ・ハーンの奥さん「セツ・節子」との心温まる交流が微笑ましい。
因みに、ドウス昌代著「イサム・ノグチ ~宿命の越境者」(講談社文庫上・下巻)は、今年この映画化もあってだろうが再版されている。


sino0508tea at 10:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日常のできごと 

2010年12月09日

韜光養晦

昨日?NHKのニュースで久しぶりに「韜光養晦/とうこうようかい」の文字にお目にかかった。最近の中国の突出した、暴走気味の外交方針というか随所で眉を顰めざるを得ないような現象についてキャスターが取り上げた言葉だ。中国を現在の改革開放政策に大きく舵を切った、稀代の指導者で大政治家といっていい鄧小平氏が、晩年に打ち出した外交方針(十六文字方針)である、「冷静観察、沈着応付、韜光養晦、有所作為」で有名になり、かつてよく取り上げられていた。「韜光養晦」とは日本語でも、自分の本心や、才能を謙虚に隠すことを指す「韜晦」という言葉にあるように、“光の当たらないところで、力を蓄える、才能を隠して外に出さない、転じて能ある鷹・・”の意味がある。当時の中国はまさに雌伏のときであり、焦らずじっくり実力を蓄えよう、そして来たるべき時には次の「有所作為」つまり“やるときにはやる、成すべき時には成す”という風につなげようとしていたはずだ。
ところが現在の胡錦濤政権は、正に時来たれりと考えているのか、政権維持のための国内不平分子の封じ込めのためなのか、名誉欲や実績作りなのかどんどんイケイケ路線を取り出した。まさに世界制覇を目指すかのごとき、覇権意欲むき出しの所業が連日メディアを賑わしている。急速な軍事拡張・安全保障問題、領土問題、あらゆる資源の囲い込み、国際金融への積極介入、無法な知的財産権侵害問題(自動車、家電、新幹線技術のパクリは日常茶飯事)、「韜光養晦」なんてそれって何?今はすっかり「有所作為」を都合よく解釈して“何か問題でも?”といった趣だ、あぁ!この激しい動きに対して、我が国の政治の惨状はどうだろう、政・経・軍どれをとっても基本理念なんか何処かへ行ってしまった感じだ。防衛計画大綱から武器輸出三原則の見直しなんか社民党と仲良く握手しているうちに雲散霧消だろう。アメリカさんにもすっかり愛想を尽かされてしまったぞ!おいおい。


sino0508tea at 14:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日常のできごと 

2010年12月02日

中国インポート・カー・オブ・ザ・イヤー

07fd5303.jpg中国に「汽車族」という自動車専門誌があるという。急ピッチで自動車大国になりつつある中国だから当然だろうが、隔世の感がある(古い?)。このほど同誌主催で「中国インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」の授賞式が北京で行われたというニュースを目にした。
かつて高値の華であった「輸入車・外車」が懐具合の豊かになってきた中国では、どんどん身近な存在になってきており、マイカー取得の選択肢にかっこいい外車が加わってきているということだろう。今年の統計では、既に前年比6割近い伸びを示しているとか、都市部の中産階級を中心に、今後ますます輸入車の販売競争が激化しそうな気配だ。
同賞を受賞した8車種は次の通り(#5がなぜSUVなのか、#3のベンツはいいとしても車種は無関係というのが面白い。Aクラスであろうが、Sクラスであろうがベンツは究極のブランドか!いろいろ疑問はあるがこれも中国だろう)
1.セダン部門: 日産「インフィニティM」
2.MPV部門 :フォルクスワーゲン「新型トゥアレグ」
3.ブランド部門 :メルセデス・ベンツ
4.エコカー部門 :BMW「アクティブハイブリッドX6」
5.SUV部門 :トヨタ「レクサスIS250C」
6.期待のモデル部門 :レンジローバー「EVOQUE」
7.価値あるモデル部門:ヒュンダイ「エクウス」
8.人気モデル部門:三菱「ASX」・・中国仕様の小型SUV「ASX勁炫」を指す


写真は、人気モデル部門でトップを取った、中国仕様の三菱ASX

sino0508tea at 09:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 中国のニュース