saki 11_023
連休初日にむこうぶち32巻、33巻を読み直していていました。ここでは安永さんと傀が三麻(三人麻雀)をする話が2巻に跨って掲載されています。この三麻を咲-Saki-のキャラが打ったらどうなるのかを考えてみました。
※実は私は三麻の経験が少ない上に今回のルールではシミュレーションすらしていない状態で記事を書いています。それは違くないか?という点もあるかと思いますがそこは暖かい目で見てやってください。  

三麻は根幹となるルールの違いが地域や年代によって多数あります。ここではむこうぶちに出てきた関西三麻絞って検討してみたいと思います(あくまでむこうぶちルールですから関西三麻はこんなルールじゃない!という苦情も勘弁してください)。
また通常の三麻とか東天紅とかについての検討は別の機会に。私、東天紅ルールをよく理解していないですし。
ではまずルールについてまとめてみます。 

■萬子は1と9のみ(二萬~八萬を抜いた27種108枚で行う)
■北家なし(席順に関わらず親から数えて東家、南家、西家が決定)
■東一局から南三局までの東南戦
■北は抜きドラ可能(花牌はなし)
■北抜き時の槍槓和了りあり
■通常のドラに加えて5筒・5索は無条件でドラ
■チーができない
■ロンの得点は四麻と同じ
■ツモの得点は千点加符(百点単位を切り上げてさらに千点を加える)
■喰いタンは禁止
■平和ツモは30符1翻
■4枚使いの七対子あり(これにより七対子形の清老頭がある)
■35000点持ちの40000点返し
■0点はトビ扱い
■1000点未満の立直禁止
■オープン立直アリ
■フリテン立直は禁止

北は抜きドラとして使用しないで手牌に含めていいかは不明ですがここではありとします。
上記ルールで打った場合、咲-Saki-に出てくるキャラクタの麻雀はどうなるのでしょうか?

<能力全否定組>
薄墨初美

三麻はそもそも北家がないので能力発動の条件が満たせません。親の上家席に座れば発動できるなら話は別ですが・・・

<能力弱体化組>
渋谷尭深
オーラスまでの局数が四麻に比べて2局も少なくなってしまうためハーベストタイムが弱体化します。インフレルールで飛びが出やすいのも尭深にとってマイナス要素です。 

南浦数絵
トビの多いインフレルールのため南場に行く前に誰かがトンでしまうと能力が発動できません。

亦野誠子
チーができなくなる分、3副露の条件が厳しくなります。また有効牌が四麻より来やすいので3副露する前に決着することも多くなります。参考までにMJ5パーフェクトデータブックによると鳴き和了時の副露率は3副露で6.31%、4副露は0.17%です。つまり鳴いて和了したときの93%が2副露までとなります。

姉帯豊音
亦野さんと同じ理由です。友引はほぼ条件達成不可能と見ていいでしょう。

岩戸霞
他家を絶一門に使用にもそもそも萬子が2種類しかないので他家に混一・清一ができてしまう可能性が高くなります。萬子の不要牌を掴ませる、という点では有効かもしれませんが。

大星淡
絶対安全圏は強力ですが三麻は四麻に比べて有効牌が来やすいので相対的に弱体化します。まあそれでも強力な能力ですけれども。ちなみにむこうぶちでは三麻用のヤマの積み方も描かれていましたが、詳しく検討してしないため淡の能力にどう影響するかはわかっていません。
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続いて三麻においてより強力になるであろう面々を紹介します。
<能力強化組>
宮永咲

槓材が集まった時に通常の槓子としてだけではなく七対子の材料としても使用できるため戦略の幅が広がります。あまり大きな差かもしれませんけど。

片岡優希
トビの多いインフレルールですので東場で力を発揮する優希にはかなり向いているルールだと思われます。南浦数絵とは真逆の理由ですね。

花田煌
今回のルールはドラが多くトビが多発しますから絶対にトバないすばら先輩の能力は極めて強力です。三麻なので誰かがトンでも2位にはなりますしね。

この他にも怜やモモあたりは問答無用で強力。衣や照などの魔物勢は言わずもがなですね。あと忘れてはいけないのは姫松の3年生3人。慣れない特殊麻雀において経験値が多いのは間違いなく有利です。宥姉はどうなるのですかね?萬子が来なくなるから弱体化するのか暗刻が出来易いから強くなるのか?ちなみに関東三麻とも呼ばれる東天紅三麻のルールでは宥姉が最強の一角だそうです。

さて、そんな強力な面々の中にあって間違いなく最強と思われるキャラが1人います。
<最強>
松実玄

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今回のルールで一際目を引くのはドラの多さです。通常のドラ4枚の他に5筒が4枚、5索が4枚、抜きドラの北が4枚の計16枚もドラが入っています。これらのドラが全て玄ちゃんのもとに集まってくるのです!ドラが16枚集まった時の玄ちゃんの手牌の最終形は次のようになります。
一萬一萬一萬一萬五筒五筒五筒五筒五索五索五索五索北北   抜きドラ北北
ドラ:一萬
ドラが16枚も集まっても4面子1雀頭にならないから和了れないのでは?と思われるかもしれません。ところが今回のルールでは4枚使い七対子を認めています。従って上記の玄ちゃんの手牌は立派な七対子の和了形なのです。ドラが他家の手から出ることはないので必ずツモが付き、七対子ツモドラ14の数え役満です(抜きドラにしない北がドラでない場合)。

さらにこの能力の凶悪な点は和了が常に約束されている点にあります。通常の麻雀では配牌とツモを全て合わせても絶対に和了できない局というものも存在しますし、牌の取捨選択によって和了れた手を逃すといったこともしばしばあります。しかし玄ちゃんの能力なら取り敢えずドラだけを残して切っていけばラスヅモまでには必ず上記の16枚が揃っています。牌の取捨選択という力は一切必要ありません。それでいて和了れば役満。こんな能力では負けようがありません。
他家の出来ることといえば玄ちゃんよりも早く和了ることですが、ドラが16枚揃う前の玄ちゃんの仮テン七対子に刺さる可能性もあるため油断できません。
一萬一萬一萬一萬五筒五筒五索五索五索五索北北一索  ドラ:一萬
 一索ロン。七対子ドラ10の三倍満。

槓をしてドラを増やして玄ちゃんにドラを切らせれば?という戦略もあるかもしれません。 ですがそれも簡単ではありません。槓が1回入った時について考えてみましょう。通常のドラは1萬、槓ドラは1筒だったとします。このとき玄ちゃんのもとに来る牌は1萬・1筒・5筒・5索・北 の5種20枚。北は全て抜きドラにすれば捨てる必要がないので除外するとして、残りの4種16枚の内14枚が手に入った時に和了できていなければ玄ちゃんは強制的にドラを切るハメに陥ります。そのような場合の手牌は次のようなドラ槓子2つ+ドラ刻子2つの形となります。
一萬一萬一萬一萬一筒一筒一筒一筒五筒五筒五筒五索五索五索 
16枚のドラから14枚を引いて上記のような形になる確率は4C2x(4C1)^2/16C14=4/5=80%と非常に高確率です。ですが上記の形からは槓が2回できます。この2回の槓によってツモる嶺上牌で5筒や5索を引けばさらにもう1回槓が出来るため、四開槓で流局に持ち込めます。この場合に流局とならない確率は4/6x7/9=14/27です。従って槓を1回入れても1-4/5x14/27=0.585と6割近い確率で玄ちゃんはドラを切りません。さらに言うと仮に4割の確率で玄ちゃんがドラを切ったとしてもその時の彼女の手はドラ14以上の四暗刻単騎待ちです。局が終わるまでは決して油断のできない手となります。 
流石に槓が2回以上入るとドラを切る確率が増えるため有効な戦略となりそうですが咲でもない限りそうそう2回も槓はできません。もしくは毎局の暗槓で4割の抽選を連発する淡とか。

というわけで上述の関西三麻ルールでにおいては毎局役満を連発する玄ちゃんが最強。但しその天敵として2回以上の槓を連発する咲と毎局暗槓をする淡がいる、という図式になりそうです。 


追伸:
今回の記事を書いている最中に発売されたBIGガンガンVol.10に掲載されているシノハユ第1話で三麻をするシーンが描かれていたので急いで記事をまとめました。ですから今回の記事はちょっと粗がありそうですが大目に見てください。