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全国編第6局で部長の点箱が映るシーンがありました。このような描写はアニメ咲-Saki-1期や阿知賀編でも時々見られたので、それらの情報を集めて10万点の点棒はどのような比率で配られるのかを調べてみました。

なお原作漫画の点棒配分については近代麻雀漫画生活さんが下記の記事で言及されています。
参考-「咲-Saki-」全国大会出場者は本当に強いのか? 

最初にアニメ咲-Saki-で使われている卓(アモルアルティマ)の点棒について説明しておきます。
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アルティマで使われる点棒は上の画像にある6種類です。白が100点、緑が500点、青が1000点、黄色が5000点。赤と黒は共に10000点棒ですが黒は箱下時の精算で使用する、いわば借金用です。アニメの咲-Saki-シリーズでも点棒の色と点数の関係は同じです。ただし、団体戦ルールでは箱下精算がない(トビ終了)ためか黒棒は使用されていません。

この点棒の配分ですが、私達が雀荘で遊ぶ際は25000点持ちのため赤棒(10000点)が1本、黄棒(5000点)2本、青棒(1000点)4本、緑棒(500点)1本、白棒(100点)5本が配られます。また黒棒(10000点)は2本です。
しかし咲-Saki-の団体戦は10万点持ちですので当然ですがこの比率は変わってきます。ではそれぞれの点棒は何本配られるのでしょうか。点箱が映るシーンはいくつかありますが開局時の配分がそのまま描写されているシーンは私が調べた限りではありませんでした。そこで開局から最も早いサイドA2回戦の怜の点箱から開局時の配分を類推してみます。
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状況は東1局に玄ちゃんが怜に1300、東2局も玄ちゃんが怜に2600を振り込んでの東3局です。ここまで序盤なら推測も簡単です。まず現在の怜の点棒を数えてみましょう。赤棒は映っていませんが黄棒は9本、緑棒5本、白棒が13本は確認できます。青棒は怜の持っている1本とは別に少なくとも10本は見えます。合計すると58800点です。このことから赤棒はおそらく4本だと推測され、ここまでで表示の102900との差は4100点です。100点は白棒が重なって隠れていたとして説明はつきますが、4000点は青棒4本が隠れているとは考えにくいです。むしろ黄棒があと1本隠れていて青棒は9本だったなら本数がうまく説明できます(青棒の数に関してはアニメスタッフの描写ミス)。
以上から怜の点棒の内訳は「赤棒4本、黄棒10本、青棒9本、緑棒5本、白棒14本」だと思われます。ここから玄ちゃんの払った3900点分の点棒を引けば開局時の点棒配分がわかります。3900点を1回で払うなら5000点払って1100点バックでしょうが玄ちゃんは1300と2600の2回にわけて払っていますので支払いは青1白3と青2緑1白1でしょう。これを先ほどの本数から引くと初期の点棒は「赤棒4本、黄棒10本、青棒7本、緑棒4本、白棒10本」であると推測されます。
しかし点棒配分がなんでこんな割合なのかはいまいちピンと来ませんね。私なら原作通り「赤棒8本、黄棒3本、青棒4本、緑棒1本、白棒5本」にします。この配分で支払に困るとは思えませんし点棒も無駄に多くなったりしません。あえて修正するというなら赤棒が多くなりすぎるので新たに5万点棒を導入させますね。

閑話休題。
続いてこの配分で矛盾がないかを他のシーンと照らし合わせてみたいと思います。
まずはアニメの団体戦で点箱が初めて描写された1期第11局のシーンから。
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文堂さんが部長に2回振り込んだあとに流局した直後の点箱です。見える限りで赤棒が7本、黄棒が2本、青棒が7本、緑棒2本、白棒3本ですがそれだと合計88300点なので赤棒は9本、青棒は8本なのでしょう。重なって見えないだけで点数自体は合っていそうです。
しかしこの配分は先程の推測から大きく外れそうです。このシーンは中堅戦なので既に初期の配分とはかなり変動していて確かなことは言えませんが赤棒の本数が多すぎます。文堂さんは部長に12000と18000を支払っているため少なくとも赤棒を2本(場合によっては3本)支払っています。従って中堅開始時点で赤棒を少なくとも11本も持っていたことになります。ですが初期の赤棒の配分が4本だとすると、キャプテンが稼いだ40000点が全て赤棒で支払われたと仮定しても8本にしかならないため計算が合いません(そもそもキャプテンは小刻みな点数で稼いでいるので赤棒はそれほど増えないものと考えられます)。となると考えられるのは「全国大会と長野県予選では点棒の配分が違う」という可能性です。これならば本数が違っても矛盾にはなりません。これを立証するためには長野県予選での他のシーンと照らし合わせる必要がありそうですが残念ながらそのようなシーンは見つけられませんでした。

続いて阿知賀編第5局、2回戦での宥の点棒です。しかしこのシーンは照らし合わせるという以前に問題があります。点棒を数えてみてもどうにも表示の点数と合わないのです。
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赤棒が2本、黄棒5本、青棒8本は重なる余地がないので確定です。ここまでで53000点。表示は60100点ですから残り500点と100点で7100点分ですが流石にそんな本数はなさそうです。緑棒は4本、白棒が11本だとしても4000点足りません。これが5000点足りない、とかでしたら黄棒を白棒の下に間違えて入れてしまった、という強引な解釈も出来たのですが流石に青棒4本が隠れているとは考えにくいです。おそらくここもアニメスタッフの描写ミスなのでしょう。内容としては怜の点箱の時と同様ですね。ただ描写ミスがあるとは言え先ほどの配分の矛盾となるような本数ではないようです。

次は準決勝先鋒戦終了後の玄ちゃんの点箱です。
この準決勝先鋒戦は全ての点棒推移がわかっており、終了時の点箱の描写もあるため本数の推移を追うことが可能です。そこで実際に玄ちゃんの点棒はどんな本数を推移するのかシミュレーションしてみました。なお支払いに関しては常に青棒が1本以上手元にある状態(リーチをかけるときに不足しないため)をキープするようにしています。その結果がコチラです。
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終了時の玄ちゃんの点棒は「赤4本、黄色6本、青4本、緑1本、白2本」となると予想されます。では実際はどうだったのか見てみましょう。
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おそらく「赤棒4本、黄棒5本、青棒6本、緑棒5本、白棒12本」で74700点です。赤棒の本数が予想通りのため初期の赤棒の本数は4本で間違いなさそうです。他の点棒の本数は私の予想と違ったため初期本数の根拠にはなりませんが、ひとつだけ確かに言えることがあります。それは「玄ちゃんは点棒の支払い方が下手」だということです。緑棒と白棒の多さがそれを物語っています。おそらく玄ちゃんは300点や500点などの100点単位の支払いをピッタリ出さず5000点や1000点で出してお釣りを貰っていたはずです。でないとあれだけの回数支払いをしていて緑棒や白棒がこんなに溢れることはあり得ません。

最後に冒頭にも挙げた全国編第6局の部長の点箱です。
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赤棒3本、黄棒5本、青棒12本、緑棒5本は数えられます。点数と照らし合わせて推測するに「赤棒3本、黄棒5本、青棒13本、緑棒5本、白棒16本」でしょう。玄ちゃんの点箱同様に緑棒や白棒が多いため「清澄のメンバーも支払いが下手なのか?」とも考えられそうですがこれはおそらく違います。玄ちゃんとの違いはこれまでに収入が何度かあったことです。特にツモ和了りが多いと緑棒や白棒は三者から集まるため端数の点棒は数多く集まることとなります。推定ですがこの場面の緑棒と白棒の多さは次鋒戦でまこ先輩が安手のツモ和了りを連発した結果なのでしょう。


以上で調査は終了です。今回わかったことをまとめると以下となります。
■アニメでの10万点の点棒配分は赤棒4本、黄棒10本、青棒7本、緑棒4本、白棒10本
■長野県予選と全国大会とでは配分が違う
■玄ちゃんは点棒の支払い方が下手
■点箱の描写に関してはアニメでの描写ミスが何回かある


なんだかアニメでの描写ミスが目立つかのような表現になってしまったためフォローの意味を込めて「ぐうの音も出ないほど正確に点棒配分が描かれた点箱の描写」を紹介して締めたいと思います。その場面は1期第17局の池田の点箱です。

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・・・うん、これは正確だ!