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ドラマ版咲-Saki-第4局で宮永咲のネット麻雀を打つシーンがありましたがそれがどれほどの成績だったのかを計算してみました。
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まずは最初の「トップ率3%」からこの時点で最低でも29~40戦は経過していることがわかります(29戦1トップのトップ率は3.45%、40試合1トップのトップ率は2.5%で小数点以下第1位を四捨五入すると3%となる)。仮に東風戦1回を15分で回しても29戦打つためには7時間以上かかるためこの時点で2トップ以上になっていたとは考えづらいです。

次の描写では「トップ率8%」「平均順位3.24位」となっています。
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29~40戦時点で3%だったトップ率を8%まで上げるには最低でもあと2トップを取らなければなりません。「トップ回数は3回」だったことを仮定すれば1~4位の回数が計算によって求めることができます。以下は算出の手順です。
 
1位回数をa、2位回数をb、3位回数をc、4位回数をdとする(ここではa=3)。
a=3でトップ率が7.5%~8.5%となるのは試合数が36~40試合だった場合のみである。
従って36≦a+b+c+d≦40が成立する。
また平均順位から(a+2b+3c+4d)/(a+b+c+d)=3.24が成立する。 
ここでa,b,c,dは整数であるため(a+2b+3c+4d)=3.24(a+b+c+d)も整数となる。
(a+b+c+d)は36~40の整数であるが3.24をかけて整数となるのは37と38のみである。
(37試合と38試合でない場合は平均順位が3.235~3.245までの範囲に収まらない)
試合数が37試合、38試合の場合に平均順位3.24位となる順位分布をまとめると下表の通りである。

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上記の計算から分布は37戦で10パターン、38戦で11パターンに絞れました。ただし直前の描写で直近10戦の成績が反映されているためいくつかのパターンは除外することができます。
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小さくて見づらいですが直近10戦の成績は「3-4-2-3-2-2-3-1-3-1」であることがわかります。直近10戦で「1位2回、2位3回、3位4回、4位を1回」取っているため、各順位の回数がこれ以下になっている部分は表から除くことができます。

さらにトップ率3%のときに宮永咲は「トップどころか2位にも入れない」と言っているため2位の回数が多い箇所も除外できそうです。おそらく最初の時点で2位の回数は0~1回だったことが類推されます。
以上からこの時点での試合数の分布はおおよそ以下の4パターン程度だったと思われます。
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その後宮永咲は夜通しの鬼打ちで「トップ率42%、平均順位2.17位」まで成績を急上昇させています。
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37~38戦で3トップしか取れなかった成績をトップ率42%まで上げるためには相当な回数トップを取ったことになります。
38戦目以降のトップ回数をα、2~4位の回数をβとすると
(3+α)/(37+α+β)=0.42±0.05
を満たしますが、これを満足するα、βの組み合わせは下表の通りです。
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見て分かる通りα、βの組み合わせは試合数によって無数にあります。しかし例えば38戦以降にトップを22回取り続ければトップ率42%は満たしますが、それでは平均順位2.17位を満足しません(宮永咲は37~38戦時点で最低でもラスを18回は引いているためそれ以降にトップを22回取っても平均順位は2.40位にしかならない)。 
従って上記の表から平均順位2.17位を満足する組み合わせが存在するものを抜き出す必要があります。その組わせも無数に存在するためここでは試合数が最も少ない順位の分布を求めることとします。

試合数が最も少なくなるのは「3位と4位にならなかった=βの回数だけ2位を取った」場合です。37戦時点の分布が3,4,11,19だった場合の平均順位は(3+α)×1+(4+β)×2+11×3+19×4と表せられます。これが2.17となる(α,β)の最小値は(32,14)です。従って最終的な試合数は最低でも37+32+14=83試合です。この場合の順位分布は下表のようになります。
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 ※トップ率8%の時点で38戦だと最終試合数が84となるため除外 
37戦以降はトップと2着しか引かないという条件ですので実際は3着や4着も交えて100戦程度にはなっているものと思われます。東風戦1回15分とすると100戦で25時間です。旅館の手伝い、食事、睡眠等を加味すれば3日間で打った試合数としてはおおよそ妥当な数字であると思われます。東南戦だと3日で50時間以上ですのでまずありえません。

この成績はかなりの好成績ですが100戦程度の短期成績ですので数字だけ見ればでよくある確変程度の値となります。実際に天鳳のランキングを見ると東風戦月間100戦以上の成績で宮永咲以上の平均順位を出している人も見かけました。まぁ後半の成績だけを抜き取れば話は別ですが・・・。
参考-天鳳月間ランキング 一般 東喰アリ赤 / 段位効率(100戦以上) 

というわけで今回の結論です。

・宮永咲が打っていたのはおそらく東風戦
・29戦目までは全然勝てなかった(トップ1回だけ)
・「ちょっとは勝率上がってきた」と言った時点で37戦~38戦(トップ3回)
・最終的には最低でも3日で83戦は打った(実際はおそらく100戦以上)
・かなりの好成績だが現実でも起こりうる成績