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阿知賀編実写映画を観てきました。
実写オリジナルの描写で私がとりわけ好きなシーンは大星淡が最後に槓ドラをめくるシーンです。このシーン、原作やアニメでは裏ドラとカン裏を同時にめくっていますが、実写ではそれぞれ別々にめくっており1枚めくってから一瞬逡巡した後にもう1枚をめくっています。コレが何故なのか何回か観るまで気づきませんでしたが、映画を何度も観るうちに「先にカン裏を見てから次に裏ドラを見ている」からだと気づきました。この表現から大星淡の心情は
(あれ、カン裏が乗ってない…?)
(あぁ間違えて普通の裏ドラを先に見ちゃったのか…!)
(やっぱり乗ってない!!)

という風に読み取れました。これを表情など見せずに手の動きだけで表現しているのには凄く感心しました。原作やアニメにはない実写だけの表現でしたが素晴らしいと思います。
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ところで実写版では上のコマのシーンがカットされていたため、サイコロの目が2だった時にヤマが深い、という表現に少し違和感を覚えました。そこで改めてサイコロの目と最後のカドから王牌までの残り牌の数を整理してみたのが次の表です。
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高鴨穏乃が有利に戦えるのは表の赤い部分です。船久保浩子のセリフから最後のカドから王牌まで25牌あたりが境界線なようです。これだけ見ると押さえている数字が多い高鴨穏乃の方が有利に見えますがサイコロの出目を考慮すると実は大星淡の方が若干有利だと言えます。
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大星淡が有利となるサイコロの目は20/36なので半分以上の局では大星淡の方が有利です。
これらの情報を踏まえて、決勝戦で大星淡は高鴨穏乃相手にどのように戦うのだろうかを考えてみました。

①サイコロの目によって戦略を変える
前述の通り、サイコロの目によって半数以上の局では大星淡の方が有利となります。従って開局時のサイコロの目を見て「3~7ならダブリー」「2、8~12ならダマ」という風に戦略を変えることで準決勝より格段に戦いやすくなります。準決勝を経て高鴨穏乃の戦い方は既にわかっているため、ちょっとテクニカルになった(と自称する)大星淡ならこのような臨機応援な戦い方もできるはずです。

②カンを2回して強制的にカドの位置を変える
ほぼサイコロの目が2のとき限定ですが事前にカンを2回入れれば最後のカドから先の2牌は王牌に取り込まれるため、必然的に最後のカドの位置もズレます。特に咲-Saki-の麻雀ではカンが入るたびに律儀に王牌の位置を直しているためカドは確実にズレます。
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終盤まで行かなかったり、その後にもう1回カンが入るといじる牌が多くて面倒だったり、そもそも修正しなくても海底の位置はすぐわかるため私はカンが入っても位置を修正しません。
ただ大星淡がカンができるのは最後のカドの直前なため、この戦略を取るためには宮永咲の協力が不可欠です。話の展開としてはサイコロの目を見て自身が有利だと思った高鴨穏乃がリーチをかける→宮永咲がカンを2回入れてカドの位置を変更→無防備となった高鴨穏乃が大星淡に振り込む、という流れが想像できます。大星淡の戦略というよりは宮永咲の戦略という方が近いかもしれません。
高鴨穏乃は準決勝ではカン裏への支配を大星淡に悟られないようにダマを貫きましたが、既にタネの割れている決勝戦ではリーチをかけてくる、という展開は十分考えられます。
参考-【考察】準決勝大将戦、高鴨穏乃はなぜ立直をしなかったのか?

③カドの位置を勝手に変えてしまう
最後はネタ的な方法です。サイコロの目が8や9だとヤマの最後の1トンや2トンが残ってしまい誤って倒してしまったり、ツモ牌と勘違いして取ってしまう恐れがあります。そのため雀荘で打つときにはその1トンや2トンを牌山にくっつけてしまうことがあります(マナー違反とされる場合もある)。大星淡もこれをやってしまえばいいのです。流石にヤマが3トン以上残っている場合は露骨過ぎますが1トン残し(=サイコロの目が8)と2トン残し(=サイコロの目が9)の時にやるだけでも有利となる状況が29/36に激増します。
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ヤマの位置を変えたからってツモってくる牌は変わらないのでは?と思うかもしれませんが大星淡は牌の積み方を円形にしただけで能力が発動しなくなります。
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その逆もまた然りでカドの位置を強制的に変えてしまえば高鴨穏乃の支配が及ばない位置で能力が発動できるものと考えられます。
参考-牌山のマナー

以上が私の考える大星淡の戦略です。ネタの③はともかくとして他の展開はありえそうかな、と個人的には感じています。②の展開になったら特に熱いですね。