○ 3ヵ国のビール
オーストリアからチェコ、ドイツまでのバス旅行は車窓からの景観も良くのどかな
農村地帯が多く楽しい旅行だった。
日本と収穫時期が同じかどうかがはっきりしないのとバスを降りて実際に触ったわけでもないのではっきりしないが青色の小麦畑と黄色の大麦畑が収穫間近だった。
沢山飲んだわけではないがどの国のビールも美味しかった。旅行中日ごとに気温が上がっていくので冷えたビールを飲みたかった。
どのレストランも飲み物の注文を聞いてから飲み物が出てくるまで時間がかかりすぎた。料理はすでに注文してあるので到着したら出せるようになっているのだろう。比較的速やかにスープが出て来た.
メイン料理が出てくる頃ビールが出てくる。「日本ではまずビールでしょう。遅いよね。」と言い合いながら待つしかなかった。やっと来たビールでテーブルごとに乾杯していた。
いろいろなビールがあり普通のビール、黒ビール、白ビールが大体主流だった。ネットで検索したシロップの入った珍しいビールを飲んでいる人もいた。ほとんどはいわゆる地ビールだ。アメリカのバッドワイザーはチェコのビールが発祥だそうだ。
日本ではドイツのビール祭りが有名でドイツがビールを一番多く飲んでいるように思うが実はチェコ人が一人当たりの消費量では世界だそうだ。3ヵ国ともどこへ行っても店の外で昼間からビールを飲んでいた。
(日本人は昼間から酒を飲むことを軽蔑している節があるが最近は昼間に飲んで夕方早く帰るのが老人にはいいとされる。事故が少ないからだ。年金生活になって昼間からビールを飲めるのは至福の時間だ。)
レストランによっても違うが水(250ml)が2.5ユーロ、ビール小カップが2.5~3ユーロ、大カップが3.5~4ユーロ、グラスワイン(赤・白共)が4~6ユーロ。水よりビールの方が断然安い。※ コーラ・リンゴジュース(2.5ユーロ)等。どこへ行っても安い。(小)350円 (大)700円ぐらいだ。
ドイツでは白ワインがおいしいというので白ワインも毎日飲んだ。赤ワインも結構いける。ヨーロッパはどこもワインもおいしいのだろう。
おまけにヨーロッパの水は硬水で浄化装置も完備しているのだが日本人は硬水に慣れていないので直接飲むと腹下しをするそうだ。そのため料理も煮物ではなく蒸したり、油でいためたりワインや牛乳で煮たりするのだそうだ。スコットランドだけは水がおいしいく湿潤なのでウイスキーづくりに適しているそうだ。
それでもレストランでは水道水が出ているところもあった。のどを潤したり薬を飲んだりするのに利用した。家人も腹下しはしなかった。
○ どこもクーラーはない
3ヵ国ともどこもクーラーはないということだったがホテルはドレスデンだけがクーラーがなかった。レストランは半数がなかったように思う。
かつて北海道もクーラーがなかったそうだが最近では大体クーラーは完備しているという。ヨーロッパも連日30~40℃が続くようになったのでそのうちクーラーも完備することだろう。
緯度か高いので夕方になってもなかなか日が暮れない。22:00頃まで明るいのだ。そのため日差しがあるときはいつまでも部屋も暑い。ちょうど夏至を過ぎたあたりだから一年中で一番昼間が長い季節だったのだ。空気が乾燥しているせいもあるが日没(22時頃)を過ぎると急激に気温が下がり始める。冷房があってもクーラーを切って寝るのがいいようだ。
○ 日本製品を見た
3ヵ国で見た車はベンツ、BMW、フォードなどが多かったが北欧の車も多かったように思う。その中で日本車(日産、トヨタ、スズキの車が多かった)も結構たくさん走っていた。世界で売れているのが分かった。「スズキはポーランドに工場があるんですよ。」と教えてくれた人がいた。
蚤の市では4時から6時まで見学するつもりだったが暑くて客もなく4時過ぎにはどの店も店仕舞いを始めてしまった。日本製の見事なカメラがずらりと並んでいる店もあった。(ニコン、ミノルタ、キャノン、オリンパス等)
見たり聞いたり食べたりしながらの6日間だったが初めてのことも多く旅に出なければ味わえない経験もできた。特にトイレは自分でやらざるを得ないので家人共々貴重な経験ができた。ベルリンの壁跡では共産主義圏の不自由さを考えることになった。
トルコに行ったときは初めての有料トイレにびっくりしたがあの時は開発途上国だからトイレで料金の徴収することが収入源だと思っていた。スペイン・フランスも有料だったが添乗員が無料トイレを上手に見つけてくれていた。
ハワイのトイレは無料だがくるぶしの中ほどまで見えるような高さまでドアの下部が開いている。これは犯罪防止の目的だそうだ。トイレが犯罪の場所なので恐ろしいことだ。
どこの店でもトイレは地下の奥にあった。入り口近くにあるのはホテルだけだ。トイレの場所も日本との考え方の違いであるような気がする。ヨーロッパのトイレ事情はなぜ有料でいつごろから始まったのか調べてみたいと思う。チップの歴史も調べてみたい。
チェコ、東ベルリンではかつて共産圏だったので従業員も客も同等なんだと教えてくれた人がいた。それではチップはいらないだろうと思うがこれは別物だろうか。
トイレだけは日本が世界一だと感じた。トイレに対する考え方が違うのだろう。障害者(車いすの人)には大変不便な街だということが分かった。障害者が暮らしにくい町は健常者も暮らしにくいはずだ。