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ザ・シネマ録画の視聴。
監督 ゴードン・ダグラス
脚本 ケネス・ガメット
製作 ハリー・ジョー・ブラウン
音楽 ジョージ・ダニング、ポール・ソーテル
撮影 ジョージ・ロートン・ジュニア
編集 チャールズ・ネルソン
美術 ジョージ・ブルックス
出演 ランドルフ・スコット、ヴァージニア・ヒューストン、ジョージ・マクレディ、ルイーズ・アブリットン、ジョン・アイアランド
90分
製作国 アメリカ合衆国
配給 コロンビア映画
米国公開 1949年
日本公開 1952年4月17日

ランドルフ・スコット主演の西部劇といえばハリウッド全盛時代のB級西部劇ということがすぐわかる。
監督のゴードン・ダグラスという名前はジョン・フォードの名作『駅馬車』のリメイク作品をとったり、007の亜流作品『電撃フリントシリーズ』の続編、『続・夜の大捜査線』などヒット作の続編を撮った、これまたB級映画専門の監督である。
そんな二人が手を組んでつくったB級映画である。昔懐かしい二本立て専門の二番館で観るようなワクワク感が湧き上ってくる。

物語は西部開拓時代の後期、無法者たちの悲哀を描いている。
開拓者たちの農業の振興により、職を失ったカウボーイたちがやむなく無法者になり連邦保安官に追われるという設定である。

<あらすじ>
1889年、オクラホマ地方は移住者に解放されたので、そこの大勢のカウボーイは失業した。ビル・ドゥーリン(ランドルフ・スコット)は、アーカンサス(チャールズ・ケンパー)、レッド・バック、小ビル、ビター・クリーク、タルサ・ジャックらを糾合してギャング団を作り、列車や銀行を襲った。かれらがよく身を隠すインガルスの町のダンスホールは、アーカンサスを想っているメリサ(リー・パトリック)が経営しており、そこの踊り子でシマロンのバラと呼ばれる美しい娘(ルイズ・オルブリットン)はビター・クリークと恋仲だった。その頃保安官ヒューズ(ジョージ・マクレディ)の一隊が、ドゥーリン一味を検挙すべくやってきたので、ドゥーリンは3ヵ月後の再起を期して、部下を解散させた。堅気になって、ドゥーリンは農場を買い、エレイン(ヴァージニア・ヒューストン)と結婚した。時期が来て、もとの部下たちはドゥーリンに再起を促すが、彼にまったくその気はなかった。だがくされ縁で仕方なく、妻と別れて再びギャングになった。ドゥーリン一味は保安官たちの待ち伏せをくい、ドゥーリンと小ビルだけが危うく農場に逃れた。そこにはエレインがドゥーリンを待っており、2人は安全な場所に逃れて新しい生活を始めようとした。だがこれは保安官の知る所となり、ドゥーリンは、妻に逃亡者の苦しみをなめさせるよりは、自らの死を選ぶことを潔しとした。

B級映画という限られた予算、時間の制約があるためか、物語の展開はナレーションが活用されている。本作の場合、これが効果的で、よいテンポとリズム感を生み出している


それほどの予算はかけていないであろうが、さすがハリウッド全盛期につくられた作品ということだけあって、膨大な数の馬の暴走シーンなど迫力ある描写も見せてくれている。

白黒映像で映し出される荒野の風景も風情がある。

基本的に極悪な登場人物が出てこないのもいいい。追われる無法者たちにも無法者にならざるを得なかった理由があり、観る者が感情移入しやすいように描かれている。

無法者たちを追いかける保安官たちも、潜入捜査をしたり、商人に変装して張り込みをしたりと、追う者の執念がわかるように描かれている。

主演のランドルフ・スコットもまだ若くかっこいい。ヒロインのヴァージニア・ヒューストンも美しい。

ラストがあっけなく終わってしまったが、これはいかにもB級映画という感じで、これはまたこれで雰囲気が出ていた映画だった。
dalton04