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家族葬専門葬儀社オフィスシオン しきたりアカデミー

葬儀や死の専門情報を通じて、そこに向かいより良い人生を歩めるように、少しでもお役に立てれば幸いです。

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12月31日 「おばあちゃんに教えてもらったよ」

 

「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

              

今回のシリーズは、「家族葬の現場から」です。

オフィスシオンで働いている女性スタッフが、仕事を通じて日々感じたことをブログに書いています。その中から毎日1話ずつご紹介していきます。

 






 

「おばあちゃんに教えてもらったよ」

 

ご出棺前のお別れの儀の時に、娘さんが涙を流しながらおばあちゃんに話しかけていました。「おばあちゃん、どんな些細なことでも『ありがとう』って言っていたね。おばあちゃんから、それが大切だと教えてもらったよ。私もおばあちゃんみたいに『ありがとう』って言うよ」と仰っていました。

以前、お寺様の法話でも、衣食住が足りて生きていることが当たり前になったらもっともっとと、自分中心の欲が出て、欲が叶わないと怒りになるというお話がありました。『ありがとう』という言葉は、言うほう、言われるほう双方にとって素敵な言葉です。『ありがとう』と言われたい私は、一日に何回の『ありがとう』を言っているのでしょうか。

生きていること、衣食住に不足がないことに感謝することが大切なことは分かります。では、欲は?欲を全否定してしまうことは難しいでしょう。そんな形で欲を否定したら生身の人間ではいられない。死を以て欲を滅する形は人の道とは違います。

自分だけがよかったり、他人を貶めたりする私欲は結果的に自分に災いとしてかえってくるかもしれません。でも、自己の向上の欲求、ひいてはそれが
他の、社会の幸福へとつながるものならば、欲する方向へ邁進してゆくことは尊きことであり、感謝の念を忘れることもないと思います。

さて、先ほどのおばあちゃんのお話ですが、お葬儀のご縁のおかげで私も学ぶことができ本当に感謝しています。折り紙が好きだったおばあちゃん。未完成の作品を、あちらで仕上げられるように作りかけの作品と折り紙を納めました。最期は口から食べられなかったから、りんごを切って爪楊枝をさし、1人ずつ献果をしましたお化粧が大好きだったから、皆でもういちどパフをたたき、口紅をぬり、眉を整えました。オロナミンCが大好きだったから、末期の水はオロナミンCでした。亡くなる間際の苦しいお顔のお写真も見せて頂いておりましたので、綺麗に化粧をしてもらった安らかなお顔を見て、ほんとうにご親族がホッとしているのが伝わってまいりました。ほんとうに、じーんとくる、お式でした。
後ほどお家へお邪魔して、満中陰までの飾りをさせて貰いました。元気な時の写真であるご遺影の隣には、ご家族が描かれた病床のおばあちゃん、鼻にチューブをつけ目を閉じているおばあちゃんのスケッチが飾ってあります。

 

 

 

 

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12月30日 子どもが捉える「死」


「オフィスシオン
FMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

              

今回のシリーズは、「家族葬の現場から」です。

オフィスシオンで働いている女性スタッフが、仕事を通じて日々感じたことをブログに書いています。その中から毎日1話ずつご紹介していきます。






 

子どもが捉える「死」

 

子どもがお葬儀に参加することは、公共の場での礼儀(しつけ)的な側面だけでなく成長段階において、「死」を学ぶという大きな意味があるように思います。仮通夜からご出棺まで、ずーっと大好きなおばあちゃんの側でおばあちゃんが生きているかのように振る舞う子。火葬のあと、「じいじ、どこ行ったの?」と私に聞く子。
大人が「天国」って言うから、子どもは「天国」を知ります。そのことが、子どもに安心をもたらすことも多々あります。しかし、天国という概念とは別に、独自の発想を持つ子どももいます。その創造的な発想は、子どもが自分で自分自身を慰めることができる場合もあります。
しかし、一方で、「ぼくがお手伝いをしなかったからおじいちゃんは死んだんだ」
と、自罰的で根拠のない因果関係に結びつけて捉えてしまう場合もあり、このような時は、子どもは恐怖に覆われ殻に籠もってしまうこともあります。一番大切なことは、死に向き合うことになった子どもが、安心できるように周りが配慮してあげることです。
子ども向けの絵本で、「死」について扱ったもを目にすることがあります。(私も最近英語で二冊読みました)平易な文章で「死」について簡潔に(しかし深みを伴って)伝えてくれる絵本は、子どもだけでなく大人にとっても役立つでしょう。子どもを安心させてあげることができますし、大人自身も癒されるからです。死やその周辺の捉え方は人それぞれですが、罪悪感を持ったり悪い方へ考える引力みたいなものにとらわれりしなくていいように…と私は願います。
こんな私ですが、お葬儀のお世話をさせて頂きましたお家の方々のお役に、少しでも立てていますように…。

 

 

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12月27日 そこにこめられた想い


「オフィスシオン
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今回のシリーズは、「家族葬の現場から」です。

オフィスシオンで働いている女性スタッフが、仕事を通じて日々感じたことをブログに書いています。その中から毎日1話ずつご紹介していきます。







 

そこにこめられた想い

 

先日の社長のブログで、「『おうちに帰ろう』と『ふるさとへ帰ろう』の2つのプロジェクトですが『に』と『へ』を統一したらどうかと提案したところそれはダメらしいです」とありました。
社長は、自身もこだわりを貫くひとですが、そのぶん私たちのこだわり―「そこにこめられた想い」を尊重してくださいます。

「おうちに帰ろう」は、故人様が帰りたがっていた、ご遺族が気兼ねなくお別れしていただける「ご自宅」でのお葬儀を応援するプロジェクトです。
一方、「ふるさとへ帰ろう」は、長距離寝台車や飛行機などをで故人を待ってくれている人がいる故郷へお送りするプロジェクトです。

「に」と「へ」の話に戻りましょう。一般に、助詞の「に」と「へ」を入れかえても「意味」は通じます。でも「ニュアンス」が変化してしまうのです。なぜなら「へ」が、ただ「方向」を表すのに対し、「に」は、他の何でもない「対象」を表すからです。このニュアンスの違いに、プロジェクトの想いがあるのです。おうちは点、ふるさとは面。おうちはhouse、ふるさとはhome。と言いましょうか。
おうちは住み慣れた家、生活をともにした家族。唯一無二のものです。ふるさとは、故人に縁のある人々、土地や空気などふんわり包み込まれたエリアです。

そんな裏話(?)はここまで。ともかく消費者に選んで頂いていることにただただ感謝です。必要とされることをいち早く提供できるように、今後も色んなプロジェクトを発信していきたいです。




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