「オフィスシオン
FMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

              

今回のシリーズは、「家族葬の現場から」です。

オフィスシオンで働いている女性スタッフが、仕事を通じて日々感じたことをブログに書いています。その中から毎日1話ずつご紹介していきます。







 

そこにこめられた想い

 

先日の社長のブログで、「『おうちに帰ろう』と『ふるさとへ帰ろう』の2つのプロジェクトですが『に』と『へ』を統一したらどうかと提案したところそれはダメらしいです」とありました。
社長は、自身もこだわりを貫くひとですが、そのぶん私たちのこだわり―「そこにこめられた想い」を尊重してくださいます。

「おうちに帰ろう」は、故人様が帰りたがっていた、ご遺族が気兼ねなくお別れしていただける「ご自宅」でのお葬儀を応援するプロジェクトです。
一方、「ふるさとへ帰ろう」は、長距離寝台車や飛行機などをで故人を待ってくれている人がいる故郷へお送りするプロジェクトです。

「に」と「へ」の話に戻りましょう。一般に、助詞の「に」と「へ」を入れかえても「意味」は通じます。でも「ニュアンス」が変化してしまうのです。なぜなら「へ」が、ただ「方向」を表すのに対し、「に」は、他の何でもない「対象」を表すからです。このニュアンスの違いに、プロジェクトの想いがあるのです。おうちは点、ふるさとは面。おうちはhouse、ふるさとはhome。と言いましょうか。
おうちは住み慣れた家、生活をともにした家族。唯一無二のものです。ふるさとは、故人に縁のある人々、土地や空気などふんわり包み込まれたエリアです。

そんな裏話(?)はここまで。ともかく消費者に選んで頂いていることにただただ感謝です。必要とされることをいち早く提供できるように、今後も色んなプロジェクトを発信していきたいです。