「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。
今回のシリーズは、「家族葬の現場から」です。
オフィスシオンで働いている女性スタッフが、仕事を通じて日々感じたことをブログに書いています。その中から毎日1話ずつご紹介していきます。
子どもがお葬儀に参加することは、公共の場での礼儀(しつけ)的な側面だけでなく成長段階において、「死」を学ぶという大きな意味があるように思います。仮通夜からご出棺まで、ずーっと大好きなおばあちゃんの側でおばあちゃんが生きているかのように振る舞う子。火葬のあと、「じいじ、どこ行ったの?」と私に聞く子。
大人が「天国」って言うから、子どもは「天国」を知ります。そのことが、子どもに安心をもたらすことも多々あります。しかし、天国という概念とは別に、独自の発想を持つ子どももいます。その創造的な発想は、子どもが自分で自分自身を慰めることができる場合もあります。
しかし、一方で、「ぼくがお手伝いをしなかったからおじいちゃんは死んだんだ」
と、自罰的で根拠のない因果関係に結びつけて捉えてしまう場合もあり、このような時は、子どもは恐怖に覆われ殻に籠もってしまうこともあります。一番大切なことは、死に向き合うことになった子どもが、安心できるように周りが配慮してあげることです。
子ども向けの絵本で、「死」について扱ったもを目にすることがあります。(私も最近英語で二冊読みました)平易な文章で「死」について簡潔に(しかし深みを伴って)伝えてくれる絵本は、子どもだけでなく大人にとっても役立つでしょう。子どもを安心させてあげることができますし、大人自身も癒されるからです。死やその周辺の捉え方は人それぞれですが、罪悪感を持ったり悪い方へ考える引力みたいなものにとらわれりしなくていいように…と私は願います。
こんな私ですが、お葬儀のお世話をさせて頂きましたお家の方々のお役に、少しでも立てていますように…。
Comment
コメントする