日経平均は▲633円94銭(-6.18%)、TOPIXは▲68.55(-7.49%)の下落でした。大暴落といって良いレベルですね。土日の二日間を挟んでいたので、日経平均で▲1,000円程度の下落は覚悟していましたが、やや下げ渋った感じを受けます。日本全体が被災したわけではないので、市場心理としてそれほど悲観はしていないということでしょうか。

為替市場では始まってすぐドル円が80.58円まで下がりましたが、日銀の無制限(実際は15兆円)の資金供給が効いたのか、すぐに反発してきて10時前には82円台まで戻しました。クロス円もほぼ同様な値動きで、トラリピ相場でした。

私の株口座はほぼTOPIX並みの-7.5%。上昇時には指数に負け、下落には指数を上回って下がることが常でしたが、今回は指数並みで済みました。まだ先があるので今後はわかりません。

為替の方は行ってこい相場だったので、ドル円の売りポジが増えた以外は目立った動きはありません。

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福島第一原発の1号機から3号機が未だに危険を抱えています。1号機、3号機は水素爆発により建て屋外壁を吹き飛ばしました。原発建て屋の爆発は衝撃的なので、その映像を繰り返すマスメディアもあるようです。

政府は「炉心溶融」とコメントしていますが、これから私が想像するのは製鉄所の溶鉱炉の溶けた鉄のイメージです。燃料が溶けてドロドロになったイメージですね。

でも実際はおそらく「燃料(ペレット)の被膜の破損」だと思います。ペレットの被膜金属は高温に耐えられる設計のようですが、水による冷却が困難になった燃料自体の発熱によりこの被膜金属が一部溶けたのでしょう。そのため燃料が直接水に接してしまい、化学反応により水素が発生した。

発生した水素は原子炉内からなんらかの経路を経て原子炉格納容器の外に出て建て屋内部に溜まり、静電気や何らかの電気的ショートによる火花で引火・爆発した。

水素が原子炉内からどうやって出てきたかは、今は知るすべがないのでしょう。水素が発生した場所は、極めて高レベルの放射線が満ちている場所なので、人は近づけませんから。

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「1号機から3号機がこのまま温度が下がらない場合、最悪、原子炉と原子炉格納容器が破損して、放射性物質が成層圏にまで達して『核の冬』が訪れる」、旨の発言をしている人もいるようです。

「核の冬」は、一般に核爆発によるチリ・ホコリの拡散が地球全体を覆い太陽光・太陽熱を遮り、地球の平均気温が著しく低下することを指します。火山噴火でも起こることはあります。

現実に地球上に「核の冬」を起こすためには相当数の核爆発が必要です。1発や2発では「核の冬」は訪れません。

広島・長崎に3日と開けずに原爆が落とされましたが、その後どうなったでしょう?

また、アメリカはネバダ州にて900回以上の核実験を行っています。「核の冬」は訪れましたか?

これらはいずれも「核爆発」による結果です。
「核爆発」には高純度の濃縮ウランやプルトニウムが必要です。

しかし、福島原発で使用している純度4%程度のウランでは、どうやっても「核爆発」は起こせないのです。

従って、福島原発から拡散するかもしれない放射性物質で「核の冬」が訪れることもありません。

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これらは少しネットを調べると、正確な情報が得られます。
もちろん間違った情報もあるので、必ず複数のソースを確認する必要があります。それをせずに1つを鵜呑みにするのは危険です。

というわけで、これを読んだ人は、各自ググッてくださいネ。

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