勝負師の競馬徒然草

馬券と闘い、JRAと闘い、回収率向上を目指すブログ

2010年09月

Prix de l'Arc de Triomphe (アーク)凱旋門賞2010

正式に馬券を買う事が出来ないレースであるので、静寂の下観る事が出来そうだ、レース = 馬券 という習性から離れる事も必要な事だろう


今年のアークは10頭立てみたいだね
調教国ベースで分けると

日本            ⇒  2頭
フランス          ⇒  3頭
イギリス          ⇒  3頭
アイルランド        ⇒  2頭

イタリアもドイツもUAEも不在
こんなチャンスは千載一遇ではないのか???


現在の人気といえば?

1 番人気    ⇒  ベガバッド
2 番人気    ⇒  フェイムアンドグローリー
3 番人気    ⇒  ワークフォース
4 番人気    ⇒  プラントゥール
5 番人気    ⇒  ケープブランコ
6 番人気    ⇒  サラフィナ
7 番人気    ⇒  ユームザイン
8 番人気    ⇒  ナカヤマフェスタ
9 番人気    ⇒  ダンカン
10番人気    ⇒  ヴィクトワールピサ



まぁベガバッドの1番人気は当然だろう
6・0・1・1 の成績もさることながら、ロンシャンでは負けた事が無いのだから、予想競馬の基本だろう
いわゆるコース適性ってヤツだ

わたしは、ロンシャン競馬場には行った事も無いし、ロンシャンで強い馬がどんな馬なのか、想像はつく程度であって自信は無い
ただし、やっぱりノーザンダンサー系が良いのは当たり前だろう
アガ・カーン殿下の所有であり、ザッツヨーロピアンなのである


ワークフォースが折り合ってレースが出来れば、ベガバッドなんか吹っ飛ぶほどに強烈に強い馬なので、この馬は封じられればそれにこしたことはない




不良のフランスダービー以外はほぼ能力最大限で走り続けるケープブランコの一定の能力発揮は驚異である
ガリレオ産駒という事なので、シーザスターズの兄の子ということになり、人間で言えばシーザスターズの甥っ子という事になる

バリードイルは今回、ケープブランコと2頭出しでフェイムアンドグローリーを出す
コチラも世界レベルで強い馬
しかし、フランスではサンクルーで勝ったのみ、ロンシャンが得意という感じは無いね☆





プレップであるフォワ賞自体のレベルは高いとは言えないが、走りを見る限り、ナカヤマフェスタのロンシャンへの適性は相当高いと確信できるものであった




はっきり言って、今年はかなりチャンスである
ベガバッドのロンシャン適性は相当のハードルであるが、昨年のシーザスターズみたいなバケモノは居ないし、本来バケモノが出走して叩きのめされるところだったのが急遽の引退

そして、なんとなくではあるがワークフォースは絶好調ではないような気がする



これを馬券でどうする???って話しなら
軸はケープブランコで流す事になろうが、今日の主題はアークそのものである


チャンスであれば応援したい
ナカヤマフェスタはデビュー戦を目の前で見た馬なのである、見た事も無いドイルの馬なんか応援したって仕方が無い


当日は、深夜だがCSで放映するようなので、是非観てみようと思っている
サッカーニッポン代表の試合なんか、眠いのに起きて観戦しようとはコレぽっちも思わないが、世界最高峰レースにデビューを見た馬が出走するのだ

観戦するよりほかあるまい

近づく大輪

札幌が雨とはつゆ知らず・・・・・お陰で成績は悪かった
勝負レースでの複勝4着という悪夢は、キャバ嬢のドタキャンよりタチが悪いシロモノだ




さぁ、いよいよTRシーズンが幕開けして、今週は神戸新聞杯が予定される
今年は、ダービーというレースが、類を見ない高レベルメンバーによる闘いであったにもかかわらず、勝負は正味ラストの600mだけの争いであったので、菊花賞に連動する事は無いと判断している

そうなると、世代上位の皐月賞馬が不在で、関連性の無いダービー上位馬という相関関係は、ダービー負け組かクラシック不出走組での馬券が面白いと考える

と、まぁ
過去3年、神戸新聞杯がリニューアル阪神の、芝外回りで施行されたレースを見てみよう


 年度     テン3F    3F     3F    上がり3F   上がり1位馬 
2009年    35.5   37.0   37.2   34.5      1着
2008年    36.6   37.1   35.9   35.7      3着
2007年    35.5   35.8   38.0   35.4      1着


これに1000万標準Lapを比較
         37.9   38.2   37.4   35.0



Lapを見れば一目瞭然だが、レースの流れは、テンからゆーーーーっくりと、四角手前から急加速
そして、急坂があっても大して速度は落ちずにゴールとなる

と言っても、新潟や京都のようなシュルシュル系ではなく、ビュンビュングワァーン系で、斬れのみ、みたいなタイプは案外脆い



過去3年の複勝圏馬の特徴は?
イコピコ                阪神外回りで勝利経験アリ
リーチザクラウン           阪神外回りで勝利経験アリ
セイウンワンダー          阪神外回りで勝利経験アリ
ディープスカイ            阪神外回りで勝利経験アリ
ブラックシェル            阪神・京都内回りでのみ勝利
オウケンブルースリ             阪神外回りで勝利経験アリ
ドリームジャーニー         中山及び新潟内回りでのみ勝利
アサクサキングス          東京2勝、京都外回りで1勝
ヴィクトリー              中山、京都内回り、阪神内回りで1勝ずつ



9頭の該当馬の内、阪神外回りでの勝利経験を持つ馬は上記5頭
神戸新聞杯前に阪神外回りコースに出走して、勝利出来なかった馬は1頭も居ない

この事からも、脚の特性が浮き彫りにされるだろう


神戸新聞杯に出走する以前に、阪神外回りコースに出走して勝てていない馬は、この舞台ではイラナイという事なのだ



サイヤーについては、ロイヤルチャージャー系かノーザンダンサー系
オウケンブルースリだけがグレイソヴリン系である
オールラウンド(クラスや編成に関わらない括り)での阪神芝2400mとしては、やはりロイヤルチャージャー系がダントツで、残りがノーザンダンサー、分かりやすく言うと、キングカメハメハとジャングルポケット以外はほぼSS系かBT、フレンチデピュティ、ホワイトマズルの2大主流血統しか勝てていないのである

また、逃げて勝った馬は、2009年から本日現在までの全ての芝2400mで、2009年の淡路特別ワンダームシャ唯一頭で、基本的に逃げる馬など全く無視して構わないバイアスなのである






今年の出走登録馬で考察しよう
エイシンフラッシュは、阪神の外回りに出走しているが負けている、シルクオールディーもネオヴァンドームも、マイネルゴルト、ワイズミューラー
これらの馬は外回り出走経験を持つが敗れている

一方勝利経験を持つのは
タニノエポット
ハードダダンダン
ビッグウィーク
この3頭のみ




上がり1位シェア率はレーヴドリアンの71.4%がズバ抜けている
次いでエイシンフラッシュの57.1%
次いでワイズミューラーとシルクオルディーの50.0%
アドマイヤテンクウ42.8%
ローズキングダム33.3%




何となく、実力馬が順当に勝ってるイメージのあるレースだが、外回りの2400mを乗り切るには、それなりの適性が必要であるとデータは物語っている

さすがにダービー馬であるし、皐月賞でも馬券になった馬であるエイシンフラッシュは、勝負になりそうな感じもするが
上記を見ていくと、とても買うに値しない馬であると言える





これらを踏まえて、今週はじっくり動向に注力するが
ビッグウィークのスケール感が、非常に気になっている現状である
ルーラーシップが居ない菊花賞なら、強敵は北海道で古馬を捻じ伏せたアイツ以外に居ないのではないだろうか????

オッズ的購入

個別のレースについては、それぞれ予想をし、時計を調べ馬見をし、眉間にシワを寄せて考え抜いた結論で購入していると思うのだが


例えば先週の中山2日間の1~3番人気馬の成績を列記してみよう


4回中山1日目
1番人気    5・1・3・3
2番人気    3・2・2・5
3番人気    2・5・1・4

1~3番人気での勝率が83%
この内、障害レースを除くと、実に勝率は90%を超える

では連対率はどうか?
75%である




4回中山2日目
1番人気    6・3・1・2
2番人気    1・3・2・6
3番人気    2・1・3・6

同様に勝率は75%で、連対率が66.6%



一日を通じて1~3番人気以外の馬が勝つ可能性は、せいぜい2鞍か3鞍である
やはり、この事実というかデータというか、根拠を利用しない手は無い訳である





例えばルールを決める
単勝190円以下の1番人気が居た場合は、そのレースに手を出さないとか、ハンデ戦とか牝馬限定戦または道悪
そのルールは個々が定めれば良いので好き好きである


1番人気が200円以上のレースで、ハンデ戦と牝馬限定戦及び2歳戦、障害戦、更にOpen以上レースを除外して、4回中山1日目をシュミレーションしてみよう



6R 三歳未勝利 馬齢 混合 指定
1番人気が390円、2番人気420円、3番人気500円、いわゆる割れというヤツなのだが、この場合1番人気を外して2番人気の単勝を買う
結果は420円的中である


7R 三歳以上500万 定量 指定
1番人気が260円、2番人気430円、3番人気440円、ちょっと1番人気が抜け気味で2・3番人気に差が無い場合
回収率を考えると2点買いでも良いと思う
結果は3番人気440円が的中となる


8R 三歳以上500万 定量 混合 指定
1番人気が290円、2番人気400円、3番人気500円、均等バランス売れの状態である
まぁ、このケースでは2番人気を買うのがセオリーだろう
結果は2番人気400円が的中


9R 三歳以上1000万 定量 混合 指定
1番人気が330円で、2番人気も330円、3番人気が420円
割れであるので2番人気を買う
結果は3番人気が勝って馬券は不的中である


12R 三歳以上500万 定量 混合 指定
1番人気が270円、2番人気350円、3番人気490円
均等バランス売れで2番人気の単勝を購入
結果は9番人気馬が勝って馬券は大荒れ不的中となる





1日に該当する(手を出して良いレース)レースは5鞍であった
ベタ買いをした場合はこうなる  ※1点100円と計算

6点 × 100円 = 600円 ・・・・・・・・・・・・投資額
※7Rを便宜上2点購入としています

これに対して回収は?となると
420円 + 440円 + 400円 = 1260円・・・・・回収額



回収率は210%となる、ベタ買いというセンスのかけらも無い方法でもである!!
ココに、モンテカルロ方式を取り入れれば、もっと利益を出す事が出来る事は間違いのない事実である

わたしの年間平均回収率(2009年まで)が126%であるので、利殖馬券理論としてはかなり優秀ではないだろうか?


ポイントは予想しない事である
予想しても、馬券というものは獲れない
もっとも、予想をする事で多くの競馬ファンは競馬を楽しむ事が出来るし、競馬を愛する事が出来るので、こんなクソ面白くも無い馬券の購入方は殆どのヒトが 『ケッ、こんなの馬券じゃねーや』 と感じると思う


しかし、競馬を楽しむ事と、馬券で利益を出す事は全く別物なのである


とは言え
上位人気馬の検証は必要がある
全て機械的に購入をしていたのでは、それこそ小学生にだって出来る事なのだ
大人なら、短距離戦で前走豪快に追い込んで勝った1番人気より、前走逃げて6着に沈んだ馬の方が、より ゛買い゛ である事は分かるだろう


いずれにしても、タダで手に入る情報で、最も確実なデータであるオッズを利用しない馬券師というのは、5速まである車を3速までしか使わずに走るようなもので、アホですか?????と言いたくなる


ついでに言うと・・・・・・
よく、世の中では、馬の能力、馬の能力と言うが
とどのつまり能力とは、オッズであるに他ならない
そんな事ないよー、と言われても、そうなのだから致し方あるまい

人気の無い馬を軸に流して獲った万券を、凄い!!と思っているウチは馬券を極める事など不可能
1R、1日は運
1年、10年は実力

麻雀の、1局、半荘は運というのと似ている


高い理念を持って、僅かな1レース単位で一喜一憂する事からの脱却こそが栄光への道なのである

いくらで買ったのか?

社台がハービンジャーを買ったというのだけど・・・・


昨年のシーザスターズが、一説には150億とか200億とか言われています、この馬を社台がいくらで買ったか??
というより、いくら積まれたら売ろうと思うのか????



種付け料レベルの話をすると、古のノーザンダンサーは当時のレートで950,000$というから、さすがにそのレベルにはないが、それにしても驚きは社台の資産力


推測の域を出ないが、まさかキャッシュで買えないだろうから、誰が(どこが)?融資するのだろうか???



産駒が無事デビューして以降の活躍を見てみたいものだ
ディンヒル産駒って、日本ではファインモーションぐらいしか記憶に無いが、調べるとハービンジャーの父Dansiliは、2006年ディープインパクトが挑戦したアーク(凱旋門賞)で優勝したレイルリンクを輩出している


コッテコテの欧州血統なのではないかな?
果たして吉田さんの眼力は如何に?????

札幌日経OPの時計はどうよ??

トウカイメロディの札幌日経OPは、標準走破時計よりもかなり上回っている事が分かった、特にAコースは時計が出にくいバイアスにある

そう思ったので、過去10年の同レース(コースは不問とする)での走破時計を比較して、勝ち馬のその後の活躍を見て行こう




走破時計2分40秒台で勝ったのが、昨日のトウカイメロディと昨年のエアジパングで、共に2:40:7である、但しエアジパングはCコースで、トウカイメロディはAコースである
2分40秒を切った馬は1頭だけ
2006年のトウショウナイトである、トウショウナイトは重賞勝利もあり、重賞レースで生涯8回も馬券になった馬であるので、OP特別としては上位に位置する馬である

一方同レースをトウカイメロディと同様に三歳で勝った馬は1頭だけ
2003年のナチュラルナインである
しかし、この馬は特異な存在で、公営(北海道と船橋)に所属し続けながら中央のレースを3勝している馬、特に2003年のアルゼンチン共和国杯では、直線猛然と追い込んでアクティブバイオにクビまで迫って2着した高い能力を持つ馬
2:39:9という破格の時計で札幌日経OPを勝つのも理解出来る


では、上記3回の同レースのLapを比較してみよう

【2010年】
12.9-11.7-11.9-12.6-12.4-12.6-13.1-12.6-12.6-12.3-11.9-11.8-12.3
前半5ハロン ⇒ 61:5       上がり3ハロン ⇒ 36:0


【2009年】
13.2-11.8-12.3-12.9-12.5-12.7-12.8-12.7-12.0-11.7-11.9-11.8-12.4
前半5ハロン ⇒ 62:7       上がり3ハロン ⇒ 36:1


【2006年】
13.1-11.6-12.3-13.1-13.2-12.1-12.6-12.5-12.0-11.9-12.0-11.9-11.6
前半5ハロン ⇒ 63:3       上がり3ハロン ⇒ 35:5



【2003年】
13.3-11.9-12.0-13.3-12.5-13.3-13.0-12.7-12.6-12.0-11.9-12.3-12.6
前半5ハロン ⇒ 63:0       上がり3ハロン ⇒ 36:8




ナチュラルナインのレベルには問題があって話しにならないが、他2レース(2006年と2009年)は、比較対象とする事で問題が無さそうだ

2009年のエアジパングのレースとの比較では、total走破時計は一致しているのだが、良く見てもらいたい!!

前半が2009年より速く走っているのに、上がりは0.1秒だけとはいえ短縮しているのだ、これは昨年のレベルを上回る一つの物証となりうる
それだけではない
当然、2つのレースを比較して言えるのは、トウカイメロディのレースに ゛中だるみ ゛ が起きている事実である、しかし、この事実でさえトウカイメロディの強さの証明となる

昨日のレースでテンからハナはホクトスルタンである
ホクトスルタンという馬は、デビュー以来の20レースでハナを切り、ハナを切ったレースでは9回も連対するという、いわゆるハナで最大のパフォーマンスを発揮する馬
そして、勝ちパターンは距離2500m以上のレースで途中でタップリと息を抜くという、いわゆる中だるみ戦法
昨日は、このパターンに当てはまり、ほぼホクトスルタンのレースであったのを、力で捻じ伏せているのだからトウカイメロディの強さが際立った


つまり、2009年のレースと比較して、走破時計は同じであるのに、圧倒的にトウカイメロディのレースが上回っているのである



次に高レベルレースである2006年との比較であるが
一目瞭然だが、トウカイメロディのレースで区間Lap13.0秒台は1回のみ、それも向こう正面でホクトスルタンが息を入れるために落とした箇所のみであるのに対し、2006年の区間Lap13.0秒台は3回も出現している

この年、62㎏という狂気的な斤量を背負って逃げたのは、クラシック連対歴を持ち、海外GⅠを優勝しているコスモバルク
かなりユルイ流れを演出している
つまりこの年のレースは、完全な後傾Lapの斬れ味較べとなっているのだ


トウカイメロディの前半と比較すれば良く分かるだろう?
約2.0秒もの差がある
これだけ前半が緩ければ、後半伸びるのは自明の理だ







また、今年行われた(1回札幌)札幌芝2600mでの比較でも歴然だ
2分40秒を切ったレースは1鞍ある
2日目の支笏湖特別の2:39:6であるが、何しろこの1日目2日目は、時計の出る前が止まらないコンディションで、推定約0.8秒ほど速い馬場である
補正すると2:40:4ぐらいなのだ

対し、トウカイメロディの昨日の馬場は標準より時計のかかる馬場で、推定0.6秒ほど遅い
補正すると2:40:1なので、1回開催のみだが、開催ナンバーワンという事が分かる


いよいよ菊花賞の本命という根拠が濃厚になってきた
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