2005年08月28日

--- 宮城谷 昌光  「孟嘗君」5

ラスト5巻。もう終わりなのかと切なくなる・・・。

"------- あらすじ amazonより
斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文・孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。(全5巻)
"-------


・・・ 夜をこめて鶏のそら音ははかるとも
                世に逢坂の関はゆるさじ ・・・

枕草子でご存知の方もいらっしゃるでしょう。
「鶏鳴狗盗」の話なんかも出てきます。

そして孫子も登場しますよ。 
孫子の末裔の孫臏ですけどね。
ヨーロッパではナポレオン=ボナパルトが愛読したという孫子の兵法。
日本では武田信玄でお馴染みの風林火山も孫子の兵法ですよ。

まあ そんな感じで
どこをとっていいのかわからないほど盛り沢山。
傑作です。

まず風洪がよかったなぁ。
とにかく養父の風洪がものすごくかっこいい。

作家によっては、こんな風に男がモテるなんてオヤジの妄想だ なんて言いたくなるような小説もありますけどね。
宮城谷さんの書く男は本当ーーに素敵。
まさに惚れ惚れする男ぶり。

主人公孟嘗君も もちろんいい。 
運命に翻弄されながら それでも前を向いて生きていく

  「長生きとは、長い生産になりますか」
  「今日よりましな自分を明日に画いて今日を生きる。 それしかあるまい」

それしかあるまい ですよ。
そうだよな 生きていくってことは大変なんだよな 「それしかあるまい」そう自分に言い聞かせて生きていこうじゃないか。
そう心に誓わせてくれた 宝物に加えたい小説でございました。

★はこれまた金色の ★★★★ 

孟嘗君〈1〉

孟嘗君〈2〉

孟嘗君〈3〉

孟嘗君〈4〉

孟嘗君〈5〉

siro_blanc at 20:03│Comments(0)TrackBack(0)--- 本 | 宮城谷 昌光

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