2006年04月04日

---宮城谷 昌光 「子産」5

素晴らしい やっぱり素晴らしい宮城谷ワールド

"------- あらすじ 出版社より
信義なき世をいかに生きるか―春秋時代中期、小国鄭は晋と楚の二大国間で向背をくりかえし、民は疲弊し国は誇りを失いつつあった。戦乱の鄭であざやかな武徳をしめす名将子国と、その嫡子で孔子に敬仰された最高の知識人子産。二代にわたる勇気と徳の生涯を謳いあげる歴史叙事詩。吉川英治文学賞受賞作。
"-------


孔子が尊敬していたというこの子産は、非常に"礼”を重んじる人です。

その"礼"がすごい。
最後に 礼とは何かの問いに対しての答えがあるんですが、
 ”礼とは、天の経(規範)であり、地の義(法)であり ・・・・”云々 と1ページまるまる続きます。
そこだけ読むと何のことやら・・ってな感じでありまして私などは全然理解できません (^^;

そんなわけですから ”礼”を極めた生き方とはどんなものなのか
この小説の子産の生き方から想像するわけですが、
なかなかちょっと普通の人には難しいような生き方にみえます、、、
が、しかし
子産ではなくても
子皮のように子産を助け守り抜くことに徹する生きることもまた”礼”に適った生き方なんだろうなぁ、と思ったりもしました。

まあ そんなこんなと色々と考えさせてくれます。

宮城谷作品も久しぶりだったせいか
今まで読んだ宮城谷作品の中でも「楽毅」とか「孟嘗君」並によかったですね。

それにしても
宮城谷さんの中国歴史小説ってどうしてこんなに夢中になって読めるのかなぁと思っていたら、
解説の中で宮城谷さんのこんな語りが紹介されていました。

 「私が古代中国を舞台にした小説を書いているのも、・・(中略)・・ 日本人は一体何なのか知りたいがために書いている。そういう気持ちが強いですね」

ああそうか、 
私もまた宮城谷ワールドで日本人の原点を探していたのかと 妙ーに納得したブランなのでした。


子産〈上〉


子産〈下〉


siro_blanc at 00:19│Comments(0)TrackBack(0)--- 本 | 宮城谷 昌光

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