「釣り糸」の先に「釣り針」付ければいいやん!
竿があって、リールがあり、リールに道糸が巻かれている。
その、道糸にハリスを繋げて針を結ぶ。
釣りに、竿が必要なのは大丈夫でしょう。
リールはなくても構いませんが、釣り糸は必須、その釣り糸の中に道糸(ライン)とハリスがあります。
わざわざ、ハリスをつなげなくても直接、道糸の先に針を結んで釣ればいいのでは?
こんなふうに、単純に思うかもしれませんが、道糸とハリスというように分けているのには訳があります。
1つは、ハリスを切る事。
基本、ハリスは、道糸より細い物を選びます。
それは、ハリスで切る為なのです。
え!
ハリスを切るって!
エエェー!
切れたらダメじゃないの?と思うのですが、ハリスはここで切るためにわざわざ取り付けています。
それは、切れない道糸が発売されたので、直接これまた折れない曲らない針を直接、絶対にほどけないよう結んだとします。
普通の魚がかかるのであれば、問題はないでしょう。それどころか切れる心配がないので、うれしい事でしょう。
しかし、地球にかかってしまった場合。どこかで切ってしまわなくてはなりませんが、切れない道糸だともうどうしようもありません。全部巻き替えです。
それどころか、水中に漂う事になる絶対切れない道糸はどうなるのか?
針は、いずれ錆びて分解され、無くなりますが、道糸は自然に分解されずに岩や海藻に絡み時には生物、魚や鳥等に絡みつく事でしょう、その後はご想像のとうりでしょう。
そこで、道糸よりも、弱いハリスを先に付けて、極力短い状態で切る事により、自然や,環境への影響を少なくする為でもあります。
最近では、生分解される釣り糸(期間が立てば分解される)も発売されたのですが(今も販売されている?)売れないのでしょう。釣り具屋さんでもほとんど見かける事はありません。
もし、ハリスよりも道糸が弱かったら、
ルアー等も同じ様な関係、ラインとリーダーがあります。
ラインや道糸で、切れてしまったら、長いラインや道糸のどこで切れてしまうかわかりません。そして、どんどんライン、道糸が短くなってしまいます。
数回、切れてしまったら、もう、短くなって釣りが出来なくなる可能性もあります。
私も、1回経験しました。
長い間、道糸を使っていて、そろそろ巻き変えないとなぁ~と思っていたのですが、魚が掛かり、あわせた瞬間!
プツン!
しかも、すぐそこ、竿先で切れてしまった・・・。
結構投げたので、リールの半分ぐらいの道糸を失ってしまい、今度投げると糸がたりなくなり、急ブレーキ!
その後は、投げるのをセーブした、なんとも窮屈な釣りに・・・。
道糸やラインは長い、そのどこで切れてしまうかわからないのです。
ウキ釣り仕掛けの場合だと
ここで、簡単にウキ等を使う場合の基本の仕掛けをおさらい。
道糸、上の方から順番に
→ウキ止めを結び
↓
シモリ玉
↓
ウキ
↓
ウキ止め
↓
重り
↓
ハリス→針
基本的にはこんな感じで道糸に取り付けていきます。
もう、ここまで読んできたみなさんなら、なるほど!と思われた事でしょう!
ウキ釣り仕掛け等の時、根がかりなどが発生した時にハリスで切れてくれると、ウキや重りなどの道具類も失わずに済むのです。
逆に、道糸で切れてしまうと、ウキや重りを失ってしまうだけでなく、仕掛けを一から作りなおさなくてはいけません。
ハリスで切れれば、ハリスと釣り針だけの交換か、切れた先に、釣り針を結ぶだけでいいのです。
ここまでくれば
もう、おわかりだと思いますが、
ハリスは、切るために、わざわざつけています。
つまり、
道糸とのバランスを考え、ハリスの太さと強度を見て、取り付けましょう。
最後に、
仕掛けによっては、道糸にハリスを使い、そのまま直接釣り針を取り付けるものもあります。
その場合は、やはり、どこで切れるかわかりませんので、ウキなどを使う場合は何個かの予備も必要になるでしょう。