ニホンミツバチが住める里山を育てる会 資料 28


分蜂前後に女王蜂の交尾のために生まれた雄蜂はその後どうなるのでしょうか。

① 以前、蜜のたまっている巣箱を黒い蜂が集団で襲い巣箱に壊滅的被害を及ぼす報告が長野県の養蜂家からあり、全国的に不思議なその蜂について話題となりました。その蜂は時として巣箱に居座ったり、概ね決まった時間に巣箱を襲い夕方引き上げていく不思議な蜂でした。その時名付けられた名前が「黒蜂」でした。

② やがて、研究機関においてその「黒蜂」について遺伝子検査をしたところ、ミツバチの雄蜂であることが判明する。

写真1 他の巣箱に集団で入ろうとする雄蜂(全て雄蜂)蜜の豊富な巣箱こそ狙われる。
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写真2 他の巣箱に集団で強引に入ろうとして金網にへばりつく雄蜂
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③ その雄蜂はどこから来たのでしょうか。雄としての勤めを果たしたのでしょう。女王蜂も交尾をすませたために用無しになって巣箱を追い出されたかわいそうな雄蜂でした。(男として同情)このままでは餓死するしかない。命をつなぐには徒党を組んで巣箱の蜜を盗み食いするしかないのです。研究者の研究では雄蜂が全蜂の60%以上を占めていた巣箱もあったということです。

④ 私の所では、昨年1年目の女王蜂の巣箱を襲い、巣箱から追い出したところ黒雲のように空を舞い、いずれかに飛び去っていきました。ことしは、既に2つの巣箱が代わる代わる襲われました。その時の写真が上の写真です。巣門前で網を振ったところずっしりとするくらい重量分の雄蜂が捕れました。その後は襲われる被害はなくなりました。

⑤ その蜂はどこに飛び去ったのでしょうか。ひそかにコロニーを造って生きながらえているのでしょうか。飛び去った方向を追いかけてみたところ意外な事実が。それが下の写真です。

写真3 雄蜂のコロニー
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⑥ 木の根本に集団で集まり夜の寒さをしのいでいました。次の昼頃になるといずれかへ飛んでいき夕方4時頃になると 戻ってきて3日ほど住んでいましたがその後はいなくなりました。ひょっとしたら昨年のように蜜のある巣箱に集団で潜り込んでいるかもしれません。参考にしてください。


写真4 この巣箱は5段4回分蜂しましたが70%以上の雄蜂が侵入し巣を壊滅状態にしてしまいました。蜜はほとんどありません。女王は産卵しません。やがて崩壊しました。
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