2005年12月

2005年12月30日

残存記憶



人は少しずつ変わっていくもの

その月日の中で

きのうまではすれ違う仲でしかなかった

あなたと私が

今こうして見つめあってる

人目を忍ぶ想いは心の中にだけ

そっとしまっておくべきもの

それはわかっているけれど

明日にははかなく消え失せてしまう

この世界の中のあなたと私を

こうしてとどめておきたかったのです


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2005年12月27日

ナイフ


あなたの憎しみを一心に受けて
私の体は焦がれてしまいそう
私のした仕打ちを
あなたはずっと忘れることができないのね


あれから何年経っても
あなたが私を見つめるときの
氷のようなまなざし
炎のような憎しみ


ほら 今でも
私を殺したいって顔してるよ
あなたのひたすらな想い
いつの日か遂げられるといいのに


愛も憎しみも削ぎ落として
丁寧に研ぎ上げた
純粋な殺意に満ちたナイフ
私を抉りながら深く貫いてちょうだい


ずっと罪を償いたかった
私の穢れた魂に
安らかな休息を
永遠に与えてくれるように




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2005年12月25日

風の丘。


フェンスにもたれて見上げた空
はるか太陽と海の彼方
お前が吹かれてる風につながってそうだ
歌えば風に乗ってどこまでも流れていく


戻ってこないってことは
お前が誓った言葉 まだ果たせてないみたいだな
また夏がやってくる
でも 諦めるにはまだまだ早い


青い海の底
静かな波に洗われながら
探すものは眠ってる


大人しく帰りを待ってる俺じゃない
これからはお前と一緒に旅をする
俺が今から誓うのは
お前と一緒にいつまでもいるってことさ




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2005年12月22日

雪片。

 雪片


愛してもらわないと
愛し方なんてわかんないわよ
君は僕の胸に
自分の鼻を押し付けて子どものように泣いた


数年来の友人であり
かつ唯一の理解者と自認していた僕は愕然とし
君を抱きとめてなだめつつも
君が誰かを
愛し始めようとしていることを知ったのだった


街の明かりを照り返しているのか
都会の夜の空はほのかに白く
街路に向かって沈澱していく無数の雪片は
ぬかるんだ地面に融けて消えていく


僕の想いが君に気づかれないように
この雪よいつまでも降り続けて
僕はひどく冷たい空気を静かに吸い
目を瞑って空に祈った







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2005年12月21日

黄昏賦。

 黄昏賦



歴戦の冒険者たちは
磨き上げた武器を手に決戦の地に集う
胸中に渦巻くは如何なる想い


或るいは討伐者に与えられる名誉のため
或るいは古代に封印された宝物を得るため
或るいは揺るぎない自己を貫くため


自信と力にみなぎった彼らにおいてさえ
誰一人 寿命を全うして死ねるとは思っていない
この度も然り 一体彼らのうち幾人が
故郷の土を再び踏むことができるのか


古来 討伐者でありながら
天寿を全うした者は稀であり
多くはその壮絶な死に様によって
英雄と讃えられ戦史に名を刻まれる


さあ 整然と整えられた戦列は
指揮官の怒号とともに即座に奔流となり
その荒ぶる怒りのままに
敵をなぎ倒し打ち砕き飲み込んでいく


戦場の至るところが魔族の阿鼻叫喚で埋め尽くされ
逆に不可思議な静寂の世界をそこに現出させる
戦闘の一瞬ごとに無音の火球が咲き乱れ散り
不幸にして標的となった敵は地上から消失することとなる


熱く煮えたぎった血は沸騰から醒めることを知らず
飽くことのない暴力は息の根を完全に止めるまで
繰り返し執拗に魔王に対して叩きつけられる


永劫とも思われた時間ののちに王が倒れ
その部下も全て討ち果たされたが
そのために支払った代償はいかほどだったか
その時点で立っていた冒険者は
果たしてほとんどいないのだった


凱旋は歓喜の叫びと悲哀の嗚咽で迎えられ
ようやく人々の記憶が薄れ始めた頃
勝利の美酒も敗北の苦杯も いつしか甘美な記憶となり
麻薬のように冒険者をさらなる討伐へといざなうのだ




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2005年12月20日

恋のもどかしさ。

 恋のもどかしさ


最初は信じてなかった
軽い気持ちで私に構ってくるんだと思った
いつからだろう
あなたから視線をはずせない
目がいつもあなたを追ってる

気がつけばあなたのことをいつも考えていて
思わず失笑
一体どうしたんでしょうね
簡単に人を信じてはだめなのに

お願いだから
私に向ける笑顔を
他の人に向けないで
そんなに楽しそうな顔しないで

そうじゃなきゃ
私に話しかけないで
微笑みかけないで

私だけこんなにあなたのことが好きなのは
とても不公平だと思うのです



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2005年12月19日

上の空。

 上の空


私はあまりにも傷ついてしまって
もうあなたの歌を歌えない

安々しく話しかけないで
そんな作り笑顔はもう通用しないから
私を抱くときに他のことを考えてたくせに

私のことだけを考えてねって
あれほどお願いしたのに
月日って怖いもの
あなたはすっかり忘れちゃったんだね

冷え切った心
もう体をつないだって温まらない
私が逃げやしないか
あなたはそれだけが心配

ああ 電柱が倒れかかってきて
あなたにぶつかればいいのに
そうじゃなきゃ
暗いところで刺してやろうかしら

安心して
死なないように十分気を付けるから
こういうこと昔から得意だったのよ

私 一生懸命頑張る
弱ったあなたを優しく介抱してあげる
あなたは泣いて私に感謝してね



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2005年12月14日

呪縛。

呪縛


私のことを忘れないで
私を傷つけた償いなんていらないから
切り刻まれる痛みをずっと感じ続けて

誰にも心を開かないで
誰かがあなたの扉を開こうとしても
頑なに拒み続けて

私があなたを迎えに行くまで
私があなたの魂を抜き取ってしまうまで
それまであなたはずっと
ひとりぼっちで孤独に生きていくの

視線をあげて見回すことすら許さない
この絶対零度の宇宙の片隅で
あなたはひざを抱いてうずくまるだけ

希望も絶望も何も感じなくなる その時まで
あなた自身が消え失せてしまうまで



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2005年12月09日

幸せの気持ち。


幸せの気持ち


体の芯に、寒さが沁み入る夜に
温かい気持ちになりたくて
とても君に会いたくなる

居なくなってから気付くのは
それはいつもそうなのだ

ため息をひとつ
自分のためについてみた

「いま君は何をしているのだろう」

ふと視線を巡らすと
私の現実は私のものでしかなく
写真の君は微笑むばかり

伸ばす手は届かず
それでも私は
残った温かさを胸にしまい込んで
かろうじて暮らしていくのだ


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2005年12月08日

相聞歌。二。

君を好きな気持ち


君はそんなにもなるまで
頑張って 傷ついて
それでも 精一杯生きてる

僕が 君と一緒にいたいと思うのは
同情じゃない

僕はね
弱さを隠さない
君の強い心と素直さに
魅かれてるんだ

君が望むなら
僕は君のそばにずっといる
それがつかの間の宿り木だと
知ってはいるけれど

いつか 君は支えを必要としなくなる
その時までは
君のそばにずっといるから






あなたのくすり


5年という月日を
ほんの一瞬で失ったけど

あなたのおかげで今
取り戻すことができたみたい
    
自分に素直なのは
あなたが受け止めてくれるから

あなたに魅かれるのは
今だけのことではないはず
   
どうかお願いです
私の前から居なくならないで
私にはまだ
あなたのくすりが必要なのです    
   
それは私が
新しい幸せを見つけるまで 

そしてたぶん
その先もずっといつまでも

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2005年12月07日

相聞歌。

こころの支え


突然の深い悲しみが
私をおそったとき

まるでそのことを
既に知っていたかのように
あなたが私の前に現われた

どうしようもない寂しさと
やりきれない感情を
あなたの優しさが
そっと包みこんでくれる

あなたにはあなたの世界が
私には私の現実が
それぞれあるとは
わかっているけれど

そんなこと今は
どうでもいい

あなたが居てくれるだけで
ただあなたにそっと
寄りかかっているだけで
私には
心の支えになっているのです





君への想い

僕はもう一人の自分でいる時だけ
君のためだけの場所を
僕の中に作ってあげることができる

いつまでも望む限りは
君はここで安心していればいい

君との淡い恋は
忘れた昔を思い出したように切なくて
そして ささやかだけど幸せがある

僕は君への想いを忘れず
そっと胸にしまって暮らしていくよ

もう一人の僕は
僕の全てでは無いけれど
それでも 本当の僕なのだから




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2005年12月06日

指揮について。


 大人数を指揮するのは難しいと考えられがちである。
1)PTLとして8人を指揮する場合。
2)レイド主催として50人を指揮する場合。
3)ボス主催として数百人を指揮する場合。
難度は後者になるほど上がっていくというのが常識である。

確かに、それぞれでコツというものがあり、
大人数の方が難度が高いというのも一面の真実であるのかもしれない。
ただ、ここで見逃してはならないのが指揮官の適性と資質である。
少数精鋭を率いるのが上手い人もいれば、
数十人を扱うのが上手な人もいる。
さらに数百人単位を動かして初めて才能を発揮するような人間もいる。

さて。
ひとつの傾向として集団が大きければ大きいほど、
集団全体としてのベクトルは単純な形と方向で顕在化してくる。
そういう意味では、個を誘導するよりも集団を誘導するほうが容易な場合も少なくない。
さらに、個人自身も集団に対して配慮を行い個性の表現を控える傾向がある。
つまり、大きい集団を扱う方が、指揮官にとって必要な対応パターンは少ない。

ここで具体的に集団を扱う手法について述べる。
大切なことは縛ることではなく、包むことである。

例えば、
「〜〜〜してください。」
いきなり要求を突きつけるのは命令としていささかまずい。

応用を加える。
「〜〜〜なので、〜〜〜してください。」
ここで示した条件が、受け入れやすいものであるほど命令は遵守される。

さらに、能動的に行動してもらうために、
「〜〜〜なので、〜〜〜したときに、〜〜〜してください」
ここでやっと、自分自身で素早く行動することができるようになる。
「〜〜〜したときに、〜〜〜する。」という、
判断と行動がリンクする状況に自分を置くことができるからである。

このように指揮官は常に、集団に対して行動を要求するわけなのだが、
効率を上げていくために動機の内面化を図ることが肝要である。
理想は指揮官の命令が、個の動機そのものになることである。
そこに留意して指示を出すように心掛ければ、
「あの指揮官はなかなかやる」という評価を得られるであろうことは間違いない。



そして、分かり切ったことをこのように偉そうに書くのは非常に気持ちがよい。


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星に願いを。

 星に願いを   


駅から家までの、ほんのちょっとの歩き道
そんな冬の夜の、真っ暗な虚空

どちらかというと現実的な私が
ふと 願いでもかけてみようかと思ったのは

それは冬の星々が
あまりにも澄み切った中にきらきらと
見上げた空に
またたいていたからなのでしょうか

それとも
寂しくなった時にいつも思い出す
あの人のせいかしら

「あの人が いつまでも 幸せでいてくれますように」

失ってしまった温かさと幸せを
嬉しさとときめきを
感じていた日々
二度と戻ってこなくても
ずっと私を暖めてくれてる

そのお礼も今ではできないけれど
せめて、星に願いを。

sisi4400 at 21:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)