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リラクゼーション効果が大きい曲、という曲を探すと必ず入っている作品のひとつに「パッヘルベルのカノン」があるのですが、パッヘルベルって誰のことかご存じでしょうか。

まずは「カノン」ですが、これはクラシックにおける楽曲様式のひとつで、「輪唱」と訳されることもあります。

そしてパッヘルベル、というのはヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel)という人物のこと。17世紀に活躍したドイツの作曲家で、この時期の音楽はバロック音楽の全盛期でした。

「パッヘルベルのカノン」をもっと正確に説明するなら、「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」(Kanon und Gigue in D-Dur für drei Violinen und Basso Continuo)(長い!)の第1曲目ということになりますが、もちろん現在ではこんな長い曲紹介がされることはほとんどありません。

そして、リラクゼーション効果という観点から言いますと、これは確かにあるようです。

自分が就寝前によく聞くCDがあるのですが、その中にもしっかり収録されていました。

穏やかな旋律が次から次へと追いかけっこするように流れてきます。

それはまるで緩やかな小川のせせらぎのよう。聞く人の心が和むのも納得ですね。

ブラームス(Johannes Brahms)は、ベートーベン、バッハと並びドイツのクラシック音楽では「三大B」の一人と称される作曲家。

ブラームスが作曲した作品として特に有名なのが「ハンガリー舞曲第5番」です。

この曲は、ブラームスがハンガリーのロマ(ジプシー)音楽に基づき編曲した舞曲集の中の一曲。

クラシック音楽というと、「長い」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。

しかしこの「ハンガリー舞曲第5番」は、演奏時間がポップス並みにものすごく短い!そしてテンポが速くなったり遅くなったりします。

起承転結がとてもはっきりしていて、クラシック初心者でもすんなりと馴染むことのできる作品だと思います。

この曲は、喜劇の王様チャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)が、主演した映画「独裁者」(The Great Dictator)(1940年)の中で使ったことで大変有名になりました。(髭剃りの場面で流れます)

シールズ&クロフツ(Seals & Crofts )は、アメリカ出身の男性デュオグループです。

ジム・シールズ(Jim Seals)とダッシュ・クロフツ(Dash Crofts)によるこのデュオの作品で最も有名なのは、多分「思い出のサマーブリーズ」(Summer Breeze)でしょう。

これは1972年の作品です。彼らのサウンドはジャンル的にはブレッド(Bread)と同様、ソフトロックというカテゴリに入れられることが多いようですね。

確かにゴツゴツしたところがまったくなく、ふんわりとして優しく、そして多少の陰影が魅力的なサウンドが彼らの特徴です。

「この道は一度だけ」(We May Never Pass This Way Again)は1973年の作品で、旅立つ若者に向けられたと思われる内容の歌詞を持つ、味わい深い曲でした。

「大海原へ漕ぎ出すのを恐れるな。ありったけの勇気をかき集めろ。時間を無駄にしてはいけない。」と、歌の中で彼らは若い人たちに語りかけているようです。

美しくも力強いメッセージですね。若さの真っ只中にいる時は、こういったメッセージはなかなか響いてこないかもしれません。

でもいつかきっと「あぁ、本当にそうだよね」と思える日が来ると思います。

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