2002年10月

2002年10月11日

コマンド1:唯一絶対の神を私とせよ。他を崇めるな

 祝!!『West Wing』初放映!

アメリカのテレビなら、本来はパイロット版があるはずだが…2時間くらいの。
それは放送しないのか、NHKよ!有料だろが!?あ〜ン?(偉そう)

第1回目で、ここぞ!!というとこで遂に登場して下さったマーティンパパ上こと
バートレット大統領は、その第一声で旧約聖書における十戒の、『第一の戒律』を唱える。
「私を唯一の神として、他の神を崇め奉ることを禁ずる」

ちょうどその時その場では、宗教団体(クリスチャン系)の代表3名と、ホワイトハウス側の
大統領側近たち3名とが、折衝中。
大統領の広報次長だかなんだかの、テレビ討論における失言(「神様は脱税で忙しい」)に対して、
償いを求める女性クリスチャン派。「今度の大統領ラジオ演説で、コンドームか、ポルノかに触れて下さい」
側近たちは「そんな交渉には応じる準備がない」と、動揺。
女性は強硬な態度で押し捲る。「何が脱税よ。あなたのニューヨーク的なジョークは最低」

この台詞に含まれるものを敏感に感じ取った広報部長(問題発言した男の上司)。
「…ニューヨーク的なジョークだと?あんた、それはジュー(ユダヤ)って意味だな?」
で、もめにもめだす3対3。

んで、戒律の話になって、「第一の戒律はなんだっけ〜?」とつぶやいた誰かの声に応ずるごとく
杖をつきながら(自転車でころんだので足を捻挫しているのだ)登場した大統領が、そらんずるわけです。

そのあとの大統領の「場のサバきぶり」は痛快無比でして、たとえて言うなら水戸黄門(笑)
ジョーカーを持つものが最後に勝つ、ってぇやつでござんす。(なぜか江戸っ子)

 …だがこの第一声。唯一絶対の神は私だ。すべての中心は私だ。私を崇めよ。
…という内容のその言葉。それが「米国大統領」の登場場面の第一声。ハッハッハ。
保守派は表面を捉えて喜ぶだろうか。改革派は、逆に皮肉とみて笑うだろうか。
そんなあやうさをはらんだ台詞と感じられる。
まだ1つ目しか見てないわけですが、この「あやうさ」路線で際どく展開するなら評判通りの傑作ドラマだね!
来週も楽しみです。

 ところでコマンドと書きましたが、十戒はホントにコマンドなんですよ。
Ten Commandments. コマンド2は、「アイドル禁止」。
アイドル=偶像。己のために偶像を作っては(所持しては)いかんぜ。という指令。
アイドルに殉じている俺は、根本的に門外漢だね!唯一絶対の神なんてぇ発想が嫌いだからね〜
カミは便所に宿る。

sith_ko2 at 23:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2002年10月07日

戦慄の朝

 私が最も嫌いな生き物のベスト3
栄えある第1位 ゴキブリ
第2位 ナメクジ 第3位 クモ。

そしてこの、世間一般で「憂鬱な月曜日」と呼ばれる週の始まりであるところの月曜の朝に…
その、恐怖はひっそりと…訪れた。

私よりも先に台所へ入った母が、まだ寝床でぼやぼやしている私に聞こえる声で(狭い家ですんで)
言ったのだ。
「ごめんね。ご飯の中にナメクジが入ってたから今朝はご飯が間に合わないわ」

ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!

ナメクジ炊きこみ御飯かよぉおおおおおおおおおおお!
勘弁してくれ。
これは悪夢か。悪夢であってくれ。悪夢でさえ見たかねぇよ。
どうやったらナメクジ炊けるんだよ。
考えたくもねぇよ(号泣)でも想像力が光より早く俺にイメージを与えてくれるよ。

これほど目の覚めるような体験、つうのはあまりない。
アドレナリンは恐怖を感じた時にも分泌されます。(だからなによ)
見ませんでしたよ。もう想像だけで十分ですんでね。そのタキコミゴハンをね。

怯えている方のために原因と思わしきものを書いておこう。飯は炊く前に洗って少し寝かす。
その寝かす場所がまずかったと思われる。…そういうことだ。(でも台所の流しなんだけどな!ギャー!)

以来その炊飯器は活動していない。ていうか俺は食わないよ。それで炊いた飯。
幸いもう1つ炊飯器があったのでね。

俺の親父は大戦中に、粥の中からウジが出てくるという経験をしたみたいだが。
 映画『ブルベイカー』(ロバートレッドフォード主演、1981年頃の映画)の
腐敗した刑務所内の飯にも出てきたよ。ウジ。
 そうそう、『ショーシャンク・リデンプション(〜の空に)』でも出てきたね…んで
げんなりしたティムロビンスに近くのじいさんが「お、きみ、それ食わんだろ?くれないか?」と
話しかけるんだな。うっげーおっさんそれ食うんかい?!!と誰しも思うわな。(観客もな)
するとじいさんは「ちーちーちー」と言いながら懐のちっちゃなヒナにあげるのだった。
心暖まる光景だ。食わせているものは見ないでおこうね(笑)ゲバボ。
_____
昨日購入のビデオには恐るべき、予想だにしなかった欠陥があった。
UHF/VHF(つまり地上波テレビ放送)のアンテナ差し込み口と、BSアンテナ差し込み口が近すぎたのだ!
ばっきゃろ〜2つ一度にさせねぇじゃねぇか!
マレーシアのヴィクターの工場の管理人共に制裁をくわえねば。呪。(ブゥドゥ)

困ったのう。とりあえずBSのをあきらめているが。
アンテナ線の変換プラグがでかすぎなんだよなぁ。これが通常のジャックの形だったら問題ないんだが。
なんとかなるかなぁ。電気屋に相談せねば。宿題発生。それが玉に傷じゃのう。
やはり32,000円つうことかのう。
____
地獄なことばかりの月曜ではない。イギリスから通販している雑誌Empireが届いた。
中にタイムリーにもマーティンパパ(*Martin Sheen)のインタビュー記事があった。きゃほほう♪
いいこと言ってんだなこれが。
「人間は精神だけでは生きられない。肉体だけでも生きられない。
精神(魂からくるスピリット)と肉体をどうやったら連合(ユナイト)させて使えるか。
人間は、その方法を各自で一生かけて学んで行くものなんだ」

さすが、俺の好きな男だぜ!(惚れ惚れ)
今は、大ヒットテレビシリーズ「The West Wing」の大統領役を演じるために
政府の機関と取り引きしてシャバに出ているらしい。次に人権運動や何らかの政治活動でパクられたら
逃れらる術なく、投獄、と決まっている「取り引き」らしい。

「『ウエストウイング』の出演がある間は、努めて逮捕されるような行動はとらないように
するつもりだがね。それでも自分が抑えられなくなる、理性が飛ぶような時が来たらどうなるか分からない。
現在、アメリカはイラクと開戦ムード一色だ。これは黙っていられない。
世界のどこかで誰かが、現実に被害を被るような時に、何もしないわけにはいかないからね」

ああ、パパ上さま。頼もしい御方。好きです。(←ドあほう)

ちなみにこの『ウエストウイング』、10/11からNHK総合にて夜、放送開始でござんす。バンザ〜〜イ!
邦題は『ザ ホワイトハウス』。
アメリカのことを理解したいという奇特な危篤な(←どっちが正解でしょうか?笑)方々は、必見です。
セクシ〜マイダ〜リン マーティンパパ上さまをぜひ。(見ないでいいですハイ)

sith_ko2 at 22:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2002年10月06日

Steam Heatを踊ろう

 日曜。知人に貸していたDVDの「フォッシー」が返ってきたので、ついついまた
見てしまった。全篇125分。そして終ってからまた戻して、大好きな
「Steam Heat」だとか「I wanna be a dancin' man」とか「Sing,Sing,Sing」を
再生繰り返しつつ、振り真似をしてしまった。

真似しきれるほど容易な振付ではないのだ。ほんとは。
でも楽しいのでがんばってみる。汗だく。
立錐の場所もない、と表現されるにふさわしい我が部屋で、これらの踊りをどうやって真似るのか、と
聞かれれば…
「世の中には君の想像さえ及びもよらぬ事象がたくさんあるものなのだよ、ホレイショー」
There are more things in heaven and earth,Horatio,than are dreamt of in your philosophy.
と答えておこう(どうせオイラはハムキチだーい)

名振付「スチームヒート」の驚異のスリ足をなんとか真似ようとムキになっていたら
右足の表面が擦れて皮がむけてしまった。ヤワだな。

せっかくDVDがあるのだからこれからもたびたび頑張りたいものだ。うむ(何が「うむ」やねん)
_____
夜。雨の中を栄電社へ。新ビデオ購入。現在、メーカー側は製造を中止した年から7年間は部品を保存しなくては
ならないらしい。保険も払って、5年保証を栄電社に約束させる。
こないだのヴィクタービデオに対する冷たい仕打ちが腹立たしかったので。

今回買ったのもvictorだ。BSチューナー内蔵だったので決めたのだ。
もっと財政が潤っていたらDVDレコーダーにするのだが。
保険入れて32,000円ほど。家で中味開けてみたら、メイドイン マレーシアであった。
人件費の安い国に工場作ってがぽがぽ商品作って叩き売り〜な資本主義界の仕組にふと思いが飛ぶ。

夜中まで新機ビデオの設置&使い方読破にいそしんだ。

それにしても。買い物において車を運転してくれた姉が恐るべき逸話を語った。
姉「保険をかけたのは賢いぞ。やはり何事も保険だ。自分が怪しいと思ってるならなおさらだ。
  それに保険はかけておけば何も起こらないものだ」
俺「あ、それは旅行傷害保険を売る時の決まり文句というか、殺し文句ですぜよ」
姉「そうだな。ワシなんか50万のフルートに、保険をかけたら55万ですよと言われたけど、かけたぜ!
  で、かけといて良かったことになったんだぜ。はさみを落としちゃってな。
  フルートへこんだのタダで直してもらえたからな!」
俺「なんではさみ落とすんだよ!」
姉「落ちるときは落ちるんだよ!だから保険はかけといて損はしないんだよ!
  大きい目で見れば、出費じゃないんだよ」

3万1千が3万2千、とかいうレベルじゃねぇや。姉、すげえ。さすが大物。
7of9(セヴンオヴナイン)のそっくりさん。(←性格が。「日々目指すのは?」ときかれて
「完璧、だ!」と答えるようなヒト。米国テレビシリーズ『スタートレック/ボイジャー』のキャラの一人)
金がなくても、この人は心までもが貧乏にならないタイプなんだよなぁ。うらやましいねぇ。


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2002年10月04日

カシミヤ製モビルスーツ

朝。通勤列車でいつものように眠っていたら(たった8分くらいの乗車箇所なので仮眠)
現役高校生男子数名の会話が前方から聞こえてきた…

高校生1「ぶったね?父さんにだってぶたれたことないのに!」

この台詞は…と、思わず目も覚めようというものじゃないか、諸君。(笑)

高校生2「(笑いながら。ちょい、渋い声)アムロってさ〜たしかオレらくらいで若いんだよね」
高校生1「そ、そ。(2よりも1は声が若々しい)でもやっぱガンダムつったらシャアじゃん?
     シャアっていくつだ?」

うーんそれはイタイ質問だねぇ。彼には聞かないほうがいいぞ。殺されるかもよ(笑)
んなこたないか、少佐なんだし〜(「坊やだからさ」なんて言うからおっさんくせえって)

高校生2「シャアか〜いたな〜『赤い彗星』」
高校生1「あんさ〜(*あのさぁ)、おぼえてる?シャアの乗ってたやつ。ザザビー。
     (注*もし覚え間違いの名称だったらお許し下さい)俺、あれがめっちゃ好きでさ〜」
高校生2「どんなんだっけ?」
高校生1「他のザクとかとは違うんだよ。すげ、カッチョイイの。ぜってぇイイ。ザザビー!」
高校生2「色が違うんだよなぁ、シャアのは」
高校生1「そうだよ。だってさー色変えないと、他のと一緒で分かんねぇじゃん。バサっと
     やっつけたその中にシャアいました、じゃ駄目じゃん!(笑)」
高校生2「アハハハ」
高校生1「違うんだよいろいろ。性能とか。素材とか。カシミヤだったりするんだよ」
高校生2「(爆笑)…カシミヤか!」
高校生1「(自分でもネタに満足しつつ)…そうだよ〜。だいたいさ〜ああいうの(モビルスーツ。
     モバイルスーツですね。携帯スーツならぬ業務用外装。)ホントに作るならさぁ、
     それくらい軽い素材とかじゃないと駄目じゃない?」
高校生2「(フフフとしつつ)うんまあ、そうだな」
高校生1「…(声がニコニコ)カシミヤだよ、カシミヤ(笑)」

おもしろくて眠れねぇよ!(笑)
君たち、その若さでどうしてそんなに初代ガンダムに詳しいんだ?
最近どっかのチャンネルで再放送したっけか?もしやケーブルかな?

なにはともあれ、愉快な発想だったのでメモしておきたかったのでした。
カシミヤか…冬ならいいけど夏はどうすんねん(ていうか服。服がそもそもモビルスーツなんだな結局))

sith_ko2 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 夢ネタ 

2002年10月03日

さらばナショナル「マックロード」

長年愛用したビデオがテレビ放送(地上波)を受信しなくなった。
すわ、壊れたか。
とりあえず修理に出してみるべく、取り出す決意。
その前に、ビデオの棚を掃除。ぎゃああああああああああああああ

カビ地獄になっている。(一番下の段のみ)

今はさわれるようになったが、ついこの間まで、棚の前に新聞ビルが建っていたので
掃除できなかったのだ。おのれ親父め。(*新聞ビル責任者)

貴重品テープを軽く10本以上ゴミとしてまとめた(資源ごみとして指定日に出す)
くやしい。棚のガラス窓も懸命に乾拭き。
カビを防止するいい薬を探さねばならん。=今後の課題。

やっとこマックロードに戻る。何年かぶりで、コンセントを抜く。
(あ、いけね スタトレDS9を録り始めたテープが入ったままだ!)
もいちど電源入れ、テープ取り出しボタンを押すつもりだった。
と、ところが。

バチバチチ!ボン!と火花を出し煙がはぜて、べっこう飴のようなおいしそうなニオイが!!

もうだめだ〜〜。なんて馬鹿なんだ俺〜〜〜
きっと無闇にコンセント抜いちゃったので、弱っていた機械にショックを与えてしまったに違いない。心で泣きながら近くの家電屋へ。

家電屋マダム「テープを無事に取り出そう、と思ったら背面(下部)からちょっとずつはがして、慎重に取り出さないといけないんです。だから、かかりますよ(*費用が)」
俺「いくらですか。1万?」
マダム「そんなにはしませんけど…」
俺「じゃ、5千?」
マダム「どうでしょうかねぇ…」
俺「5千前後ですか」
マダム「少なくとも1万円はしませんけどねぇ…」

テープの中味をまだ見ていないのがネックだった。姉にも確認しようと思い、その場は撤退。持ち帰り。5千円の価値が、中に入っているDS9にあるのかどうか。

姉「それはどうかな〜」(迷)

ダメもと、で、俺はコンセントをまた入れた。
ああ、そこで奇跡が起こったのだ!
マックロードは突然、テープを吐き出したのである!(俺がボタンは押したけど)
直後、再び火花!ボン!!煙モクモク〜。べっこう飴のかほり。

…俺の愛用した機械は、最期の最期にふんばってくれた。ありがとう、マックロード。
品番NVーFS1。1987年(昭和62年)10/18に、176,000円(それでも姉の従業員割引ありで)で購入した、初めての「二ケ国語/ステレオ/ハイファイ/SーVHS」ビデオ。

よくぞ15年(ほぼ)働いてくれた。君の献身は忘れない。感動した。マジでだ。

録画画面が赤くなるのが玉にキズのメカだったけれども…。
でもよくやってくれたよ。ありがとう、ありがとう。さようなら、さようなら…

一刻も早く新しいビデオデッキを揃えねば。10/11金曜からの番組開始に間に合わない。
俺は本気で焦っているのだった。(*祝!West Wing 国内放送開始!!)

sith_ko2 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 家電栄枯盛衰 

2002年10月02日

これは決断できなかった男の物語である

 …というナレーションを映画の冒頭にもってきたのはローレンス・オリヴィエ監督主演の
俺様映画、『ハムレット』であった。

この有名な戯曲の映画化に取り組んだのは何もオリヴィエ様だけに限らず
新しいところではケネスブラナーが監督主演した以下略、
その前だとオペラ舞台の演出も手がけるフランコ・ゼフィレリ監督メルギブソン主演の以下略、
もっと前にはロシア映画もあったらしいし
おっとそういえば我らが(笑)ビルマーレイも登場したイーサンホーク主演版の
現代版ハムレットもありました。エルシノアが巨大企業で、ハムレットはそこの御曹司という
設定。ケッサクだったのはハムレット王(パパ)の亡霊を演じたのがサムシェパード
だったことか…たしかアルマーニを着ているのだ(笑)

そのイーサンホーク版の発想そのものは、アキ・カウリスマキの「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」
という邦題の映画からの拝借だったが…(ここでのハムレットはおデブ)

ハムハム話はアレンジものも多く、誰もその名前を覚えてないはずの脇役コンビが
主役になってしまっている「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」だとか
前述のケネスブラナーが監督のみ手がけている「世にも憂鬱なハムレットたち」だとか
演劇だけれども「フォーティンブラス」だとか、枚挙にいとまなし。

「世にも憂鬱な〜」は、イギリスの片田舎の教会を舞台に、地方公演で「ハムレット」を
上演しよう!!とする寄せ集め演劇集団の奮闘を愉快で微笑ましく、なおかつ演劇というものへの
愛情とその魅力までをも描写した、愛らしい映画だ。ブラナーは「ハムレット」のほうでは
『原作を一語一句すべてノーカットで映画化する!!』という前人未到の試みに挑み、実現させ、
あまつさえその長尺映画(4時間だっけか)を全国ロードショー公開までさせちゃった
大変な冒険児で、それだけでも評価できるのだが(ヒゲ顔で演じたハムレット演技そのものの出来に
ついては…残念ながら、映画化そのものの偉業に比べると影が薄い)…どっちゃかとゆーと
この、マイナーな役者ばかりが登場する「世にも憂鬱〜」のほうが、『映画』としては
良い映画になっていたと俺は思う。
 他人に薦められる映画だ、と言い替え得る。
 オリジナリティがあるといいましょうか。

デカく、長く、金をかけてあり、高尚…そういう観点で『映画』は評価されるものではないんですなぁ。
というかそんなとこ(だけ)で評価しちゃいかんのですよ。と俺は思うのよ。

だから「世にも憂鬱〜」のほうで、オカマ(queen)のおっさん役者が、ハムレットのママ(女王=queen)
の役をやることになる(笑)…とかそういう感覚のほうこそが、映画を見た人になんらかの思い出を残す
「良い映画」の「モト」だと。

 「世にも憂鬱〜」はとにかく演劇人の悲喜こもごもが見られるってとこだけでも
お薦めなので、ハムレットの原作が読めねぇ(読みたかねぇ)方にもどうぞ、です。
原作知っている人なら、また更に面白さ激増ですぜ。

…さて、この文章の冒頭に話を戻しますと…
 ブラナーのノーカットに対して、オリヴィエの「ハムレット」は実にすごい省略を
しておりました。ロズ&ギルコンビが抹消されたのです。ゆえにロズ&ギルコンビにハムレットが言う
「この世に善悪の区別などない。人間がどちらかに思い込むだけだ」
( For there is nothing either good or bad,but thinking makes it so.)
という俺の大好きな名台詞も消えちまっとります。

そして、原作戯曲には存在しないナレーションの一文、
『This is a story...of a man...who could not make up his mind.』
が付け加えられました。

この話は(つまり「ハムレット」というお話は)〜という話なんですよ。
と、いきなり言い切ってしまうという…オリヴィエの映画版はそういう作りなのだ。

ま、名作と呼ばれるものは常に『解釈の幅』が大きいので、さまざまな解釈や論説を
永遠に生み続け、卒論のテーマとなり本のネタとしても重宝する「ハムレット」の
「一解釈としてこういうのもアリだろう」という作り…とも言えるかもしれない。
オリヴィエは映画版を、『泣ける映画』(悲劇)としてきっちりまとめた。
格調高く、白黒撮影は美しく(アカデミー特別賞受賞)、衣装も最高。
モチのロンロンでハムレット役としての演技は名演であった。

演劇(舞台)ではすべてを「喋る」ことになるハムレットの台詞を、オリヴィエは映画独特の手法
すなわち「モノローグ(ヴォイス・オーバー)」と実際に「喋る」の二種混合で構成し、
ハムレットの『思考』と『独白』というコントラストを形作った。
それは映像表現とあいまって、強烈な印象を残すことに成功している。

たとえば映画化においてどの監督も悩み抜き知恵を絞り抜く、有名すぎなあの場面…
to be or not to be...
のオリヴィエ版は、次のような映像展開をする。
***
ハムレットの居城エルシノアの石の螺旋階段をカメラは横から捉え、上がって行く。
わずかな石段だが、何度も同じフィルムをつなぐことで、長い長い階段を上がって行くような錯覚が
生まれる。音楽、息せき切ったような盛り上がりでその映像に追随する。
ダーン!
と、音楽の頂点とともにカメラもまた、石段の頂点に達する。
そこは城の塔のひとつ。
塔の下は海に面した断崖絶壁。それを見下ろすきわどい位置に、ハムレット王子がいる。
ザザ…ン ザザ…ン と波の音が聞こえている
ハムレットの後頭部にカメラは接近し…まるで彼の頭の中に入って行くように…
画面、オーヴァーラップで(ハムレットの頭を突き抜けた気分で)彼の前面オデコに変換、
画面下の目は、絶壁のはるか下で打ちつける波を見ている(波もオーヴァーラップする)

で、to be...or not to be....とつぶやきが始まるのだ…

ハムレットのここでの独白は、自殺衝動をも語ることになっとりますが
有名なto be...のすぐ後に、声はモノローグに移調し

...or by opposing end them.(それともいっそすべてを終りにするか?)の部分で
ハムレットが手に持つ短剣を絶壁へすっと落とす、という映像を挟み
さらに言葉がモノローグのまま続いて
ドックン…ドックン…ドックン…ドックン…という心臓の鼓動のような
効果音が高まりつつ、ハムレットの浮世への愚痴がさんざ続いたあげく
to die..to sleep...(死ぬと…眠りにつき…)
purchance to dream! (夢を見るかもしれない!)

その驚愕とともに鼓動音は消え、ハムハムが己の思考の流れをいったん断ち切る
(ハッとする)…というふうに続いていく。
***

なんですかねぇ、文字にするとややこしくて分かりにくいでしょうが、
優れた映像は文字にしにくいんすよ。見て頂くのが一番です。
ちなみに小学生でも、このオリヴィエ版ハムレットは感動できる代物ですよ。
俺は泣きましたから。(小学4年生だったかなぁ)
映像の力、音楽の力、意味が分からなくても言葉(台詞)の美しさ、
それらすべてがちゃんと理屈をこえて迫ってくる。そういう映画でございました。

蛇足ですが to die,to sleep,purchance,to dreamという言葉をラッタッタ〜と
声に出した時の流麗さを改めて感じさせてくれた映画が、ロバートカーライルがダメ親父を
演じていた『アンジェラの灰』でございました。トイレで「ハムレット」を読んでその言葉の
美しさに感じ入るのはやっぱり小学生くらいの男の子(彼が主人公)だったはずだ…
 そうこなくっちゃ、なのだ。
_______
歯医者で神経を抜いた俺はマイバイセコー(自転車)へと進んだが
ふと気付いた。
奥歯の横にまだ綿(よだれとり?)が入っとるでわないか。
(取り忘れかよ!医者〜!)
 俺は指つっこんでそれを取り出した。
(くそったれ〜 捨ててやるぜ〜)
自転車の脇にあった植え込みにぽい、と捨てた。

しかし…その植え込み、とても綺麗に整備されている。その地面部分に光る白いヨダレ綿。
目立つ。
小心者な俺がどこからか降臨し、こんなささやきを吹き込んでくる。
「植え込みにゴミを捨てるのはやめなさい」
暗黒面な俺、反論する「俺のせいかよ!綿くらいとりゃよかったんだよ!」
小心者「だったらもっと早く言えばいいでしょ」
暗黒面「忘れてたんだよ」
小心者「じゃあんたも悪いでしょ」
暗黒面「…それは認めらぁ。でももう捨てちまっただろ。終ったろ」
小心者「せっかく綺麗な所なのに、ガンになんのはあんたが捨てたゴミだけだよ」
暗黒面「あれを拾えってのか?ええ?」
小心者「いい発想するじゃないのよ」
暗黒面「俺のよだれのついたゴミを、せっかく捨てたのに、俺が拾うのか?」
小心者「自分のよだれでしょー。他の人に取らせるほうがきちゃないっしょ」
暗黒面「う…そうだけどよー」絶句。

こうして小心者は勝訴した。俺は綿をまたつまみ、つまんだまんま自転車スタート。
コンビニでミルクを買う予定だったので 綿はコンビニのゴミ箱へと挿入された。
ああ、なんて小心者なんだろう、俺…
この葛藤が生まれたそもそもの原因は歯医者ではないか。許すまじ(逆恨み)

…これは決断が狂った人物の物語である。(ウソ)


sith_ko2 at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 外国映画 

「大丈夫か?」とその拷問者は繰り返す

 歯医者を怖がる人が絶対に見てはならない映画がこの世には存在する。
そのタイトルは「マラソンマン」
主演=痛い歯にあう男:ダスティン ホフマン
助演=痛い歯を作る男:ローレンス オリヴィエ

アメリカ映画において、『何を考えているのか分からず/知的で/冷血』
な悪役を演じるのはイギリス人と相場が決まっている。これはアメリカ人の
イギリスコンプレックスが生む有名な心理である(らしい)。

それでかどうか知りませんが、「サー」の称号が輝くオリヴィエ様は
「きゃああああ これがあのハムレット様なの?こえ〜」という名演
(いや、怪演と呼ぶべきか)を「マラソンマン」に刻んでいる。
そのルックスは…
はげ。眼鏡。じじい。体格いい。目が死んでる。
と、そういう感じ。

歯医者じゃなくても怖いルックスだ(笑)。なのに歯医者なわけだ。
もうこれだけで怖いでしょう。どうです。こわくなってきましたか。
先が怖くて読めない人はすぐに撤退してください。(脅すな)

 ダスティンホフマンはNYの大学生。彼はマラソンが趣味で、セントラルパークの
レザボア(貯水池)の辺りを、他の多くのマラソンランナーたちと同様に汗をかきつつ
回っている。そんなある日、兄がホフマンのアパートまで来て死ぬ。

*兄を演じていたのはロイシャイダー。「ジョーズ」のブロディ署長。
「オールザットジャズ」で監督フォッシーの分身となる主人公。
「ブルーサンダー」ではヘリコプター乗り。70年代的な役者さんである。

…そして間もなく、いきなりホフマン青年は怪しい連中に捕まり、
拷問される。なぜ。なんのために。彼にはさっぱり分からない。
ここでオリヴィエ様が有能な「拷問者」として登場する。
歯医者なのだ。そして、歯を痛めつけて言うことにゃ
「大丈夫か?(Is it safe?)」。
ホフマン青年でなくとも、こう答えるだろう。「何が?!(what?)」
すると、この地獄から来た歯医者は黙して、再び歯を痛めつけるのである。

さんざん悲鳴と涙を吐き出したホフマン青年に同じ問が降りかかる…
「大丈夫か?」
ホフマン青年には、拷問者の眼鏡の奥の冷ややかで無感情な目とその手に光る
歯科医の道具しか見えない。「だから、何が大丈夫なんだ!俺のことなら
大丈夫なわけないだろ!!」そりゃそうだ(笑)
 だがここでひるまないのがイギリス人である(笑。偏見的)
「…大丈夫か?」
ジイイイイイイイイイン の ガリガリガリガリガリ〜の うげぇええええーの
ゴボゴバゴバゴボボボー の じたばたびりびりりーの どっひー。が続く。
暗い部屋の真ん中で、椅子に縛りつけられて、歯医者にいつやむかも知れぬ拷問をされる。
悪夢的な映像とはまさにこれだろう。

…だが悪夢にはまだまだとどめがくるのだ。俺は初めて見た時にあまりの恐ろしさと
絶望感に戦慄した。こりゃーこわいっす。テレビで見てこれなんだから
映画館で見たらどうなんの。1976年の映画なんですが。
70年代ってのは怖いのよ。いろいろ。
どこがどう絶望的だったのかは書かない。見てのお楽しみ。

 言うまでもないが、オリヴィエの問には意味があるし、ホフマン青年はそれを映画の
後半で知ることになる。(歯の拷問でショック死するほどには弱くないということだ。
みんなもこういう時のために常日頃から体を鍛えておこう。←死んだほうがまし?)
ホラーであり、サスペンスフルな一級のスリラー映画であります。
監督はジョン シュレシンジャー。都会の怖さを描く人です。

 この映画の後半で、オリヴィエが街を歩いていると、老婆がまるで幽霊か生きた死体を
見たかのごとき驚愕の面持ちで、オリヴィエを指差し(注*露骨な指差しはマナー違反
なので、よほどの事態でなければ普通やりません)「く、…黒い天使だ!!」と叫ぶ
場面がありましてね…忘れられませんねぇ〜。『黒い天使』つうフレーズが。
(これで覚え間違いだったら大恥ですが。笑)

 映画鑑賞後、しばしわが家では「く、黒い天使だ…!」ごっこが流行りました(笑)

ウムム?白い悪魔だったかもしれないぞ(不安。確かめたくなってきた。テレビ放送しないかな)

*********
実録。『歯医者で俺はよがれたか。(よがるな)』

インフルエンザのようなちまい注射器で まずブスリ。
待たされる。続いてでかい注射器でブツツツツー。
んじゃ、さっきのは麻酔のための麻酔かよ…と考えつつ、再び待つ。
私待つわ いつまでも 待つわ(古い)

じわじわと麻酔がきいてくる。だが『なんでぇこんなもんかよ』という効きかたである。
何食ってんだか分からないという話じゃなかったか。
あっそうか 歯、抜くんじゃないから 弱いのかな、麻酔。
でまぁ 左顎が綿のようになってきて おもむろにゴリゴリゴリーと削る。
上の歯なので水平線マイナス10度くらいに後ろに椅子を倒した状態である。
…これが効くんだ。肩凝りに(笑)
気持ちよくなってしまった。
上でも下でもこれからはこの態勢で治療して頂きたいくらいだ(無理だよ)

3つも4つもゴリゴリ器具を変えながら 削る削るどこまで行くのだ日本を突き抜けると
そこはブラジル、というくらい削る(うそです)

んで神経とった(らしい)
歯医者「はいもういいですよ」
俺「え?もう終りですか?」(←このへんビルマーレイ入っている)
歯医者「終りました」
俺「ええっじゃ、神経とれたんですね?どこに、どこにあるんですか?」

見たくてしょうがなかったのだ。(興味津々)

歯医者「これです」と、台の上をさす。ルーペがある。
俺「え?どこ?」
歯医者「見えますか?(ルーペを示す)この…」
俺「こ、これ?え?この先っちょの、ちょろちょろ??」
歯医者「そうです」
俺「こ、こんだけのもんなんですか??!」

どんだけのもんだったらよかったのだ、俺よ。

歯医者「こちらへどうぞ(受け付けに行く)」
俺、まだ釈然とせぬままついてゆく。支払いもせねばのう。
歯医者、受け付けに置いてあるらしき大きな本を開き、絵を見せてくれる。

歯医者「これが歯です」
俺「はー」(←無意識なので見逃して下さい。クソダジャレ)
歯医者「ここが神経なんです。これは絵が大きいからこんなに大きいですが
   実際の歯は小さいですから。ここは象牙質、これは弱いものです。その周りを
  エナメル質がかこってますから、そこさえ突破するとあとは簡単に削れるんです。
  そして、ここの神経を取り除きました」
俺「ほほーなるほど。それが、あれっぽっちなんですね」
歯医者「そうですよ」
俺「いやー実は経験者の人が言うにはこう、糸のようにズルズルズル〜ッと引っこ抜い
  たとか何とかなんで…早いなぁと」
歯医者「(笑)どこまで抜くっていうんですか。そんなになるわけないでしょ」

あまり『人体の不思議展』なぞに行って人間の神経を全部引っこ抜いたものなんぞを
眺めてくるもんじゃないという例である。(笑)

 いやだってさ、俺の母親がそう言ったんだってばよ。(頼りにならんなぁ)
俺だってそんなに神経出てきたらどうなるんだろう、とか思いましたよ。
脳神経まで抜けちゃうぜーとかね(笑)

てな調子で歯医者をずっこけさせつつ、俺は無神経に。(一部のみ)
お代は1,780円也。よがれなかった。金返せ(←これぞインネン)。続く


sith_ko2 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 外国映画 

2002年10月01日

歯医者でサディズム

 スティーヴマーティンといえば映画「リトルショップオブホラーズ」だろう。
あの映画をスクリーンで見た時は、いろんな意味で感動したし感激したものだ。
1 ようこんな映画が日本公開されたものだ!
2 クッキーモンスターにここまでできるとは!フォースの力を侮ってしまったぜ!
 (*解説:監督がフランク・オズ=ヨーダ)
3 S'wonderful!S'marvelous!What a fascinating movie!!
 (ミュージカルでホラーでブラッディマーダラスでスウィ〜トラヴストーリーで
  サタデ〜ナイトラ〜イヴ!な出演者がつるべうちのにぎやかコメディ、言うことなし)

そしてマーティン扮するサドの歯科医、彼が真に「scene stealer」なのだ。
その一挙手一投足、画面の隅から隅にみなぎるパワー、音感敏感ドギツ感
すべてが素晴しく 魅力的で overwhelming(打ちのめされる) 
あれを見ずにマーティンが語れるだろうか。いや無理だ。
こんな代表作を撮ってもらえて彼は幸せ者だ、と鑑賞中にさえ思うほどに
「リトルショップ〜」は良い映画だ。もう一度映画館で見たい映画の一つだ。

彼の初登場場面について多くは語るまい。ここを偶然読んだ方が
初めて見る時のキョーレツ感を損なわぬように(笑)

マーティンだけでもすごいのに、そこへさらに登場するのが
マゾの患者(歯科専門)、ビル・マーレイ。
この対決(と表現するしか…笑)を見ないで死ぬ奴は映画ファンの風上には置けねぇ。
私は館主だが「もぎり嬢」がSM対決を見たときにボソリと
「これ…18禁だよ(笑)」つぶやいたのが忘れられない。
その映像とは!
*****
歯医者マーティンの背中がスクリーンをいっぱいにしている。
彼は(不承不承ながら)押しかけ患者マーレイの治療(と称する苦痛プレイ)を実行中なのだ。
歯医者といえばあの音、という音がジイインジイイインと響きつつ
マーレイのよがり声がそれに混じる
そしてマーティンの背中を感極まったマーレイの両手ががっしと掴む
*****
…というものである。やばいよこれ(笑)これをどうなんですか、
「コメディ映画なんだよねー」と言いながら家族で見にきちゃったりしたグループとかが
いたらどうなっちゃうの(笑)
SMに免疫のない清らかなカップルが見にきていたらどうなのよ(笑)
日本なんですから(いやそれはアメリカでも問題は一緒か)
あたくしみたいなド変態には、「やった!やってくれるぜ!(大爆笑)」てな痛快傑作名場面ですが。
もぎり嬢の言うとおり、R指定にしたほーが…世のためだね(笑)
ありゃ、「ピアノレッスン」のハーヴェイ旦那のヌードよりもR指定ですよ。
旦那のヌードはロダンの彫刻みたいなもんだよ
上記の場面のきわどいエロさに比べりゃ(笑)笑えるけれどもありゃ、ほんとに立派な場面ですよ(笑)

もっとすごい(どこまですごくなるんだオイ)のは
ここで、マーレイは楽しみまくっているのに、マーティンは全く楽しめないってのを
描いちゃったことなんですなー。
「畜生、不愉快だ。とっとと帰れ!」とマーレイを帰すマーティン…
つまりですね SMにおいては結局のところ 主導権を持つのは受け側なんですな
ノンケさんは攻め側にこそ主導権があると解釈しがちなところを…
こわいですねー ここまで描いてしまう映画が存在するんですねー
こんな明るく楽しく描いてしまってるんですねー(笑)
 マーレイ、帰り際にばっちりレアもの手術器具を懐にしのばせてたりして
それをマーティンに見つかってたりして(笑)。
 …カタルシスを得られなかったマーティン歯科医の欝屈のとばっちりは
すべていたいけな主人公に及ぶのであります。主人公、大ピンチ。
その後の展開が気になる人は映画をぜひ。(笑)
____________
ところで歯医者である。
いよいよ左上奥歯(親知らず)の神経を抜く決意を固めた。
10/2に俺は名実ともに「無神経」になる予定だ(笑)
以下、9/30の歯医での会話
俺「抜くしかないんでしょうか?」
歯医者「いや、神経抜くだけでもいいですけど」
俺「どっちがいいんでしょうか?」
歯医者「まあ 価値観の問題ですね」
俺「はあ」
歯医者「歯をそのまま残したい、というんなら神経を抜く。でもこれは5、6回はかかります。
    抜くなら1回ですみます。どうせいらない歯なんだから抜いたら」
俺「うーん」
歯医者「ま、いいですよ別に。急に返事ができることじゃないでしょうし」
俺「そうですね。じゃ次の予約だけしてそれまでに決めてくるってことで」
歯医者「ええそれはもちろん。今のままでほっといていいということだけは、絶対にありませんから」
俺「そうですか。分かりました。」

直後、受け付けにての会話
看護婦(50才前後。やせ型。愛想良し)「今日は950円になります」
俺「はい。あのう もし歯を抜くっつう方向になった場合ですね、麻酔が切れるまでは
  ほんとに飯をいっさい食えんのですかね?」
看護婦「えっ?そうですねー食べないほうが…」
俺「出血がいかんということなんでしょうか。別に血を飲んでもいいような気がしますが。
  それほどまずいものでもないし」
看護婦「(笑)いえ、あまり胃に血を入れるのは良くないんですよ」
俺「そういうもんなんですか〜。そりゃあ知らなかった。胃には悪いんですか、血は」
看護婦「(笑)それに、お若いからそういう心配はあまりないかもしれませんが、麻酔がきいたままだと
    感覚がまったくありませんから、変なところへ飲み込んでしまうかもしれないんですよ。食道じゃなくて
    気管のほうにとか。」
俺「ほほー。そうか、変なものも飲み込みかねないということですね?入れ歯とか差し歯とか」
看護婦「そうです。それに、感覚がありませんから味も分かりません。舌とかを噛んでしまうかも」
俺「ああそうか、頬っぺたの内側とかですね(と頬をつつく)」
看護婦「そうなんです(笑)。」
俺「なるほど良く分かりました。じゃ3時間くらいでしたかね、麻酔が切れるのは」
看護婦「そうですね。個人差もありますが…」
俺「それをうまく調整して、切れた頃に飯の時間になるようにすりゃいいわけですね」

…で予約をした。ついでに「歯を抜くとしたら予算は?!」と聞いたらなぜか
歯医者が受け付けまで来ており「2,500円くらいをみて下さい」と答えた。

上の歯を抜くと、舌の歯が伸びてきてしまう…と、前まで通っていた若ヤブ医は
言ったが、と申し立てると歯医者は言った。
「いいじゃないですか。浮いてきたのを幸いにして、下のも抜いちゃえば」

せっかく生えてるもんをポンポン抜くのはもったいない。
歯医者サディスト伝説浮上中だけれども 俺は奴に神経を抜かせるという賭けに出る。
さてどうなる。

 本日、バイト先のおばちゃんにアドバイスを求めたら
「歯医者ってもんは、行く前にご飯を食べとくものなのよ」というありがたいお言葉を頂戴した。
波乱の10月始動。いきなり台風も来た。嵐を呼ぶデンティスト。よがってくるぜ(笑)


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