なんでできてる?(マザーグースってトラウマかも)『フリスコ・キッド』『マジック・クリスチャン』

2006年05月21日

オリバーとトム、その妻と国王/『To Kill a King』(2003)

『To Kill a King』(王殺し)(WOWOW邦題『クロムウェル』)を英国製DVDで見た直後の熱い感想(爆)///

2003年にはイギリス国内で公開された『To Kill a King』。
こないだ、とうとうあまぞんUKから買いました。

5/12金曜日 朝4:22 あまぞん注文受け付け
5/12金曜日 朝11:04 あまぞん発送しました連絡
5/16火曜日 日中 我が家に品物到着

は…早すぎる!!!(笑)
ほんとにUKか?From UKなのか?信じられない。

英国公開から3年も待った理由は、もしかして日本でも公開されるかも…という期待をあぶくのように持っていたから。
でも、もう、さすがにね…公開はありえないし。
日本版のDVDも出そうにない。
アメリカでも公開されないし、アメリカ版DVDももちろん発売されてない。
だから、英国から買うか、と。
さすがに決意しまして。

なぜこんなにもDVDが出ず、英国以外の国で無視されているかというと…
なんですかー どーもそのー 大変な失敗作だったから…!ってことらしいと。
あまぞんUKの、購買者感想のコーナーなぞ見ると『空前絶後の愚作』ってくらいきっぱりした批判文がいっぱい載っている。
やれミスキャスト
やれ退屈
やれ製作費のムダづかい
…と、こけおろされまくり。

さすがに「ええ〜っ。そ、そこまでけなすか?!」と心配に。
だから、ずっと期を窺っていたのです。
間違ってでもいいからスクリーンで見られないもんかと。
それに歴史物(しかも実在の人物を描く)なので、字幕つきで見られないかな、と。
ついでに、ほのかに、大失敗作で哀しく冴えないテムテムを見るのもファンとしてはつらいなぁ…というためらいが。
それらの坩堝(るつぼ)の中で時間は流れて行きましたとさ…(←おわっとる)

しかしそんなためらいの3年間の後で、注文からたった4日で手にしてたわけですよ。この、映画史の中で間違いなく生き埋め状態(笑)のまま、英国以外の国ではわずかに物好き(笑)な人々だけが見ているだけで、ほぼ誰にも知られぬまま消える運命の映画、『To Kill a King』を。DVDという形で。

今週は鬼のように終映ギリギリの映画を見にいきまくってテンテコマイな私でしたが、それでもその幻の高名な大失敗作(笑)が家にあるとなって、さくっと見てしまったのです。欲望には正直です。

で…吃驚仰天ホホホイのホイ!!

…ですよ〜

ちょっと!
なにこれ?
なんなのこれ!!!(爆笑)
誰か!誰かたすけて〜!誰でもいいからこれ見て〜!
黙って見てみて〜!
そして私と語って〜!(笑)


…そういうことなんですよ。(全然わかりませんよ)

とりあえずキタハラさん。ダビングできたらしますので、ほんと、暇ができてなんか退屈しのぎしたいって思えるような珍しい時に見てほしいです。
それとやまこさん。ネコホテホテホテなさなかなので、そうそう見る暇も気分にも欠けるかと思いますが見てみてほしいです。ダビングできたら…(以下同上)

なんですか。こう書いているととんでもないコメディなのかという感じですが
そーではなくてー
すっきり書けよと言われそうですがー
なんだかもじもじだよ!なぜもじもじするよ、オレ?ってくらいだよ(笑)

ほらだから〜
ずっと私はほら〜
テムにほも映画出てほしいって言い続けて来たじゃないですかー
そしたら〜
以下略。(なんだか草壁さんのような省略だな!←理解できる人が少なすぎる表現)

この映画、製作には紆余曲折があって、一時期撮影ストップまであって、出演者が自腹きるなんてこともあって(実際見てみたら、主演の一人ダグレイ・スコット=トム、ことトーマス・フェアファックスの役を演じています=が「アソシエイト・プロデューサー」にもクレジットされてました。)テム君がWZ掲示板のほうで確か発言してた言葉によれば『出演者もクルーも一丸となって、なんとかして映画を完成させようと努力した』
…ってくらい大変だったようなんですね。

そんな中で、タイトルも変わりまして…
当初の題は『クロムウェルとフェアファックス』だったのが、
公開時には『王を殺すために』(直訳)になっていた…。

で、見て思った。
クロムウェルとフェアファックスでいいじゃん。
ていうかクロムウェル/フェアファックスでいいし!
いやだからもうオリバー/トムで全然オッケー!!
素直にオリバー/トムにすればいい、しろ!

…オリバーってのは、オリヴァー・クロムウェル。テム君の役。
反乱軍を指揮したフェアファックスの右腕で、副長で、親友。
全編、この、オリバーが、トムに、片想いし続けている映画…
でしたよ!!
青い鳥は身近にいたんだよ…
気づかなかっただけなんだ、ぼくが。
DVDが出てから2年半も、青い鳥にぼくが手を出さなかっただけなんだ…(笑)

全編でテムに恋い焦がれられながらも、ずーっとソデにし続ける映画を、自腹切って作るたぁ(←アソシエイトしただけです)ダグレイ・スコットも男だね!
オレも男に生まれたらそれくらいの贅沢をしてみたいもんだよ!(贅沢か?!)
気をつけなよダグレイ…じき背後に某ニューヨーカーの放った刺客が迫って始末されちゃうぜ…(笑)
3年経っても生きてるってことは刺客を返り討ちにしたのか、
はたまた、
某ニューヨーカーが「よくやった!」と褒めてくれたのか、
某ニューヨーカーもヴェトナムで自分の製作映画にテムを出していたのでそれで溜飲が下がってしまったのか(笑。「それで」に何を含めるつもりだ、オレよ…)
謎だ…(謎じゃないって)

いろいろ正常な方が読むとなんじゃこりゃーな事ばかり書いてますが、長患いの病気なんでほっといてください(笑)

こんなアホな見方をしているのはオレだけかしらんと思いつつ、観賞後、3年前のサイト&サウンド誌の評論を読んでみた。
うっ
ゲホゲホ
…!

…フィリップ・ケンプ(評論書いた人)にもオレと同じものが見えたらしいと分かった(笑)。

『革命、といえばたいていの人が思い浮かべるのはフランスかロシア。内戦、といえばスペインかアメリカ。』
という出だしで、英国史の秘められた内乱時期を描いたこの映画では〜〜と解説と論が展開されてまして…

ケンプは、この映画が
『スペクタクル描写よりも、政治描写に力点を置いた稀な歴史映画(時代劇もの)』
であると褒めつつ、主役の二人の絆は政治的であるのと同等にホモエロティックである。すくなくとも、クロムウェルにとっては。…と指摘して、映画の冒頭でフェアファックスがクロムウェルに「こんな美しい妻がいる私に嫉妬してるんだろう」と冗談めかして言う場面について『クロムウェルが嫉妬している相手はフェアファックスその人ではなく、明らかに妻のレディ・アン・フェアファックスのほうなのである。』
…と言い切る。

はーいはーい!オイラもそう見えたよ!(笑)
他にもケンプが持ち出すほもほもしいポイントが、全部オイラも「うっ!(これは!)」って思ったとこだったので大笑いでしたよ…

やっぱ、そういうことなのかな…

と、そこでDVDの特典映像を見てみたよ。
テム君がインタビューで言っちゃってたよ
「クロムウェルとフェアファックスの間には愛がある…
ってのをうまく(完成した映画の中で)表現できてるといいんだけど(笑)」

なんて!
テム君の言う『愛』にはいろんな解釈ができますけどね!(笑)
でもそれってたぶんやっぱり…だと思うんだな。オレとケンプの考えでいいと思う。(←仲間扱いかよ。笑)

ダグレイスコットのほうはインタビューだと、
「二人の間にはプラトニックな愛がある」
とか言ってましたけど。
トムはプラトニックなんだよ。でもオリバーは違うんだよ。たぶん。
オリバーはトムとずーっと内戦を闘っていたほうがきっと幸せだったんだよ…
どこのBLだ!!(爆笑)

まさか御本尊(誰のことだ!笑)おんみずからこーんな内容の映画を作っちゃって下さるとは…長生きはするもんだ…ナマダブナマダブ(←不敬罪すれすれ)
そして、だからこそ…
だからこそこの映画は酷評されているんだなと大いに納得した。
よくわかった。
オレにとっての貴重なパラダイスは、そりゃメジャーな世の中では酷評映画になるわけだ。

いやもちろんあちこち突っ込みどころも多い映画なので、(製作がとどこおってたせいか、基本的な「記録係」の仕事振りに問題が…どことははっきり言わないでおくよ…見ると分かるんだよね、すぐ)一概にほもほもしいネタだったからとは言い切りませんが。

主役にテムを持ってくると、コケる。という不文律をますます決定的にした映画だ、とは言い切れる。

英国人でないとクロムウェルにテムロス…ってキャスティングに抵抗は感じないからミスキャスト論争には入れない感じ。(ちょっとチンピラ度高すぎかなとは思う)そもそもクロムウェルのキャラを映画では史実と変えてしまってるらしいし。でも、国王チャールズ1世を文字通り「葬」らねば、真の王制打倒にはならない!とする急進的なクロムウェルの像は、ティム君にはハマっていました。

そして妻にも国王にもオリバーにもとことん受け身な姿勢の、あまりヒロイックでないトム役のダグレイ・スコットもハマっていたと思う。国王役のルパート・エヴェレットも三角関係の一角であるトムの妻役のオリヴィア・ウィリアムズもとっても良かったと思う。見ごたえあるよー

なんつっても親友へのせつない愛できゅんきゅんしてるオリバーをテム君が真面目に演じているのを見られただけでオレはもうありがたくてありがたくてこの監督(マイク・バーカー)には一生感謝するよ…(笑)

映画のオチも、あたくしには最高でしたよ(あれ***よ!←伏せておく)
(*2012年9月4日追記:反転で伏せた部分を書いておきます。『あれ噴いたよ!』追記終わり。笑*)
キ●ガイでないファンの方には、つらいものなのかもしれませんが…
ごめん私は気に入ったよあれ!(誰も聞いてません)

…というわけで今の私はネット界にオリバー/トムがあるんじゃないかと探しに行きたくてワサワサです。
それより先に英語字幕をオンにして見直そっと…
オリバー/トムは探さないが吉だな。だってもう夏祭りだから…
当落結果がすぐだっつーのに、こんな怒濤の鉱脈にぶちあたってどうするんだよ…
ふう〜(←嬉しい溜息?フクザツ…)

やっぱテム君には旦那(←某ニューヨーカーこと、ハーヴェイ・カイテルさんのことです笑)みたいなタイプが傍にいるといい感じ…(っていうか…旦那がトムを演じてたらもう最高だった。年齢差で無理だけど)

ああそうそう、この二人が出てくる映画が他にもあるのです。
『クロムウェル』(1970年作)では、タイトルロールをリチャード・ハリスが。そこでの国王チャールズ1世はアレック・ギネス卿だったそうですよ…
ちょっと盛り上がりついでに見てみたい(笑)。またいつかチャンスあったら。
______

*2012年9月4日追記:文中、『オリバー/トム』と書いた部分について、日本では誤解されがちかと危惧されるので解説しておきます。スラッシュ(/)で繋いだ名前の左側が、性交においていわゆる『男役』で、右側は『女役』だ…というのは、『/表示』を生み出した英語圏(←だと思います)では、特にというか…厳密な決定事項ではありません。

書き手(そのスラッシュ作家)が/で繋いだ二人の関係を描く上で、『どちらを主体に描写するか』を示している(←左側が主体)事もあるし、『どちらをより作者が好きなのか』を示している(←左側のほうが比較的好き)事もあるし、文章の書き方として『どちらの主観で描写するか』を示している(←左側が視点の持ち主)事もあるのです。

本当に『男役/女役』という用法の時も、確かにあります。ですが、一概には言い切れないのです…私はどちらかというとそんな曖昧な使い方のほうが好きなので、文中で『オリバー/トム』と書いたのは、このお話ではトムが受身で、話を進めるのがオリバーだから…という気持ちもあったし、オリバーのほうがハッキリとトムにこだわっているのを感じたから、というだけに過ぎません。

もしも二人が肉体関係を持つのだ、という妄想をするなら…どちらが女役か、というのはまた別の問題(問題?笑)でございます。そこまで考えて『オリバー/トム』と書いたんじゃ、ございません。

以上、妙なところにこだわるなよ…と言われそうな追記、終わり(笑)*

<*2016年9/30追記:文中の特典映像でのテム君インタビューからの引用は微妙に間違っておりました。その訂正をしている記事はこちら→『ラヴじゃなくてリレイションシップでした』です。まあ、リレイションシップをただの「関係」と受け取るか、よくある言い回しとしての「恋愛関係」と受け取るかは聞く人それぞれの解釈によります。…私は聞いて即、後者に思っちゃったとゆーことです(笑)。追記以上>

sith_ko2 at 06:03│Comments(3) テムトーク(笑) | 外国映画

この記事へのコメント

1. Posted by やまこつん   2006年05月21日 12:25
きゃあー、みたいみたい!!
2. Posted by 草壁モンキー   2006年05月21日 22:02
(笑)み、見たいです。
大笑いしちゃいました。
>なんだか草壁さんのような省略
私そんなですか〜?分るような気もするけど(笑
私しか分らないのでは(笑
3. Posted by シス子   2006年05月23日 04:51
わぁ〜やまこつん!草壁さん!ありがとう!!!
いい反応かえってきた〜 うれしい〜うれしい〜
もー見てくれるだけでも嬉しいので、感激です。
あとはダビングできるかどうかだけの問題ですね…
最悪、DVDを丸ごと貸しましょうかね(笑)皆で回し見をしてもらう(笑)

本文に書き忘れたんですが、これ最初あまぞんで£8.97だったの。
数日後に見たらいきなり£11くらいに値上がりしてて〜あと在庫2つ、とか表示されてて。しまった値上がった〜と覚悟して、本気で注文するため数日後に見に行ったら
また元の金額に戻ってた。なんじゃそりゃ。
さらに、実際に注文したら£7.63でさ!もうわけわかんないっすよ。
送料&手数料が£3,58で、総計£11.21の買い物でした。比較的安く済みました。
日本版DVDの『ダークウォーター』くらいなんじゃないかな…(笑)←3,990円らしい。

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