The dB's/Falling Off The Sky
「新しいアルバムは、ある意味僕らが1stと2ndアルバムの間に作ってたかもしれないレコードっぽいかも。“In some ways, this feels like the record that we could have made between our first and second albums”--Chris Stamey」など、わかるようでよくわからないコメントのおかげで、「だいたい1stとか2ndっぽい、じゃなくて、その間って何だよ。改めて両作を聴いて、続けて新作も聴いてみたりしたけど、余計わかんなかったよ!」などと憤ってしまった『Falling Off The Sky』。なのだが、メンバーそれぞれのこれまでのキャリアが反映されつつも、もちろんそれぞれのソロ作品とかデュオ作品とは肌触りが違っていて、やはりThe dB'sの2012年の新作として受け取らざるを得ない、という至極真っ当な仕上がりがすごくいい。

Chris StameyとPeter Holsapple。この2人がそろった"The dB's"にはやはりちょっとしたマジックがある。前述のコメントは、サウンド云々というよりも、バンドにおける2人(あるいはメンバーとの)の関係性とかパワーバランスとか、そのあたりのことを意味しているのかもしれないなと思った。ちょっとしたことでバランスがくずれたり、逆に説明不能なパワーが相乗的に発揮されたり、という危うさみたいなものも、バンドという形態の魅力なのかもしれない。

That Time Is Gone - The dB's - Live @ SXSW

アルバム冒頭を飾るにふさわしい、すごい曲。これのおかげで作品世界に、すんなりずっぽりと入り込むことができる。しかし随分と楽しそうなご様子。僕もこんなかんじのおじさんになりたい。この作品がR.E.M.くらいに売れて、気を良くしてもっともっと作品を作ってほしいし、ついでに日本にも来てほしいところ。