2007年12月

2007年12月31日 22:19

 最近はしめ飾りをする家が少なくなっているようで、わがマンションでも飾っているのは数軒しかありません。
 昔、しめ飾りを仕入れしている業者さんに、しめ飾りをする意味を尋ねたところ、一年を締める飾りであると教えられ、なんだ、駄洒落の飾りかと思ってしまいました。
 関西のしめ飾りから比べると、関東のしめ飾りはお飾りがたくさんついていて、すごく派手な感じがします。関西(大阪)のしめ飾りはしめ縄と白い弊と橙とウラジロというシンプルな構成になっているのに対し、東京のものはさらに扇や紅白の弊、海老や鯛や鶴亀などおめでたいものを総動員している感じがします。ともすると飾りのほうに目が奪われて、しめ飾りの本来の意味が失われているのではと思ったりします。実際、わたしのまわりにはしめ飾りの意味を知っている人は一人もいませんでした。
 一本の藁はすぐに切れてしまうほど弱いけど、数本を捩って縄にするとちょっとやそっとでは切れないことから、縄は神聖な力の象徴とされました。縄張りと同じで、縄を境界線にして、それより内は強い神様が居るから入ってくるなと言っているのです。しめ飾りはしめ縄飾りで、家に縄張りをすることにより、病気や災いをもたらす悪魔が入れないようにしているものです。来年の健康を祈って!




2007年12月28日 22:45

 デパートのカードのポイントが貯まったので、そのポイントを使って、iwakiの密閉醤油差しというのを買った。
 従来、醤油差しは中身が見えるガラス製で、酸化しやすいので、空になったら注いで、なるべく小容量で、液垂れしないものがよいとされていた。わが家の醤油差しもそういう条件に近いものだったが、どうも違うような気がしていた。
 醤油のラベルを見てみると、たいていの醤油には開封後は冷蔵庫で保存してくださいと記されています。それで、醤油差しも使わないときは冷蔵庫で保存していたのですが、冷蔵庫の中は乾燥していて、注ぎ口に残った醤油が蒸発するようで、注ぎ口に塩の塊ができて、そのせいで液垂れがおこる。従来の醤油差しは冷蔵庫で保存するようには考えられていなかったせいだ。
 この醤油差しは冷蔵庫に保存することを前提にしたものだと思い込んだ。冷蔵庫に保存しておけば、ある程度の量を入れてもよいから、頻繁に醤油を継ぎ足す必要がない。密閉式だったら注ぎ口の醤油が蒸発して塩になることもないはずだ。
 現品を買って、使ってみると、キャップを取って、垂直に立った注ぎ口から醤油を注ぐ(この角度が大きく、ちょっとつらい)のだが、最近の醤油差しだけあって微妙な量の調整も簡単にできる。冷蔵庫のドアポケットへの納まりもよい。醤油もたくさん入れることができる。デザインも洗練されていて、従来の醤油差しより進化していることは確かながら、注ぐ方向があり、間違うと醤油がぽたりと蓋に付くのがどうにもおしい。





2007年12月26日 22:49


 寒くなると湯気のたった豚饅(肉饅)がことさら美味しいです。我が家の蒸し器は豚饅用にあると言っても過言ではなく、結構な頻度で利用しています。いずれは角型のアルマイトの立派な蒸し器を買おうと思っていたのですが、シュウマイか、豚饅をふかす以外はあまり使う頻度が多くないので、18cm径の小さなステンレスのセイロがあれば間に合ってしまいます。
 これだとそこらへんにある18cm径の鍋に乗せるだけで利用でき、収納も手入れもラクチンです。蓋は独特のドーム形状で水滴を鍋の縁に流すので、布きんをかぶせる必要も無く、垂れ落ちて料理を台無しにすることもありません。
 欠点はやはりサイズが小さいため、豚饅2個が限界で、3人分を同時につくれないことで、そんなときは、予備を重ねて使うことにしています。
 ちゃんと蒸した料理は、電子レンジ(専用の蒸し器を使っても)でチンしたものとは比べようも無く、美味しいです。






 余談ですが、大阪では豚饅に中濃ソースとからしをつけて食べます。これがけっこうおいしい。と、そう言うと、大阪以外ではそんな食べ方はしないようで、変な顔をされることがよくあります。そんなときは、大阪では、冷やしたトマトにはウスターソースをかけて食べるのだぞ。と、付け加えると、よほどのソース好きだとあきれかえられます。


2007年12月24日 20:31

クリスマスイブです。息子や妻にプレゼントを渡さなければならない日でもあります。
息子は10月の誕生日プレゼントをあげた瞬間から、次のクリスマスはあれが欲しい、これがほしいと言いはじめるので、選ぶのは簡単なのだけど(わたしは何という甘い親なんだろう……)、妻のほうは何も言わないので、毎年、この時期が近づくとプレンゼント選びで憂鬱になる。
22日は土曜日出勤だったので、昼休みに伊勢丹に行き、栗原はるみショップで、ジャンパスカートタイプのウール混ポンチエプロンというのが、前後反対に着てもよいツーウェイタイプになっていて、そういえば妻は裏表といわず、前後反対に服を着ていることがあるなぁと思って、このエプロンにした。
妻はさっそくエプロンを着て、「これを着て料理づくりを頑張るわ」と喜んだ。「前後反対に着たら、また、ちがった雰囲気になるよ」と教えたら、さっそく着替えてくれたので、「あと… 裸で着て、裸エプロンにしてくれへんか?」と言ったら、やはり、それは即座に一蹴されてしまいました。




2007年12月22日 00:00


 最近は1週間に1回ぐらい、遅番というのがあって、お昼過ぎに会社に行き、夜遅く家に帰ってくることがあります。そういう時は、妻が夕食用にと、10時頃にお弁当を作ってくれますが、お弁当も時間が経ちすぎると不味くなってしまうので、会社にある電子レンジで、お弁当を温めて食べようと思った。ところがステンレスや曲げわっぱの弁当箱はあるけれど、電子レンジにかけられるプラスチックの弁当箱がありません。
それで、昔々買った磁器の弁当箱があることを思い出し、家中を探し回って見つけたのが、この有田焼の弁当箱です。
 重いし、割れないように慎重に持ち運ばなければならないから、使い勝手が良いわけではありません。
はたしてこのお弁当箱を持っていくと、珍しがられて、注目され、焼物好きのプライドを満たしてくれました。もちろん電子レンジで温められるので、お弁当もおいしい。
気紛れで買った弁当箱ながら、買っておいてよかったと思わず感慨に耽りました。





2007年12月19日 23:41

いまどき木製のまな板はぜいたく品かもしれませんが、トントンと包丁を使ったときの刃あたりのよさは、プラスチックやゴムのまな板にはないよさがあります。
まな板が柔らかいと、すぐに傷だらけのボロボロになるし、堅いと包丁の刃あたりが悪く、包丁の切れ味もすぐに悪くなりますので、国産材の檜の堅さがちょうど良く、まな板としてお薦めです。
わが家にもやや小ぶりな檜のまな板と、大きなヒバのまな板がありますが、使っているのはもっぱら檜のまな板です。もう20年も前に入手したもので、張り合わせなしの国産檜の一枚ものです。
 今やよい材料でできた木のまな板は入手困難になり、入手できたらラッキーということになってしまいました。今、販売されている国産材のものは、一枚ものなら建材用にならない木の根っこに近い部分(歪みが出やすい)のものか、細い板を張り合わせたものが主流です。
 まな板の縦横の長さは7:3くらいで長細い形になっています。これを6:4くらいにして幅を広げるとまな板として使い勝手よくなるらしいので、板を貼り合わせてそういう仕上げにしたまな板もあります。かつてはそれもいいかなぁと思っていましたが、ある日、座面が貼り合わせの板できた椅子に座っていると、接着剤が効かなくなって真っ二つに割れたことがあり、接着剤で貼り合わせた板は、接着剤の寿命と同時に終わるものだと痛感しました。以来、貼り合わせより、安い輸入材(スプルース)でも、1枚物のほうがよいかなぁと今は思っています。
 知り合いの話では、国産材の1枚物のまな板は、建築用の材木屋さんに頼んで、まな板用に適当なサイズに切ってもらうのが、安くてよい材料を入手する確率があるということでした。今のまな板が駄目になった試してみようと思います。




2007年12月17日 23:51

毎年、12/15・16と1/15・16に世田谷ボロ市が開催されます。わが家でも、なんとなく出かけていますが、いつもなら昼間でもほとんど人気のないボロ市通りも、この日は土曜日が重なり、とんでもないほどの人出で賑わっていました。あまりの人の多さで、露店の前までたどり着くのも大変で、たどりついてもほとんど一瞥して、また人ごみを掻き分け次の露店へ行くという繰り返しで、物をゆっくり見ることはできませんでした。
 ボロ市は東京都の無形文化財に指定されているそうで、400年に及ぶ長い歴史があるそうです。わたしがはじめて行ったときは、骨董ブームで、骨董屋さんだらけでしたが、今回はさすがにブームも沈静化して、だいぶ骨董屋さんが少なくなってきました。もっともボロ市で骨董品を購入するのはお薦めできません。偽物が多く、本物にしても、値段をふっかける業者が多いように思えます(もちろんまともな業者さんもいます)。
 わが家では妻が岩手県産の黒豆を買い、屋台でおやき、シャーピン、胡麻団子、あげパンなんかを買って、頬張り、息子はゴム鉄砲、わたしは(今使っている麺を茹でるアルマイトの鍋が径30cmと大きすぎるので)、26cm径のアルマイトの両手鍋を買いました。その後、世田谷通りを環八方向に歩いて、ヴォアラというケーキ屋さんでクリスマスケーキを予約し、今年のボロ市見物はいつものパターン通り終了です。(今回はデジカメを持っていくのを忘れたので写真がありません)

 12/16 日曜日でありながら、平和島流通センターの古民具骨董市は、空いていてゆっくり見ることができました。



 わたしは骨董品にはそれほど興味があるわけではないのですが、年に何回かは暇つぶしに見ています。ここの骨董祭りでは無茶な価格設定をしているものはあまり無く(安いものは傷があるとかそれなりのもの)、骨董品の標準価格を知りたければここが一番のお薦めのように思います。最近はここで玄関飾りになる1000円〜2000円くらいの印判手の尺(30cm)皿を買っています。印判手というのは明治から昭和初期に作られた大量生産の印刷で絵付けされた染付けで、骨董品の中ではごく安いものです。今年は山積みにされた皿の中から富士山が描かれてある皿を見つけ出し、1800円のところ1500円に値切って購入しました。早速、家に持って帰って玄関に飾ったところ、風景のまわりに紫陽花と思える花が配してあり、今の時期にはちょっと無理かなと思い、梅雨まで飾るのを延期しようと押入れにしまい込みました。



 次回、平和島の骨董祭りは2月29日、3月1、2日だそうです。よかったら行ってみてください。





2007年12月14日 23:21

水も時間も節約できて、しかもきれい。

システムキッチンの普及で、水周りにごちゃごちゃ物を置きたくない家庭が増え、洗い桶も美観を損ねるせいか、あまり使われなくなったようです。実はこの洗い桶を使うか、使わないかで、食器洗いの作業はかなり違ってきます。洗い桶に3分程度食器を浸けておくことで、汚れが落ちやすくなり、洗い物の作業を楽にしてくれ、使う水の量や洗剤の量も節約してくれます。
わが家では手洗いと、食洗機を併用していますが、どちらでやるにしても、一旦洗い桶に食器を浸けてから作業をしています。
この洗い桶にも丸型、D型と色々ありますが、お薦めは楕円型です。
楕円型はシステムキッチンでも違和感なく収まるし、邪魔なときは横に立てれば使えるスペースが増えます。また、縦に長いことから、研石などを水に浸けておくことができて便利です。
ふきんなど煮洗いする方は脚のないタイプを選べばOKです。






2007年12月12日 22:25

缶詰はプルトップオープン型が主流になって、缶切りは出番が少ない道具になってしまい、プルトップでない缶詰の開け方がわからない人が激増しているらしい。
 わたしは冷蔵庫のないアパートで一人暮らしをしていた関係で、缶詰はたくさん利用しました。そのせいでテコの原理であける三徳缶切りにはじまって、ガンジー、回転式のトッパーから、磁石付のコフ、メーカーは忘れたけれど缶の縁ではなく、縁の下の胴体を切る犬猫缶の缶切りやら、日本製はもとより、スイス製のチリス、ドイツ製のヘンケルスといろいろ使ってきた。
 今や缶切りなんて、普段はめったに使わないから、おまけのようなもので充分に間に合うものだけど、これも使ってみるとそれぞれに一長一短あり、使い勝手も様々です。
 テコの原理で切る缶切りは価格も安く、構造がシンプルなため、どれも一生ものといってよいぐらい丈夫で長持ちします。切り口がギザギザになりますが、巻き締めの縁があれば、どんな缶の形も切れます。
 回転式の缶切りは縁を挟んで、ダイヤルをくるくる回すと切れます。縁を切るトッパー以外はテコ式より少ない力で切れ、切り口も奇麗で速く缶を開けることができます。欠点は価格が高いことと、刃がチビって遅かれ早かれ、使えなくなること、缶の形によっては刃が滑って切れないことがあることです。
 わたしは回転式の便利さが好きなので、何種類か使いましたが、今使っているのはヘンケルスの缶切りです。刃の鋼材がよいせいか、ヘンケルスはもう10年くらい使っています(頻度は大したことない)が、いまだに使えます。さすが、缶切りにしては高価だっただけのことはあるなぁと感心しています。





2007年12月10日 23:37

水だけで洗った場合とくらべてください。

 ザブザブボールというのがあった。今でもハンズや、インターネットで購入することは可能です。そうとう昔からある商品で、わたしの母親が二層式の洗濯機に、洗濯物とザブザブボールを入れてモーターを回すと、時々ザブザブボールが洗濯機の羽根に弾かれてゴンゴンと激しい音を立てていたような記憶があります。ザブザブボールを入れると、ボールの羽根が水の中でくるくる回転し、衣類をもみ洗いする効果がおこり、汚れがよく落ちると宣伝していたようだ。
 あるスーパーで、このザブザブボールについて、試験をおこなったところ、効果が確認できず、販売を禁止したらしい。
 前述のザブザブボールの進化型が洗濯ボールだ。ザブザブボールと違うところは、プラスチックのボールの中にセラミックを入れ、水を活性化させ、汚れを落とすと宣伝しているところで、中身がセラミックではなく、炭と塩を使うというものもあった。いずれにしても水が活性化するというのがミソで、水が本当に活性化しているかどうかは、分子レベルの大きさを見ることができる顕微鏡でもない限り分らないので、言いたい放題なわけだ。
 わたしは10年以上前に、アメリカ製の洗濯ボールを人からもらって、使ったことがあるが、水だけで洗った場合と差がなく、なんでこんなものに引っかかるのかと不思議に感じましたが、その後、国産で同じような品物があふれかえるように出てきてびっくりしました。その当時から、消費者レポートでは水だけで洗った場合と差がないと注意喚起をしていましたし、最近では去年「たしかな目」か、月刊「消費者」で、効果が確認できるものは1つもないとレポートしています。
 この洗濯ボールは、スーパーなどでは販売されていなくて、インターネットなどで販売されているのもザブザブボールとそっくりです。
 水だけでほとんどの汚れは落ちます。これからもこのことを利用した洗濯用品が出てくるかもしれませんので、十分に注意してください。


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