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スカウトという職業をやりながら、私は人見知りだということを自覚している。


しかし、単純な人見知りではないことは、スカウトという仕事の性質上明らかであり、まったく人見知りとは正反対の、ある種の無双状態の瞬間も、多々存在する。


芸能人がカメラが回っているとき以外は人見知りになる、というのとは少し違って、私の場合は、状況や利害関係において、人見知りを発揮するタイプであり、同じような人もいるのではないかという思いで、今回は筆をとった。

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たとえば、キャバクラでキャバ嬢と話す場合、クラブでナンパをする場合などは、もちろん人見知りを一ミリも見せない。口説きたい女性がいれば己の会話能力を最大限まで発揮させて、いくらでも饒舌になれる。



仲の良い担当の美容師だったり、ジムのトレーナー、馴染みの飲食店の店員や服屋の店員などにも、驚くほどフランクに、親しく話すことができる。


では、どのような状態、相手のときに人見知りになるのか、自分なりに検証してみた。


たとえば、タクシーの運転手、興味外の女性、見知らぬ飲食店の店員など、私生活で関わることのない人間や仕事の利害関係が全く及ばない人間、自分にとって有益になりえない相手だと認識した場合のみ、人見知りを発揮していた。


そんなときは、本当にうまく受け答えができず、そんな自分が嫌になって、余計に口が重くなる。嫌いだと思った相手には口をきかない(きけない)ときもあるくらいだ。


ところが、タクシーに乗っている場合でも、初めての土地であれこれ聞きたい場合や、仕事の関係者と同乗している場合は、運転手と会話をすることも多々あり、親しくなる場合もある。


興味外の女性と話しているときでも、仕事上の席や、知人に関係する場合などは、弁舌をふるうこともあり、友人などの知り合いの飲食店の従業員とは、一瞬で親しくなれる。


また、それ以外でも、コミュニケーション能力の高い人間とは、打ち解け合えることもある。


昔、携帯ショップで何らかのトラブルでクレームを出したときに、対応してくれたショップの人間があまりにもコミュニケーション能力に優れていて、会話をしているだけで心地良さを感じ、その対応能力の高さに満足して、円満に話し合いで解決したこともあった。


上記の事例を鑑みると、私という人間は、こちらにとって利がある場合や、好感の持てる相手のみ、人見知りのスイッチをオフにできるようである。


人としてどうなのだろうと思うような自己分析結果であるが、同じような思いを抱えている人も、少なからずいるのではないだろうか。


ちなみに、知人にこの話をしてみたら、「単に性格悪いだけでしょ?」と言われたが、私はこれを人見知りだと信じたい。