2010年08月23日

フロイト(3)




マリリン・モンローを精神分析家が治療したという
有名な例から、誰でもお金さえかければ心の
相談に訪れることができ、そのことがある意味で
社会的なステータス・シンボルとなった。

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けれども、最近になって精神医学は大まかにいって、
生物学の時代を迎えつつある。

脳内物質や神経伝達のメカニズムが解明されたと
いうことが大きいが、現代の精神医学は生物学的な
色彩が非常に強い。

臨床的にも、精神病には抗精神病薬を、神経症には、
マイナー・トランキライザーを、と治療のための薬が
開発されてきた歴史がある。

そのため治療としての精神分析、あるいは力動精神医学の
衰退とまでいわれるようになった。

そして、精神医学の領域で拡張された精神分析が
すでに衰退期に入っているというイメージが強く、
フロイトに関する議論は、彼の失敗を指摘するという
立場が目立つようになった。

先ごろ1995年にサン・フランシスコの国際精神分析学会に
おいて、アメリカの精神分析家で、ニューヨークのフロイト文庫の
ディレクターを務めるハロルド・ブルーム博士は、世紀末に
フロイトのための大々的な展覧会が行われることを
発表したが、その発言の中でも「精神分析がこのような
批判の対象になっているときにこそ、胸を張って発表したい。
今私たちはあまりにも手厳しいフロイトへの侮辱と、
世界中で精神分析を勝ちないものと見なす動きと
出会っている」と、やや被害者的な印象まで語っている。

「ニューズ・ウィーク」誌は「患者はどこだ」という記事で、
50年代と80年代を比べて、今や精神分析は
「冬の時代」であると語っている。

フロイトの理論が集中砲火を受ける時代だ。

ちなみに、その展覧会はアメリカ国会図書館の資料を
中心に、1998年10月15日から99年の1月16日まで
「ジークムント・フロイト-葛藤と文化」というテーマで
行われた。

人間性の心理 


sjpinfinity at 19:02│Comments(0)TrackBack(0)フロイト 

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