昨日、ようやく北区第三期北区第三期「区民とともに歩む図書館委員会」の最終会議を開き、報告書を決定し、解散になりました。報告書は今月14日、教育委員会に提出します。

 第一期では北区図書館の理念を「協働型図書館」に定め、ボランティア団体を組織した「北区図書館活動区民機構(現「北区図書館活動区民の会」)を設置する提言を行いました。第二期では「区とも」を図書館職員と区民との協働型委員会とするとともに、図書館のあり方に対する基本的な提言を行いました。そして第三期は協働型委員会として、初めての提言を行うことができました。

 協働型委員会は、自治体にありがちな市民や有知識者だけによる委員会とは異なり、区民と現場の職員が対等な立場で議論を行い、提言を行うという点に大きな特徴があります。事務局がお膳立てした案でもなければ、区民の要望を並べただけの案でもありません。まさに、職員の現場感覚と区民の要望や意見が委員会でぶつかりながら、一つの目標、すなわち区民による区民のための区民の図書館に向けて作り上げたものです。

 その点で、今回の提言は内容のみならず、過程や形態においても協働型図書館の一つの成果として、世に問うことができるものだと考えています。

 第三期委員会が終わったあと、委員の皆さんと話しましたが、みんなあっという間だったとおっしゃいます。確かに一年目は自分の立ち位置を理解することで精一杯、二年目になってやっとやるべきことがわかったと思ったら、提言をまとめるので精一杯だったという声もありました。また、職員の皆さんからも「協働型図書館」が形になってきた実感を持ったとの意見をいただきました。

 第一期から三期までの委員が一堂に集まって、図書館を支援する会を作りたいという意見もありました。それは大変望ましいことだと思います。残念ながら、私は北区民ではないのですが、ぜひその場に参加して、北区の図書館の未来を区民の皆さんと語りあいたいと思います。