ユネスコスクール全国大会分科会(2015.12.5 @昭和女子大)

テーマ「地域連携、大学、企業、NPO、教委(行政)との連携」

                  佐久間葉子 福島県三春町立中郷小学校長

 体力の低下、学力の低下。先生は真面目。地域の協力が不可欠。三春町から指定を受けて三年目。まず行ったことは目標の共有。福島に批難して戻ってこない子どもがたくさんいる。家庭や地域との絆を作る必要。6年間で子どもたちにいろんなことを実感させ、育てたい。目標を明確にしたい。街づくり協会がある。新たに委員会を作った。学校の職員の意見を十分に話し合いの中に活かし、すぐに実践する。いろんな家庭や地域の思いを私たちが受け止めないと。参加を意図的にしてもらった。
 
 5つの重点実践事項を決めて進めている。子どもたちの上質の教育を保証する。充実を図る上で、公民館の館長さんに学習コーディネーターをお願いした。地域との窓口。いろんな人材を教えてもらった。
 3つ目は子どもを巻き込んだ企画。子どもが中心。4つめは積極的に情報を発信する。5つめは放射線の不安がいっぱいなので、安全教育の充実。安心な環境づくり。
年間計画。年4回運営協議会を行っている。あらかじめ教員の方にお願いしている。どんどん教員が打合せを行う。一回の打ち合わせで、実践化できる仕組みになっている。学習だが、地域学習の充実、現職教育国語科の充実。どんなふうに位置づけて言語能力を身につけるか。さまざまな情報発信の工夫。安全安心の教育。明日同窓会の方がおいでになって、櫻の伐採作業をする。協力的な地域の中で子どもたちが育っている。
 地域学習と安全教育の具体例を紹介したい。ESDの視点を取り入れた教育を重視している。教わって終わりという体験ではなく、資質や態度の育成を図る。知っているかではなく、できるかへの改善。地域の一員として感謝。7つの資質能力。
 具体例としては、三年以上続いている滝桜を守る会の活動がある。全校生でクリーン活動。あまりにも身近すぎて滝桜の凄さがわからないという問題。資質能力を明確にしたことで、先生方の意識が変わった。今まで行っていたゴミ拾いから守ろうプロジェクトの取り組みが始まった。滝桜のPR活動を6年生中心に行っている。滝区長さんに教わったことをパンフレットにした。全校生にPR活動を呼びかけてしおり作りを行った。縦割り班でPR活動をしている。一生懸命作ったものを渡している。新聞にも取り上げられたり、NHKの新日本風土記にも取り上げられた。お礼状ももらった。
子どもたちは全国から観光客が来てくれたことに思いを致した。
6年生は種まき、サクランボの実のまき方を教わって発芽させた。芽が出てきた。地域の方に何回か来ていただいて世話の仕方を勉強している。理科の時間に記録にまとめている。18本発芽した。
 評価で3を下回ったのはコミュニケーション。建設的協調的に考えること。子どもたちが十分話し合う時間が足りなかったと反省した。年度当初に11月におこわなれるさくらっ子まつりプロジェクトをすることにした。地域の一員として感謝の心を実践化。地域の伝統文化の学習。ひょっとこおどりをした。お面を作って避難している方々に楽しんでもらいたい。被災した方の笑顔がとても良かった。4年生はニコニコ元気塾の実践。お年寄りに元気になってもらいたいということで元気体操を考えた。今、パンフレットにまとめている。今も活動が続いている。
 5年生の活動。さくら湖の縁に学校がある。さくら湖絶滅危惧種「かざぐるま」の保護活動。ビオトープを復活させる活動。除染が心配だったので、町の協力を得た。シートを頂いて下に貼ったり、綺麗な土を運んできてもらって周りに敷いたりした。川沿いの生き物調べを始めた。ゲンゴロウが見つからないので継続して観測したい。
ビオトープは水がなくなってしまう。タンクになるものを呼びかけて集めた。すでに4県連絡があった。
 子どもの意識調査。5月と11月を比べると、「建設的協調的に考えた」が増えている。いろんな人に関わる経験が増えている。コミュニケーションも増えた。体験活動を年間の指導計画にも位置づけている。良かったという感想を持っている。
安全健康面の紹介。原発事故だけでなく、生活習慣をより良くしていくのはとても大切。養護教諭が福島県がワーストワンだと。県内でもさらにワーストワン。いろんな取り組みを養護教諭もやっているが、なかなか改善しない。地域と一緒にやるしかない。学習習慣生活習慣の標語を募集した。85歳の方が標語を作ってくれた。集まったものを児童会で選んでもらった。キャッチフレーズを作った。なかさとっ子キャッチフレーズ。仲里っ子は毎日やります。宿題読書お手伝い等。キャラクターも作った。地域に持って行って貼ってもらった。
 読書とテレビゲームは良くなってないが、歯磨きは上がった。運動も良くなってきた。永久歯処置率も向上した。児童会を中心に目標を決めたり、保護者に協力を依頼した。読書とゲームも少しずつ上がってきている。キャッチフレーズ守ってよく頑張っているねと子どもたちに話した。4年生の男の子が、早く起きることができるようになって、学校に来るのが楽しくなったといった。とても嬉しかった。その子は不登校気味だった。やってよかったなと先生方も思った。
 コミュニティースクールを活かし、地域や保護者と効果店な霊系を図ることができた。目標の共有はとても大事。活動が変わったし、学びの充実を図ることができる。どんどん連続している。子どもたちは滝桜の近くに苗木を植えたいと行っている。筋書きのないドラマになっている。学習コーディネーターを位置づけることは大切。連携という部分ではとても助かっている。学芸会的ではなく、発信する場にした。不登校はゼロになった。みんなで共有する場の工夫が継続させる鍵になっていると思う。
 次年度には、児童教員保護者地域が達成感や喜びを持つ場の工夫をする。学校評価への位置づけと改善。実践内容などを次年度教育課程に位置づけ、国語科の研究との関連を明確にしていく。