鈴木功先生のfacebookに、感染性胃腸炎に対して五苓散がよく効くという記事がありました。

 

大変勉強になります。

 

五苓散はこれまで処方経験がありませんでした。

 

胃腸炎に対しては、対症療法のみ行っていました。

 

内服だけでなく、注腸するという工夫もあるようです。

 

いいことを教わりました。

 

私の診療でも、五苓散を応用したいと思います。

 

以下、引用させて頂きます。

 

NHK7時のニュースで感染性胃腸炎の話題が出ていました。相変わらず、感染症の専門家は特効薬である五苓散のことにはまったく触れませんので、毎年のことではありますが3年前の記事を今年も再び上げておきます。漢方医としては広く一般に広まってほしい知識です。

  

  感染性胃腸炎流行しています。

この時期、嘔気、嘔吐があって下痢を伴えば、まず感染性胃腸炎と判断していいと思います。

 原因となるウイルスではノロ、ロタが強い症状を引き起こすとして知られていますが、ほかにも同様の嘔吐下痢症状をおこすウイルスはあるので、検査をしてウイルスを調べること自体にはあまり意味はありません。

病態的には東洋医学的には水毒状態としてとらえています。噴水状の嘔吐は水逆の嘔吐といいます。

 西洋医学的に病態を説明すれば、ウイルスの感染により胃腸の機能が停止し、水分の吸収ができなくなるため、腸にたまった腸液はそのまま下痢となり、胃液がたまると噴水状に吐いてしまうことになります。当然脱水状態になってのどが渇きますが、水分をとれば、ふたたび吐くだけですのでさらに状態は悪化してしまいます。

 西洋医学的には、吐き気止めや下痢止めは効果なくかえってよくないので、もっぱら対症療法的に点滴などで脱水を予防しながら自然に回復するのを待つしかないとなっています。

またウイルスに効く薬などの特効薬はありません。手洗いうがいなどの予防が大切です。

などとテレビなどで権威のある先生が解説しているのを聞いたことがあると思います。 自然経過では2,3日は苦しむことになります。予防といっても、家族の中の一人発症すれば、感染力はとても強いので、防ぎきれるものではありません。

この状態にたいして五苓散という特効薬があります。薬局でも普通に購入することができますし、医療機関にもあります。

 外来においては最初の一回は吐き気があるため微温湯(10㏄ほど)にとかして注腸し、点滴をしますが2時間後くらいにはもう効いてくる場合がおおいですし、その後翌日にはかなり改善しています。

 個人の医療機関でも、救急外来においても非常に威力を発揮する治療方法であり、漢方医に限らず、おおくの医療機関に当たり前にひろがってほしいのですが、感染症の専門医はまったく無視で広めようとするつもりもないようです。

どこか糖尿病の食事療法としての糖質制限のあつかいと似ている状況のような気もします。

 詳しいことは、(感染性胃腸炎、五苓散)としてネットで検索してみればわかるはずです。

 小さいお子さんのいる家庭にかかわらず、絶対に必要な知識です。

 五苓散のあまりの即効性と効果に驚いて、本格的に漢方をみなおして、漢方の勉強を開始するきっかけになる先生も多いのですが、僕もその一人でした。

 五苓散はウイルスに効くのではなくウイルスによってもたらされた水毒の状態を改善することに作用します。つまり、消化管の粘膜から水分を再び吸収できるようにさせるため、嘔吐、下痢がおさまり、脱水も改善されます。ウイルスに効く薬はなくとも、治療方法はあるのです.

自然経過では時間がかかり、大変苦しいので多くのひとに知っておいてもらいたいです。 五苓散は乳児から妊婦さんでも大丈夫な安全な漢方薬です。

 個々の体質に関係なく、病態自体が水毒の証であれば、程度の差はあれ、つかって悪くなることはないはずです。