泌尿器科医の高橋知宏先生の著書、本当はこわい排尿障害(集英社新書)を読みました。

まさに、パラダイムシフト。

衝撃の内容です。

膀胱の出口が十分に開かない。

これが原因による多彩な症状が、膀胱の出口がしっかり開くような治療をすることで改善する。

高橋先生は日常診療でこのような病態に気づき、様々な工夫と考察を加え、本書の執筆に至ったようです。

高橋先生が提唱する排尿障害による症状は、排尿の不具合だけではありません。

原因不明の陰部の痒みや痛み、腰痛、胃の痛みなど、いわゆる関連痛。

それ以外の多彩な不定愁訴。

症状は多岐に渡ります。

本書を読んだ時、今までの診療で原因がよく分からなかった患者さんの訴えを思い出しました。

原因不明の腹痛、肛門の違和感。

外科診療で時々このような訴えの患者さんがいました。

排尿障害、という視点を診療に追加することで、より多くの患者さんの苦痛を改善できるかもしれない。

そう直感しました。

排尿の悩みがある方、無い方。

泌尿器科以外の全ての医師。

医学生、研修医などの若手医師。

そして何より、高橋先生の考えに賛同し、技術と経験を受け継ぐべき泌尿器科医。

全ての人に読んで頂きたい、会心の書です。


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