排尿障害の治療の中心は薬物療法ですが、もう1つ非常に大切なことがあります。

一日の飲水量を1000ml、せいぜい1500mlにすることです。

食事に含まれる水分は除いた、飲水量です。

お酒を含めた量です。

これには驚きました。

日常診療で飲水量を制限するのは、心臓や腎臓の機能が悪い人、血液中の電解質が狂うほど飲水する人(水中毒)くらいだと思い込んでいました。

飲水しっかり。

脱水予防。

血栓予防。

私としたことが、このような世間一般の常識を真に受けて、患者さんにも指導していました。

パラダイムシフト好きの外科医の名折れです。

私自身、プロテインを飲み始めてから、尚更飲水量が増えていたことに気がつきました。

確かに、余程大汗をかく環境や季節でなければ、一日2000mlも飲水する必要はない。

こう直感しました。

早速、飲水制限をしてみました。

一日1000ml。

やってみると、いかに普段から水分を摂取していたかに気がつきました。

何となく、口が寂しい感じ。

しかし尿も出るし、唾液も出る。

脱水症ではない。

ていうか、この季節に簡単に脱水症にはならない。

私自身が、水中毒であったことが分かりました。

手軽に飲料を手に入れられること、飲水は体に無条件に良いという社会通念にやられた、と反省。

全く健康体であったと自負していたので、この経過に非常に驚きました。

たばこやお酒や糖質を止められない人の気持ちが分かりました。

しかし数日経つと、慣れてきました。

飲水への渇望よりも、自分の体の変化、ブログのネタができたことのワクワク感が勝りました。

排尿障害について学ぶことで、世間に流布する飲水量についての常識を、まっ皿な眼で再検証してみます。